“PS1-10afx”は、ハワイでの全天サーベイ観測“パンスターズ1”で発見された超新星です。
90億光年という遠方にも関わらずひじょうに明るいので、太陽の1000億倍もの明るさを持つ“超高輝度超新星”の一種と考えられていました。
でも、通常の“超高輝度超新星”とは異なる点があるんですねー
解析の結果、その光の成分や明るさの変化パターンから、この天体が実はIa型超新星であるらしいことが分かりました。
“PS1-10afx”の出現後の光度変化を
通常のIa型超新星のものと比較
カーブの形状は一致しているが
異様に明るいことなどから
増光されたIa型超新星と判明した
ただ、真の明るさがどれも同じとされるIa型超新星にしては、
“PS1-10afx”はその30倍も明るいんですねー
なぜ明るいのでしょうか? その理由としては、重力レンズによる増光 っという説がが考えられます。
重力レンズとは、銀河団などの大質量天体の強い重力により、向こう側に見える天体からの光が曲がって地球に届き、天体像がゆがんだり拡大されたりして見える現象のことです。
重力レンズによるIa型超新星の増光が、観測可能であることは数年前から理論上予測されていて、今回が世界初の観測例となりました。
真の明るさが、あらかじめ分かっているというIa型超新星の特性を利用すれば、
見かけの明るさと比べることで、どれだけ重力レンズで増光されているかを直接測ることもできます。
重力レンズ効果は、ブラックホールや天体に含まれるダークマターといった、直接観測できない重力源を明らかにしてくれる現象です。
なので、今後多数のIa型超新星などの重力レンズ効果を測定することで、
ダークマターやダークエネルギー、重力理論の解明を、さらに進める足がかりになりそうですね。
90億光年という遠方にも関わらずひじょうに明るいので、太陽の1000億倍もの明るさを持つ“超高輝度超新星”の一種と考えられていました。
でも、通常の“超高輝度超新星”とは異なる点があるんですねー
解析の結果、その光の成分や明るさの変化パターンから、この天体が実はIa型超新星であるらしいことが分かりました。
“PS1-10afx”の出現後の光度変化を
通常のIa型超新星のものと比較
カーブの形状は一致しているが
異様に明るいことなどから
増光されたIa型超新星と判明した
ただ、真の明るさがどれも同じとされるIa型超新星にしては、
“PS1-10afx”はその30倍も明るいんですねー
なぜ明るいのでしょうか? その理由としては、重力レンズによる増光 っという説がが考えられます。
重力レンズとは、銀河団などの大質量天体の強い重力により、向こう側に見える天体からの光が曲がって地球に届き、天体像がゆがんだり拡大されたりして見える現象のことです。
重力レンズで“PS1-10afx”が増光する仕組み
地球から見て超新星より手前にある大質量天体の重力が、レンズのように光を集めることで本来より明るく見える
地球から見て超新星より手前にある大質量天体の重力が、レンズのように光を集めることで本来より明るく見える
重力レンズによるIa型超新星の増光が、観測可能であることは数年前から理論上予測されていて、今回が世界初の観測例となりました。
真の明るさが、あらかじめ分かっているというIa型超新星の特性を利用すれば、
見かけの明るさと比べることで、どれだけ重力レンズで増光されているかを直接測ることもできます。
重力レンズ効果は、ブラックホールや天体に含まれるダークマターといった、直接観測できない重力源を明らかにしてくれる現象です。
なので、今後多数のIa型超新星などの重力レンズ効果を測定することで、
ダークマターやダークエネルギー、重力理論の解明を、さらに進める足がかりになりそうですね。