もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「バンデラスと憂鬱な珈琲」感想 ネタバレあります!

2009-11-20 15:50:32 | お芝居
「バンデラスと憂鬱な珈琲」 世田谷パブリックシアター 2009.11.17 マチネ

なつかしの世田谷パブリックであります。
今年の1月に通ったなあ・・・
キャロットタワーのエスカレータを上っていくときに、感無量!!ここで、直くんが初舞台だったんだ~って。。。でも、まだ1年たってないのに、すごく遠い昔のように思えました。

この日は、シス・カンパニーの「バンデラスと憂鬱な珈琲」を見に。
キャストを見て、行きたい!と思って、チケットを早々にゲットできたため、席がなかなかいい席でした。少し後ろ目だったけど、ど真ん中でしたよ。(「冬の絵空」も、1回は真ん中ブロックで見たかったかも・・・)



以下、感想です。ネタバレありますので、これから行かれる方は、ご注意ください。

感想は、まず一言で言えば、「笑った!面白かった!」ですね~
感動巨編でも、考えさせる芝居でもなく、ただひたすらにコメディでしたね。
何も考えず、頭の中を空っぽにして、楽しめたって舞台でした。
こういうのもなかなかいいかも~

出演は、主演が、堤真一さん
そして、高橋克実、小池栄子、村杉蝉之介、中村倫也、高橋由美子、段田安則の各役者の方々

原作は福田雄一さん、今「東京DOGS」書いてますよね。
演出はマギーさん。マギーさんといえば。。。「ラブレボ」を思い出しちゃうのは私だけだろうけど。

大まかなあらすじは、

小池栄子演じる大統領夫人と、高橋克実演じるダズラー元帥との浮気現場がばれて(ばれたと、元帥が勝手に思っている)、元帥は、大統領にとがめられるのを恐れて、なぜだか、ロシアに核爆弾を積み込んだ戦闘機を飛ばしてしまう。
堤真一演じるバンデラスは、陸軍の最高のネゴシエーターらしく、段田安則演じる大統領から、元帥の説得をするよう依頼される。タイムリミットは12時間。
それまでに、空軍基地にいる元帥のところまで行って説得しなくてはいけない。

その頃、ロシア大統領はある研究室で、「飲めば50倍の大きさになる」という薬の開発を見ているが、体の一部だけ大きくなる失敗作の段階・・・(これが伏線だとは思わなかった)

バンデラスは、列車で行こうとするが、改札口で駅員さんや改札口の女性に相手にされなくて、列車に乗り遅れる。さらに、ヒッチハイクしたカップルの車で、カップルの喧嘩に巻き込まれ、またタイムロス。立ち寄ったカフェでも、店主の女たちの三角関係に巻き込まれ・・・

そんな中、堤真一演じるバグス軍曹率いる核爆弾を積んだ戦闘機はロシアに向けて飛行中。なぜかこの戦闘機に乗り込んでたギャル二人。この二人に甘いバグス軍曹。ミサイルを撃たせたあげく、無線機まで壊してしまう・・・(これも伏線だった)

その頃バンデラスは列車にようやく乗ったが、旅の一座と一緒になる。主役のマクベスを演じる役者が急にやめてしまい、困ってるようだ。そしてバンデラスはマクベスをやってくれと依頼される。

空軍基地にようやくついたバンデラスだが、衛兵に見つかりピンチ!この衛兵は俳優を目指しながらアルバイトをしているが、うまくいかず自暴自棄になっている。ここで、ようやくバンデラスは本領発揮。彼を説得して基地の中に。そして、元帥の説得を開始する。最初は耳も貸さなかった元帥だが、ここに大統領、大統領夫人らがやってきて、寛大な心を元帥に示す。ようやく元帥も戦闘機を呼び戻し、世界の平和は保てた・・・・
(なぜ、遠く離れたところにいる大統領たちが現れたか・・・・彼らは旅の一座が演じてるんです。いやあ、これには気づかなかったよ。ちょっと感動。そうだったのか!と)

平和が保てたと思ってたら。。。伏線にありましたね。無線が壊れてた戦闘機。バグス軍曹の戦闘機には連絡がとれず、爆弾を発射してしまう・・・やばい!
と、思った瞬間!舞台上に現れたのは、巨大な爆弾のオブジェ。。と、それを止める大きくなった手のオブジェ。笑った~!!そうだったのか。。。と、呆れて爆笑。ベニヤ板だか何かで作った、でっかいオブジェでしたねえ。。。


で、ここでおしまいと思って、拍手をしていたら、舞台が明るくなり、カーテンコールかと思いきや、なんと、旅の一座の舞台に、バンデラスがマクベスの役で出演してる場面。その「マクベス」は悲劇なのに、明るいミュージカル調になっている。。。バンデラスも含め、みんな楽しそうに歌い踊っている。舞台「マクベス」の幕が、「バンデラスの憂鬱な珈琲」の幕となり、終了




最初の方の、ロシアの研究所とかって意味あるのかな?なんて、思ってたけど、最後にオチとしてしっかり出てきて、感動だったです。
福田さんとマギーさん恐るべし。それぞれの場のいろんな場面が、すべてつながって最後に、まとめてましたね~すごっ!!

ただ、ひとつ疑問だったのが。。。「憂鬱な珈琲」って?
最初の場面で、バンデラスがコーヒー豆の話をしてたのと、カフェで珈琲を注文したら、コーヒーゼリーだったってのしか、珈琲の話は出てこなかったけど。
一番最後に、珈琲飲んで終わるのかと思ったら、見事に予想がはずれました。
それもすべて、すくってエンドにしてほしかったかな~



1つ1つの場でも、笑い満載で、すごく面白かったんだけど、全体を通しても笑えましたね~
こういう芝居もいいですね。
感動巨編でウルウルきちゃうようなのもいいけど、肩こらず、バカになって見れる芝居も楽しいです。


キャストの皆さんは、ホントに芸達者な方ばかりで、余計コメディが引き立ちましたね。
それに、もっとすごいと思ったのが、みなさん、一人何役もやってらして。。。早着替えだけでも大変だったろうに。。。克美さんなんて、何役やってました?

今回一番すごいと思ったのが、高橋由美子さん。私の中では「ショムニ」で止まってたんですが。。。ものすごい存在感ある上手い役者さんなんですね~感動でした。
小池栄子さんは、華がありますね。。。

そして、段田さんは上手い!!すばらしい~克美さんは、笑いを持っていってましたね。なぜか彼が出てくると笑えちゃう。

堤さん。春に見た新感線の役とは全然違って。。すごい役者さんですね~。歌って踊る堤真一なんて初めて見ましたが。。。楽しそうなんだけどちょっと照れがあったような。。。かわいい!!


休憩なしの2時間弱のお芝居でしたが、楽しく気持ちよく見れました。ドタバタコメディもいいですね。ま、お芝居としての内容はとくにはないけど。。。笑いというか「笑わせる」ことに絞ったお芝居ってことで。。。楽しめました。



今年はもうお芝居見に行くのは終わりです。
来年は1月に1つ、2月に1つ・・・見に行けそうです。
コメント
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