キッチンから愛をこめて

丁寧に紅茶を淹れて過ごす日々

メープルリーフクッキー

2008年10月07日 | お茶時間
 カナダ旅行のおみやげで一番人気のこのメープルリーフクッキー。 

 封を切ったとたんに、甘いメープルシロップの香りがします。メープルシロップの入ったクリームがたっぷりサンドされていて、けっこう濃厚なお味です。

 プリンスエドワード島を想い出しながら、お紅茶といっしょに、毎日一個か二個、おやつに食べています。カエデの葉っぱの形がカワイイのです。

 プリンスエドワード島のカエデの樹は、きっと今ごろ美しく紅葉しているのでしょうね。おかしの箱を見ながら、想像しています。     

ありがとう!アンの旅

2008年10月05日 | 赤毛のアンの旅2008
 初めて小学校の図書館で「赤毛のアン」を手にした時、まさか本当にアンの島へ行くことができるなんて、想像もできませんでした。あれから何十年、歳月が流れ、「赤毛のアン」出版100周年のこの年に、このような形で、すばらしい旅を終えることができました。 

 「赤毛のアン」翻訳者の松本侑子先生とご一緒できるこのツアーに参加して、本当に貴重な体験をさせていただきました。松本先生のきめ細やかな解説とともに、アンの舞台をくまなく旅し、物語の背景だけでなく作者モンゴメリの人生までも、とてもよく理解できました。また、一般的なツアーでは、決して行くことのできない、松本先生が何回も行かれて探し出された場所にも連れて行ってもらいました。参加する前に、松本先生のご本「赤毛のアン」「アンの青春」「赤毛のアンへの旅」「私の青春文学紀行」を読み、NHK教育テレビの3分間トピック英会話『赤毛のアンへの旅』を何度も拝見しましたので、このブログでも、先生の文章をたくさん引用させていただきました。旅に持参した先生のご本にサインをしていただいたり、楽しくお洋服のお話までさせていただいたり・・・思い出は尽きません。 
 
 プリンスエドワード島は、アンが言ったとおり、本当に美しい島でした。青々とした海、緑の牧場、赤い道、木立を吹きぬけるさわやかな風、きらめく湖水。黄色のきりん草と水色のアスターの花が咲き乱れる9月の草原。この素晴らしい自然を背景に生まれた物語だからこそ、人々を惹きつけてやまないのでしょう。

 『明るく生きる、善良である、堅実である、人を愛する、この四つによって人は幸せになれること。そして、毎日を丁寧に生きる、何気ない平穏な日常にこそ、かけがえのない幸せが息づいている、という幸福の哲学』と松本先生が「私の青春文学紀行」に書かれているように、物語に込められたモンゴメリからのメッセージが私たちを幸せにしてくれると信じます。ますます、アンの世界が好きになっていきそうです。

 松本先生、感動の旅をありがとうございました。一緒にご参加された皆さま、素敵な思い出をありがとうございました。そして、「いってらっしゃい」と快く送り出してくれた優しい夫と娘に感謝します。ありがとう!!

海岸公園の『あずまや』

2008年10月04日 | 赤毛のアンの旅2008
 散歩中、突然の雨に降られたアンは、貴公子ロイ・ガードナーと海岸公園で出会い、『あずまや』で雨宿りします。そして、大学卒業後、この『あずまや』でロイにプロポーズされるのです。

 そのときアンは、本当の自分の気持ちに気づきます。アンが愛していたのは、ロイではなく、幼なじみのギルバートだったと・・・島に戻ったアンのもとに、重い腸チフスから回復したギルバートが訪ねてきます。
  
 「僕には一つの夢がある・・・何度か実現しそうもなく思われたが、僕はなおもその夢を追い続けている。僕はある家庭を夢見ているのです。炉には火が燃え、猫や犬がおり、友だちの足音が聞こえ・・・そして君のいる」 アンは口をきこうとしたが言葉にならなかった。幸福が波のように押し寄せてきた・・・
 
 この旅の最終、5泊目のホテルは、ハリファックスにあるマリオット・ハーバーフロントでした。最新の設備のホテルです。特にお部屋の写真は撮りませんでしたが、とても豪華で、広くて、くつろげるお部屋でした。

 夕食は港の見える素敵なレストランSaltie'sに行きました。メイン料理は、ホタテのお料理でした。和気あいあいと、楽しく、おいしく、お食事をいただきました。
 

  ロイにプロポーズされた『あずまや』      海岸公園には、ラズベリーの実が・・・

  宿泊したマリオット・ハーバーフロント        ホテルのロビーも美しく

『パティの家』のお屋敷街

2008年10月03日 | 赤毛のアンの旅2008
 ある日アンは、『パティの家』に貸家の札が下がっているのを発見します。

 そこの住人で70歳のミス・パティとその姪がヨーロッパ旅行に行くことになり2~3年留守にすると言うのです。
 ミス・パティに気に入られたアンは、憧れの家を借り、友人の女子学生3人と共同生活を始めます。
 
 現在、スポフォード街には、そのモデルとなった家はありません。
 でも、白い木造の可愛い家を思い描きながら、ゆっくりゆっくり散策しました。素晴らしい豪邸が立ち並ぶ通りです。

 「スポフォード街を通って帰ろうよ」ギルバートが言い出した。「富裕の貴族の住まう美々しき邸宅を見られるからね。スポフォード街はキングスポートの立派な住宅街で百万長者でなければ、だれも家を建てられないんだ」 フィルが言った。「特別にあなたに見せたい、すごく可愛い場所があるのよ、アン。それは百万長者が建てたんじゃないのよ」・・・スポフォード街が平らな道に消えて行く頂きのところに、小さな白い木造の家がたっており・・・門の上のアーチのところに『パティの家』と白い文字で書いてあった。アンは不可思議な微笑をみせた。「パティの家と私がこのさき、いっそう、親しくなれる予感がするのよ」

                   
       スポフォード街           メープルもさやさや風にゆれ・・・
    
    豪邸が至るところにありました         歩道に落ち葉が、、、秋ですね 

ダルハウジー大学

2008年10月02日 | 赤毛のアンの旅2008
 ダルハウジー大学は、アンとギルバートが通うレッドモンド大学のモデルとなった大学。
 作者モンゴメリが学んだ大学です。

 第3巻「アンの愛情」で、入学手続きの日、男子学生が大階段にたむろして、ホールを行き来する学生たちを見ながら、歓声をはりあげていた。と書かれてありますが、フォレストビルディングの入り口のホールにある、大階段と大理石の床は当時のままだそうです。・・・その日の光景が、目に浮かぶようです。
    
 物語のアンは、資産家の老嬢からの遺産でこの大学を卒業しますが、モンゴメリ自身は学費が続かず、プリンスエドワード島に帰って再び教師になります。叶わなかった人生の夢をアンに託しているのですね。
 

       ダルハウジー大学正門            大学の内部の様子

  フォレストビルディングの入り口のホールにある、大階段と大理石の床は当時のまま             

古い墓地公園

2008年10月01日 | 赤毛のアンの旅2008
 第3巻「アンの愛情」で、キングスポートで大学生活を送るアンが、友人のプリシラと散策する古い墓地公園です。

 物語に書かれているとおり、クリミア戦争戦没者を慰霊するライオン像の記念アーチがありました。日本の墓地とは、まったく趣きが違うのですね。日本では、普通の日に、墓地を散策することなど考えられませんものね。 
  
 二人は、英国の巨大なライオンを戴いた、素朴な、どっしりした石のアーチをくぐって、正門から入っていった。・・・二人のいるところは小暗く、涼しい、あおあおとした場所で、さわやかな風が吹き渡っていた。草のしげった、ながい小径をあちこちさまよいながら、今よりもっとゆとりのあった時代に刻まれた、風雅で、大がかりな墓銘を読んでいった。・・・「私、これからたびたびここにくることにするわ。最初からとても気に入ってしまったのですもの」


 クリミア戦争戦没者を慰霊するライオン像         古い墓地公園です
 
    天使とドクロの墓碑            何と書かれているのでしょう