
ジェフ・ベックの6年振りのニューアルバム『ラウド・ヘイラー』。タイトルは「大声での呼びかけ」という意味だそうだ。全11曲入りで、そのうち9曲を女性ヴォーカリストのロージー・ボーンズが歌唱、残りの2曲はインストゥルメンタル。ロージー・ボーンズという名前は初めて聴いたが、なかなかパワフルかつブルージーな歌声である。ただこうやってヴォーカリストが前面に出てくると、ベックも単にバックのギタリストの一人になってしまい、誰のアルバムか分からなくなってくる。ライブでも再現しにくいし。まあ、レジェンドが72歳にもなって新しい作品を発表してくれることを素直に喜びたい。