シス・カンパニー 「ミネオラ・ツインズ」〜六場、四つの夢、(最低)六つのウィッグからなるコメディ〜 スパイラルホール 2022.01.30 14:00~
キャストに惹かれて、チケットゲットしました。
どんな話か全然知らずに。。。とりあえず、公式のあらすじだけはよみました。
スパイラルホールは初めて。。。表参道駅すぐなんで、なかなかアクセスがよいです。
劇場にはいると、真ん中にステージで、北側と南側にそれぞれ座席が。
この配置って、始まる前ってちょっと気まずいですよね。逆側のお客さんと目が合ったりしてね(汗)
まずは、公式のあらすじより・・・
「舞台は、ニューヨーク郊外の小さな町ミネオラ。
一卵性双生児マーナとマイラ姉妹(大原櫻子)は、全く同じ容貌なのに性格は全く似ても似つかず、お互いを遠ざけながら生きてきた。
始まりは1950年代。
核戦争の恐怖が日常生活にも蔓延るアイゼンハワー政権下。保守的な女子高生マーナは、結婚こそが輝かしいゴールだと、すでにジムと婚約中。一方のマイラといえば、世間の常識なんかクソくらえの反逆児。男の子たちと“発展的”交際を広げている。そんな評判が耳に入る度、お堅いマーナのストレスは爆発寸前。ある時、素行の悪いマイラを諭そうと、マーナに頼まれたジムがマイラの元へと向かったのだが…。
時代は飛んで1969年。
ベトナム戦争の泥沼にあえぐニクソン政権下の世の中。“良い子”マーナと10代の息子ケニーが銀行の列に並んでいる。ラジオからは、過激な反戦運動に身を投じたマイラが、ついには指名手配の逃亡犯になったニュースが流れてきた。ところが、不仲だったはずのマーナは、その銀行でマイラのための逃走資金をおろし、息子ケニーをマイラの隠れ家へと向かわせようとしていた…。
一体、マーナの真意はどこに?
そして場面は、20年一気に飛んで1989年。
パパ・ブッシュ政権下の世の中へ。ラジオからは番組DJの声が聞こえる…。
「言い返せ!やり返せ!咬みつき返せ!」
その声の持ち主は?
ジェンダー、セクシュアリティ、人種、格差…
時代と価値観の変遷の中で、真逆の道を歩んできた双子姉妹が見る夢は…?」
メインのキャストは3人。3人はそれぞれ2役を演じる
大原櫻子ちゃんは、マーナとマイラの全く性格も考え方も違う双子を演じる。
それも、高校生と30代、50代のときの双子を
小泉今日子さんは、高校生のときのマーナの彼氏(20代)のジムと50代のマイラの同姓のパートナーのサラを
八嶋さんはマーナの息子ケニーと、マイラの息子ベン(ともに10代)を
彼らの物語を、アメリカの政治や経済、戦争などの歴史というか、そのときはどの政権だったかと
ともに歩んでいくような話だった。
私は全然、そういう歴史とかに疎い人だけど、大統領の名前だけは知ってるので、
スクリーンに映し出される大統領の姿やその期間を見て、そっか。その時代ねと言う感じで勉強になりました(汗)
17歳のマーナとマイラ。この時代はアイゼンハワーの時代。
マーナは優等生で保守的な考え方。マイラは自由奔放で男性関係も派手。マーナは自分の彼のジムに
マイラの素行の悪さをただすようお願いするが、マイラのところに向かったジムは、マイラと関係をもってしまう。
マーナとマイラは、髪や服装、それと胸の大きさで違いを出してました。もちろんセリフの言い方とかでも。
次は双子が30代の時の話。大統領はニクソン
時代はベトナム戦争の頃で、マイラは反戦運動の活動家で指名手配されていた。
マーナはそのマイラを外国に逃がそうと、息子のケニーに逃走資金をもたせる。ケニーは母のマーナに嫌気が
さしていて、一緒に逃げようとするが、、、
マイラは捕まってしまい、刑務所に入れられてしまう。
そして双子は50代。大統領はジョージ・ブッシュ(パパの方)
マーナはラジオパーソナリティになっていた。思想は過激な右派。同性愛も中絶も許さない
そこにマイラの息子ベンが訪ねてくる。マイラが同姓のパートナーと暮らしていることや中絶のための施設を
運営していることを知る。
マーナはマイラの運営している妊娠中絶のための施設を爆破しようとする。マイラに変装して施設に入り込み
爆弾を仕掛け・・・でも、爆発の瞬間、マイラは脱出して助かる。
ラストシーンでは、マイラが自分の過去を夢を見るように振り返って終わる。
姉妹の正反対な性格や思想を、アメリカでの対立構造と同じように描いていく話だと思った。
マーナは保守的で、マイラは革新的。彼らを取り巻く人々、彼女たちの息子。。。
でも、どちらが正しくてどちらが間違ってるか、わからないし。
実際に、日本人である私は、二人の主義主張思想がちゃんとわかるわけでもないし。。
なかなか理解は難しいですね。その当時のアメリカの話を言われてもピンとこないし。
お互い、相反する考え方を持ち、反発しあってる二人だけど、どこかお互いを認め合ってるような
感じもした。お互いの息子が、自分の母でなく、双子のもう一人を頼るところなんて、やっぱり
同じ血が流れてるんだなって思ったし。
ただ。。。やっぱり、思想的な意味で、アメリカの芝居をちゃんと理解するのは
わたしには、、、難しかったかな~と(毎回、思うんですけどね)
そう、舞台セットはなかなかシンプルだけど、面白かった。
王下さんと斉藤さんがベッドとかいすとかを動かすんですが、(他のちょっとした役も演じてる)
その動かし方とかが流れるようで、かっこよかったです。
キャストの感想
マーラとマイラの大原櫻子ちゃん
いや~素晴らしかったですね。二人の演じ分けも、それから年を重ねていくさまも・・・
難しい役だと思いましたが、お見事でした。声がとてもいいですよね。
すごく熱量を感じた演技だと思いました。
ジムとサラの小泉今日子さん
サラはともかく、、、ジム役は正直ちょっと無理があったかなあと。
キョンキョンの声は好きなんだけど、この声がジム役を邪魔してたような。。。。
でも、サラはぴったりで共感できる感じでした。
ケニーとベンの八嶋さん
ヤッシーは大好きな役者さんなんだけど、、、ごめんなさい。やっぱり14歳には見えなくて
違和感をめちゃくちゃ感じてしまいました。
演技がどうこうでなくて、見た目がね。。。仕方ないんだけど。
二人の演じ分けはすごくわかったんだけど。。。
そんな感想を持った芝居でした。。。
やっぱり、いろいろ見てるけど、アメリカとかヨーロッパの時代背景などが
色濃くでる芝居は、どうも私は苦手のようです。
と、言いながらまた見てしまうんですけどね。