市民活動振興を中心施設とする埼玉県と春日部市の複合施設「東部地域振興ふれあい拠点施設」がこのほど完成し業務を開始したが、5日、同施設内の春日部コンベンションホールの杮(こけら)落としとして「Jazzday かすかべ2011秋」が開催され、600人を超える多くの市民らが訪れ、Jazzを堪能する共に市民活動拠点施設の完成を祝った。
東部地域振興ふれあい拠点施設は、埼玉県と春日部市の共同事業として、産業の振興と地域住民の活動・交流を促進するための複合拠点施設として建設が進められ、本年10月17日に完成記念式典が行なわれ業務が開始された。
主な県の施設として多目的ホール(1~3F)、創業支援ルーム(5F)、商工団体事務室(5F)、パスポートセンター春日部支所(5F)などが、また、春日部市の施設として市民活動センター(4F)、保健センター(6F)などがある。東武伊勢崎線春日部駅から徒歩3分のところにある交通至便の施設として利用の拡大が期待されている。
この、東部地域振興ふれあい拠点施設に、オープン以来初めて列が出来た。列に並んだのはJazzファン。
春日部TMOは音楽を通じて賑わいと活気にあふれたまちづくりを意図して「Jazzday かすかべ」を定期的に開催(次回は4月の予定)、多くの音楽ファンのひきつけている。
5日も「Jazzday かすかべ2011秋」を開催、いつもの中央第4公園をメインステージに演奏会を行なった。
紅葉が始まった公園での演奏会には多くの人が集まり、飲食を楽しみながらJazzに耳を傾けていた。
また、ララガーデン春日部でもJazz演奏が行なわれ、この日春日部はまさにJazzdayとなった。
5日は、こうしたいつもの中央第4公園、ララガーデン春日部に加えて、新たに東部地域振興ふれあい拠点施設・春日部コンベンションホールでも開催したもの。
このホールは、完成式典などが行なわれたが、演奏会が行なわれるのはこれが初めてで、まさに杮落としの演奏会となった。
演奏会が始まる前から、会場入り口には列が出来、入場開始前には外の道路まで数百人の列が続いた。
こうしたことから、会場では急遽、椅子席を追加したが、それでも間に合わず、立ち見をOKとする措置がとられたほど。
交通至便な地であるため、開演後も立ち寄ってみる人も多く、600人を超える観客となった。
演奏会には、石川良三・春日部市長も駆けつけ
「この施設は企画から完成までに23年を要したが、春日部市民の活動拠点として名実共にすばらしい施設である。この拠点を十分に活用して市民活動の一層の進展を期待したい。いみじくも、まちの賑わいを市民と共に進めていく考えのJazzday かすかべが開かれるというのは非常に喜ばしくうれしい」と語った。
出演者が変わる幕間には、春日部市の様々なイベントを紹介する等、賑わいのまち・春日部にしようとの主催者側の意気込みが感じられる演奏会となった。