物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

鈴木修氏の時代を読む目

2009年01月17日 | Weblog
 先日、日経新聞に出ていたスズキの鈴木修会長兼社長のインタビューでのコメントが印象に残っている。
 世界の自動車産業がかつてない危機に直面している中、後輩に託さずあえて自身が会長と社長を兼任していることについて。
「わが社は石油ショックや排ガス規制で経営危機に直面したが、幹部として経験したのは私だけだ。自分の経験を通じて、いかに大変だったかを社内に伝えたい。平時ではなく戦時のときにはこういう経営をやるというのを見てもらう。火中のクリを拾うことになるかもしれないが、他人には拾わせられなかった」
 30年間同社のトップを張ってきたという自信と重みがある。
 専門家・関係者たちが「自動車復活のカギを握るのは米国市場の動向」とみている中、記者からのそのことについての質問にははっきりと「違う」と返答している。
「(自動車メーカーが取り組むのは)若者の“クルマ離れ”対策が急務だ。今の若者は堂々と『免許を持っていない』と言う。若者に車への関心を持たせる手段をうつべきである」
 同感。最近の若い人、車乗らへんもんなあ。私なんか免許取った次の日に車買ったクチだからギャップを感じる。
 インド市場でのブランド確立、東欧への進出等々、すべて先見の明で成し得てきた鈴木氏。齢(よわい)78、潮流を読んだ発言だと思う。
コメント
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