こと座の方向約2000光年の距離にある“リング星雲”は、
太陽の数倍の質量を持った恒星が、核融合を終えて定年を迎え、放出した外層のガスが輝く惑星状星雲です。
幅およそ1光年の“リング星雲”
ハッブル宇宙望遠鏡の可視光線と
アリゾナ州大双眼望遠鏡の
赤外線像を重ねたもの
ドーナツのような形なんですが、中央部は全くの空洞ではなく物質で満たされています。
ヴァンダービルト大学の研究チームは、
ハッブル宇宙望遠鏡と地上の望遠鏡を使って、この中央部の複雑な構造をとらえ、詳しい3次元モデルを作ることに成功したんですねー
“リング星雲”の3次元構造図
上が地球方向
観測からは、リングの中に青いフットボール型の構造が収まっていて、地球から見て奥と手前側に膨らんでいることが分かりました。
この青色は、星雲の中心に残った白色矮星(恒星の燃えかす)からの紫外線を受けたヘリウムの輝きで、蛍光灯と同じしくみで光っているんですねー
そして、リングの内縁には、黒っぽいこよりのようなものが放射状に散見されます。
これは高温のガスが、先に放出された低温のガスにぶつかってできたようです。
これらのガスは、およそ4000年前に放出され、
高速で広がるガスが、遅いガスにぶつかって外側のリングが作られました。
星雲全体は時速7万キロ以上、中央部のガスはさらに速いスピードで広がっています。
星雲は今後1万年広がりつづけ、やがて宇宙空間に消えていくそうです。
でも、“リング星雲”の元の星と比べて太陽は軽いので、それほど華々しい最期とはならないんですねー
太陽が白色矮星になる時は、“リング星雲”の中心星の場合よりも、ゆっくりと温度が上がっていきます。
じゅうぶんな温度に達したときには、すでに放出されたガスは遠くに広がることに…
なので、“リング星雲”ほど明るくならないようですよ。
太陽の数倍の質量を持った恒星が、核融合を終えて定年を迎え、放出した外層のガスが輝く惑星状星雲です。
幅およそ1光年の“リング星雲”
ハッブル宇宙望遠鏡の可視光線と
アリゾナ州大双眼望遠鏡の
赤外線像を重ねたもの
ドーナツのような形なんですが、中央部は全くの空洞ではなく物質で満たされています。
ヴァンダービルト大学の研究チームは、
ハッブル宇宙望遠鏡と地上の望遠鏡を使って、この中央部の複雑な構造をとらえ、詳しい3次元モデルを作ることに成功したんですねー
“リング星雲”の3次元構造図
上が地球方向
観測からは、リングの中に青いフットボール型の構造が収まっていて、地球から見て奥と手前側に膨らんでいることが分かりました。
この青色は、星雲の中心に残った白色矮星(恒星の燃えかす)からの紫外線を受けたヘリウムの輝きで、蛍光灯と同じしくみで光っているんですねー
そして、リングの内縁には、黒っぽいこよりのようなものが放射状に散見されます。
これは高温のガスが、先に放出された低温のガスにぶつかってできたようです。
これらのガスは、およそ4000年前に放出され、
高速で広がるガスが、遅いガスにぶつかって外側のリングが作られました。
星雲全体は時速7万キロ以上、中央部のガスはさらに速いスピードで広がっています。
星雲は今後1万年広がりつづけ、やがて宇宙空間に消えていくそうです。
でも、“リング星雲”の元の星と比べて太陽は軽いので、それほど華々しい最期とはならないんですねー
太陽が白色矮星になる時は、“リング星雲”の中心星の場合よりも、ゆっくりと温度が上がっていきます。
じゅうぶんな温度に達したときには、すでに放出されたガスは遠くに広がることに…
なので、“リング星雲”ほど明るくならないようですよ。