物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

T(ためた)M(マネーは)N(ない)、でも才能はアル・・・

2009年01月23日 | Weblog
 小室哲哉の初公判が21日、大阪地裁で開かれた。メディアはその凋落ぶりを浮き立たせるためか、妙に卑屈そうに映ったり、老け込んだ感じの写真ばかりをわざと使っている。記事も「『裸の王様』の音楽家人生はもう終り」というような書きぶりが目立つ。果たしてそうかな?

 個人的にはTMネットワークはそれほど好きではなかった。でもその音楽性は常に斬新であった。TMN活動休止後も小室は音楽武者修行のために単身ヨーロッパへ渡り、帰国後は作曲家・プロデューサー、そしてglobeでは自身ユニットメンバーとして、数々のヒット曲を打ち立て、「小室ファミリー」は一世を風靡した。
 ソロ活動作品も商業ポップの大量生産みたいな感じがして辟易していたのだが、ヒットチャートを独占していた90年代後半の曲を、今この時期になって、カラオケで歌ったり、人が歌っているのを聴くと、「あ~、やっぱり良い曲やなあ」と思ってしまう。懐かしさとは少し違う。表現は難しいが、「10年経って時代の方がやっと小室の曲に追いついた」という感覚である。
 一時は個人資産100億円以上と言われていたが、現在借金総額18億円。手元にある財産はキーボード1台とミキサーだけ。
 それでも今は無名時代の自分に立ち返り、残された機材で一から作曲活動を行っているそうだ。顔を見れば分かる、心底性悪の人間ではない。意外に、このような状況でピュアな自分に戻ることにより、物凄い作品を生み出したりする可能性は十分ある。天才小室哲哉にとってはこれくらいのハンディキャップで調度良い。
コメント
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