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物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

通夜・葬儀マニュアル

2015年08月10日 | Weblog
親父の通夜・葬儀は初めて喪主を務めた。
なかなか大変だった(^_^;)
人生、大切なことはけっこうぶっつけ本番なのだ。
色々と気付いたことをメモで残しておく。


[臨終~通夜・葬儀準備]
・連絡先の準備。訃報を知らせる先を予めリスト化しておく。家族から発信する人、そこから他者へ二次発信してもらう人など、漏れなく決めておく。
・葬儀場と葬儀社の決定。葬儀社に前もって連絡して、葬儀場の空き状況などを聞いておく。
・遺影用写真。予め選んでおく。逝去の後、いざ選ぶとなると、満足いく写真がなかなか見つからないことがある。
・葬儀委員長の依頼。地元(町内会)の慣例があるので、できる限りそれに従う。町会長にやってもらうのが一般的。
・世話役の決定。喪主はプレイングとマネジメントすべて請け負うことになってしまう。今回は実家の商売関係は社長(弟)が、全体仕切りについては叔父がフォローしてくれた。
・親族・関係者への連絡。案内は、葬儀社が雛形に従って作成してくれる。紙で受け取るが、できればデータももらいたい。FAXだけでなく、メールなどを活用することができる。
・高齢の親戚などは、電話しか連絡手段がない場合が多い。連絡がつくまで思いの他時間がかかることがある。
・宿泊手配。田舎の親戚の出欠を確認し、必要であればホテルの手配をする。
・弔辞の有無。基本的には断った方が良い。同程度に親しい人が他に居ると「なぜあの人だけが(するのか)?」みたいな話になるとややこしい。
・現金の準備。葬儀社は後からまとめての請求だが、菩提寺へのお布施は現金。通夜振る舞い・火葬の間の精進落としなどは業者への支払いがすぐ発生する。カードでも構わない。亡くなると故人の預貯金口座が凍結され引き出しが難しい。
・葬儀のグレードの決定。ほぼ祭壇の飾り付けに左右される。一つグレードが上がるとそれだけで予算は相当跳ね上がる。気持ちが動転して判断が鈍りがちだが、喪主一人で決めるのではなく、全体予算を考慮し、複数で決定すること。
・香典・供花の有無。通夜・葬儀を営む上での大きな方針の一つ。香典は辞退した。
・会葬礼状・粗供養品。礼状は雛形どおりオーソドックスな文章で、粗供養は、お茶・コーヒー・ハンカチ・ミニタオルなど。奇をてらったものは必要ない。
・供花対応。供花申し出は通常葬儀社に連絡が入るが、親戚など一部こちらに直接申し込まれることもある。支払は、振込み(葬儀社からの請求に基づき)と現金払いに分かれる。今回はほぼ半々だった。現金払いの場合は家族が直接受け取るとややこしいので、当日受付で払ってもらうようにする。
・親戚はほぼ供花を申し出てくれる。そうでない場合も一応状況を知らせておいた方がいい。決して「出してくれ」という依頼ではない。当日他の親戚は出していて自分のところが出してなかった場合、「言ってくれればよかったのに…」とかえって気を遣わせてしまっては申し訳ないので。
・供花の受付用紙は葬儀社の雛形があるが、できればエクセルで打つなどして、データが残せたり、すぐに訂正ができるようにしおいた方が良い。
・喪主勤務先への連絡。親の通夜・葬儀に関し、会社の人に手伝ってもらったり、参列いただくケースは以前に比べ激減している。社内の物故者連絡には「参列・香典・供花・弔電等すべてご辞退」とした。
・親族の出欠管理表の作成。
  通夜
  通夜振る舞い
  宿泊
  葬儀
  火葬
  精進落とし
  骨上げ
  初七日
の出欠状況を確認してエクセルで一覧表にしておく。当日思わぬ遠い親族が来たりすることがある。火葬場までの移動のマイクロバスのキャパシティや食事の人数など、柔軟に対応する必要がある。
・児童や幼児は一覧表にその旨記す。精進落としのメニューなどが違ってくる。
・携帯番号登録。葬儀委員長・世話役・親族・葬儀社スタッフなどは携帯番号を聞いて、すぐに登録しておく。

[通夜当日]
・喪服。略礼服でよい。ただし久しぶりに着たりする場合は、太ってサイズが合わなかったり、汚れていたり、防虫剤のにおいが移ってたりするといけないので、事前にタンスから出して試着しておくこと。
・菩提寺へのお布施の支払い。通夜の前に、葬儀社立ち会いのもと、住職がメモを書きながら金額を言う。葬儀社と内容確認の上、専用の封筒を準備してくるので、そこにお金を入れて、翌日葬儀の前に渡す。
・供花の準備。並べる順番の決定。葬儀社のアドバイスも参考に。関係先では、実家の商売が優先される。すなわち、得意先 → 喪主勤務先 → 仕入先 → 同業者 → 友人 → 近隣 → 親戚 → 実家の会社の社員一同 の順番。
・送迎バス手配。葬儀場が離れている場合、参列者の移動用の送迎バスを準備しておくこと。出発時間は1時間前くらいがベター。時間の余裕があれば、いざ乗れなかった人に対して、戻って来て往復してもらうことができる。近所の公園や町民会館など、分かりやすい場所からの発着にする。
・受付手伝い。「会社関係」「一般」「供花受付」の窓口をセット。「会社関係」「供花受付」は組合関係者および社員、「一般」は町内会委員に手伝ってもらった。
・供花の釣銭。供花を申し出てくれている件数を葬儀社から聞き、規模に応じて準備する。できれば金種も合わせて控えておく。
・参列者の席次。通夜も葬儀もきっちりと決める必要はない。親族は一番前。前二列を親族席として立札を置いたが、それでは足りず、三列目に座ってもらうことになった。葬儀屋に親族のおおよその出席人数は知らせておいた方がいい。
・弔問客への対応。喪主から始まり親族全員の焼香が終わると、家族は前に出て弔問客への対応をする。前に椅子を置いて女性が座礼、後は男性が立礼。葬儀委員長も男性と並んで立礼いただく。
・喪主挨拶。葬儀屋やネットから例文が取得できるので、それを参考に。短いにこしたことはないが、故人・喪主・家族にまつわるコメントを少し入れる方がオリジナリティが出る。
・供花の現金確認。今回、香典はすべて辞退したが、供花のお金は預かっているので、受付からすぐに引継ぎ管理する。支払明細と残高の突合せはその場で行う。
・通夜振る舞い。通夜終了後、通夜振る舞いは親族のみなのか、参列者も入ってもらうのかを決めておいて案内する。開始の時に一言も準備してたが、三々五々始まったので挨拶はなし。
・メニューは寿司桶・オードブル・おつまみなど乾き物。ドリンクは、ビール・日本酒・ノンアルコールビール・お茶・ジュース。量は出席人数の7割くらいが目安。
・通夜振る舞いの場所が葬儀場と離れている場合、通夜終了後遅れて来る参列者の対応のため、葬儀場にも一名残しておく。
・通夜振る舞いの所要時間は、1~1.5時間。注いで回りながら個別に挨拶する。
・葬儀場への宿泊。今回は喪主と社長のみ。葬儀場に何が備えられているかを確認の上、宿泊セットを準備。布団は葬儀社でレンタル。従来、親族が灯明や線香を絶やさずに、故人を夜通し守るものとされてきたが、遺族の疲労度や防災上の問題から、こうした慣例は薄れて来ている。

[葬儀当日]
・親族集合写真撮影。任意だが頼んだ。その場合親族に、写真撮影があるので少し早目に来てもらう旨漏れなく知らせておかなければならない。
・弔電の順番。司会(葬儀社)と決めておく。得意先・喪主関係・友人などが優先的に早目に読まれる。この場合は弔文も含めて読み上げる。以降は団体名・氏名のみ。できるだけすべて紹介すること。
・供花追加対応。通夜に参列され、急きょ供花を申し出てくれる場合もある。後からいただいた供花をどこに陳列するか決める。
・焼香の順番。告別式は順番をおおよそ決める。喪主から始まり、親族は止め焼香を近い親戚に頼んでおく(今回は父の甥、すなわち私の従弟)。その次に、供花をいただいたところの代表者。遠方で参列していない場合もあるが、名前は一応読み上げる。その後は、前から順不同で。
・弔問客対応。座礼・立礼は通夜と同じ。
・喪主挨拶。通夜同様なるべくシンプルに。実家の商売関係が多かったので、そのことにも触れた。
・出棺。段取りは葬儀社の指示に従う。出棺時の挨拶はなし。マイクロバスに乗れない場合は追加でハイヤーを手配する。それに乗ってもらう親戚は予め決め、本人に知らせておく。
・火葬待ちの精進落とし。食事の時の献杯の挨拶がいる。喪主ばかりだとワンパターンになるので今回は社長に頼んだ。
・初七日。昨今は初七日まで葬儀の日にやってしまうことが多い。終了後、喪主からの挨拶。ここは母が御礼をしてから私が締めた。

[事後対応]
・葬儀委員長・受付手伝いの方への御礼。翌日午前に喪主と社長とで行った。御礼の相場は葬儀社に確認して商品券などを準備する。
・後から訃報を知って弔問に来る人もいる。そのために粗供養を余分に葬儀社から預かっておく。四十九日後に使用した分だけ精算する。

以上
コメント (4)
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