もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「君が人生の時 」見てきました

2017-07-15 01:38:11 | お芝居
「君が人生の時 」新国立劇場 中劇場 2017.06.22 18:30~

V6坂本くん主演の舞台。丸山智己くんが出るのと、瀬戸さおりちゃんにも期待で、チケットゲットしました。

全体の感想を言うと、あまり動きがないこういった芝居は私はちょっと苦手かなって感じ。
瀬戸さおりちゃんは、ちょっとしか出ないし・・・少し残念感が強かったです。

物語の内容は、
「舞台はサンフランシスコの波止場の外れにある、安っぽいショーを見せるニックが経営する場末の酒場。そこには様々な事情を抱えた客がやって来ては去っていく。ピアノの名手、ダンサー、港湾労働者、哲学者、警察官、娼婦......。誰もがそれぞれの想いを抱えながら酒を飲み、本音をポツリと語り、時の流れに身を委ねる。
若く美しい放浪者のジョーは、いつからかこの店にやって来て毎日朝から晩までシャンパンを飲んで過ごす不思議な男だった。この店で出会いジョーの弟分となったトムは、客の一人、自称女優の魅惑的な女性キティに恋しているが思いを打ち明けられずにいた」(公式より)


1939年のサンフランシスコの話だそうで。。。
「魔都夜曲」の上海と、まったく同じ年の話なんですよね。
両方を比べて考えると、なんだかすごく興味深いです。

舞台の場は、サンフランシスコにあるニック(丸山くん)の酒場。
ここは、いろんな国出身のいろんな人種の人が出入りしている。
足の悪いジョー(坂本くん)はその酒場の、あるテーブルにずっと居続け、優雅にシャンパンを飲んでいる。とてもお金持ちのようだ。
3年前にジョーに命を救われて、弟分となり、ジョーの世話をしている元気な若者がトム(橋本くん)
そのトムが恋する女性キティ(野々すみ花さん)は、女優を目指す売春婦。
この4人が話の中心。

ここに、酒場でショーをしたいと売り込んできた芸人とか、酔っ払いとか、新聞売りの少年とか・・・
いろいろ絡んでくるんだけど、ジョーは基本動かず座ったまま。そしてトムはジョーの依頼にこたえてあちこち
走り回っている。
横暴な役人で売春婦を取り締まるブリックはジョーでも許せない様子。ブリックとコンビを組むクラップもブリックのことが嫌いで、仕事を辞めたがっている。クラップを演じていたのが中山くん。
また、ある青年は恋人の看護師からの電話をずっと待っていて、ようやく現れたその恋人と結婚の約束をする。その恋人を演じたのが瀬戸さおりちゃん。

キティはジョーによって安いアパートから高級ホテルへと移る。そしてきれいな衣装で登場するが、身についた習慣を変えられずに居心地が悪いという。
ブリックが取り締まりにやってきて、キティを売春婦と決めつけ逮捕しようとする。ジョーもさすがに許せず、銃をブリックに向けるが、結局は弾は打てず・・・でも、ブリックは殺される。

そしてジョーはトムに仕事を見つけてやり、キティとともに暮らすよういい、二人を見送った後、自分も酒場を去るのだった


ざっと、こんな感じの話で、
酒場の一日の出来事を俯瞰的に見てるような・・・
ジョー自身は基本動かない。周りが動いているのを、見ている。そして何かあれば手を差し伸べ、口をはさむ。
なので、物語を動かしてるのは、ニックであり、トムであり。。。周りの人々。

結局、ジョーがどうしてお金をたくさん持っているのかとか、なんで、酒場にいるのかとかは
明かされなかった。

最後にジョーがトムとキティを見送ったあと、自分も酒場を去ったのだけど、
もしかして、自分の死期が近いとかで、トムとキティに自分の人生まで託したのかななんて思ってしまった。

うーん、こういう動きがあまりない芝居は、私は苦手だな。
正直、退屈しちゃうんです。
あんまり、深読みもできないタイプだし。
そんな感想を持ちました。

あとね、キャストの人数が多いんだけど、ちょっとしか出ない人も多いし。
舞台上にはいても、ジョーとは逆の下手側にいるだけの人もいるし。。。って感じで。
あんまりバランスがよくないな~なんて思ったのでした。

一番キャストで印象に残ったのは、
ニック役の丸山くんかな。
まあ、動きが多いし、酒場のオーナーですからね。
場を取り仕切ってるから、目立つわけだけど。
筋が一本とおってる男をしっかり演じてたと思いました。
久々に、舞台で見たんだけど、たくましくなった感がありました。


坂本くんは、セリフの感じとかうまいんだけど、
終始座ってるから、彼のシュッとした感じ。貴公子然とした感じが見られずに残念だったかな。
ストレートプレイもいいけど、やっぱり歌って、踊っての方が合う気がします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カムカムミニキーナ「狼狽~不透明な群像劇~」見てきました

2017-07-15 01:33:48 | お芝居
カムカムミニキーナ「狼狽~不透明な群像劇~」 東京芸術劇場 シアターウエスト 2017.06.21 19:00~

一昨年、昨年とすごく面白かったので、今回もチケットゲット!
行ってまいりました。
今回は客演で、姜暢雄さんやナイロンの新谷さんが出演。

会場に入ると舞台が中央にせり出してて、三方を客席で囲むような感じ。


話の内容は

「人気作家のゴーストライター疑惑を追う一人の記者がたどり着いた関東奥地の山村。

時代から取り残されたようなその狭い地域には、
狼に命を救われたという、
都落ちの悲劇の皇子の伝説が色濃く残る。

どこか後ろめたい空気を漂わせる村人達は一様に犬を飼っていて、
四六時中、村には犬の遠吠えが鳴り止まない…

古民家に滞在し、不気味な日々を過ごしながら、記者は件の作家を追い詰めていく。

やがて『狼谷にもう一つの村がある』というメモを残して、
その記者は忽然と姿を消したのだった…」(公式HPより)


松村さんが出てきて、開演前の注意を話したあと、「狼狽」の朗読をはじめ、芝居がスタート。

その「狼狽」で文学賞を受賞した作家にゴーストライター疑惑が持ち上がり、その取材で、彼が住む峰間木村に大迫という記者がやってくる。
大迫は、村おこしでやっている演劇集団に巻き込まれ、拉致されてしまう。
拉致の首謀者は作家の妻のさゆり。さゆりは町の有力者でもある。

峰間木村の奥には狼谷という、もう一つの村があるのだった。
昔、都から逃げてきた皇子が狼に助けられたという伝説があった。時の権力者から服従を求められたとき、村を二つにわけ、一つを狼谷に移し、狼が出るから近づいてはいけないといい、峰間木村を隠れ蓑にしてきたのだった。
しかし、ダム開発により、狼谷が発見され、ダム建設により水の底に沈められてしまったのだった。

大迫に取材を依頼した編集者は、大迫の妹から依頼を受けて、二人で峰間木村にいく。
二人はゴーストライターだったらしい女性に会うとはできたが、その後はぐれてしまう。
編集者は、峰間木村の奥にある狼谷に向かう

狼谷のダム開発をしたのが、大迫の父親だった。峰間木村の人たちは、それを復讐するために大迫を拉致し、そして、演劇集団が上演していたのは、その復讐劇だった。


というような話だったのだが、途中でこんがらがってきて、私も最後までよくわかっていないのが実情。
峰間木と狼谷の表裏一体を一番あらわしていたのが、作家の妻さゆり(新谷さん)、日本赤ずきん党のペルソナ(プリタさん)。同じ姿をしていて、入れ替わったりしていた。
狼谷を隠すために、峰間木はそのときどきの権力者に迎合してきたのにもかかわらず、もっと強い権力によって暴かれて、大切なものが無になってしまった・・・それに対する復讐心ということなんですかね。

話の途中途中にも伏線と思われるようなことがいくつもあるんだけど、
私の頭では、理解がなかなか追いつかず。。結局よくわからないで、ちょっともやもや感が強かったかな。

ただ、ミュージカル風な演出だったり、四角い枠を使った演出だったりと、その辺はすごく楽しめました。
あと、キャストのみなさんが、すごく生き生き演じておられたのが、すてきでした。

キャストで印象に残ったのは、
やっぱり、新谷さん。
舞台を引っ張っていってましたね。
存在感がすごかった。声もすてきだし・・

それと、新谷さんのさゆりと表裏一体だった、ペルソナの藤田さん
なんていうか、もう出てきただけで、インパクト大(笑い)
圧倒されちゃいますね。

あと、やはり客演の姜暢雄さんも存在感あったんだけど、
彼の役の意味みたいなのが・・・峰間木にはよそ者という・・・
もっと深い何かがあるんだけど、そこまでよく理解できなかった。


きっと、もう1回見れば、いろいろと回収している部分がわかるんだろうな~と
思った芝居でした。
野田さんの芝居のわかりにくさとは、また違った面があるな・・・
深いな!カムカムミニキーナって!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする