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「齋藤甲馬と宮代─世界のどこにもない町を創る」が上梓 宮代町に寄贈

2011年11月21日 17時25分33秒 | 宮代ニュース

「世界のどこにもない町・埼玉県宮代町」。まちづくりへの思いと強烈な個性で宮代町の礎を築いた初代宮代町長・齋藤甲馬氏。没後30年を前にその生涯と今の宮代町に生き続ける「甲馬の宮代」を証言と写真で構成した「齋藤甲馬と宮代──世界のどこにもない町を創る」(B5判変形、192ページ)がこのほど上梓された。発行したのは齋藤甲馬氏の姪で建築家の富田玲子さんら「齋藤甲馬の本制作委員会」。

同制作委員会は21日、富田さんや編集事務に尽力した手島亙さんなどが宮代町役場を訪れ、「多くの人に読んでもらい、宮代町のまちづくりに役立てていただければ・・・」として、庄司町長に2300冊を寄贈した。

宮代町では、その意を汲んで、本を希望者に販売するが、販売代金は「ふるさと納税(宮代町を応援する寄付金制度)」として「宮代町まちづくり基金」に積み立て、宮代町の歴史資料の保存・伝承に役立てていく考え。

同書は、明日22日から販売(宮代町公式ホームページ、宮代町郷土資料館、宮代町役場2階総務政策課窓口)を開始する。

また、同制作委員会では同書の発行を記念して12月10日(土)13:00〜20:00、宮代町コミュニティセンター「進修館」小ホールで、講演会・シンポジウム「齋藤甲馬の残したもの・そして未来へ」とミニクラシックコンサートを開催する。同時に12月3日〜12月10日の間、進修館1階で写真展「齋藤甲馬と宮代」北田英治、齋藤康一を行なう。


参加費はいずれも無料。本の購入希望者にはこの日に限り1000円にて頒布。

「斎藤甲馬と宮代──世界のどこにもないまちを創る」は、「第1章 斎藤甲馬の生い立ちと暮らし」、「第2章 身の丈にあった町政」、「第3章 教育への情熱」、「第4章 美しい宮代」、「第5章 創りつづける宮代」の5章で構成され、証言や対談、写真などで齋藤甲馬像と甲馬の残した現在の宮代町が描かれている。制作委員会では発刊の狙いをあいさつ・はじめのなかで「この本の読者が町内の人であれば、これからも一層宮代らしいまちづくりを進めるための誇りと愛を育んでくださるよう、町外の人であれば、それぞれのまちづくりのヒントを汲み取ってくださるよう願っている」としている。

齋藤甲馬氏は1894年生まれ、1951年旧百間村村長(56歳)、1955年百間村と須賀村が合併し宮代町誕生に伴い初代宮代町長(60歳)に、1982年逝去(87歳)。
この間語りつくせない様々な業績・事柄があり、制作委員会の一人である手島氏は「齋藤甲馬氏は大きすぎる人。制作開始から発行まで丸3年、直接話をうかがった方だけでも35名を超えるが、なお、多くのうかがわなければならない話があるのではとの思いが強い」と語る。