キッチンから愛をこめて

丁寧に紅茶を淹れて過ごす日々

タミナ渓谷へ源泉を訪ねて

2012年09月12日 | スイス・オーストリアの旅2012
 13世紀、プフェファース修道院が管理していたタミナ峡谷で源泉が発見されました。

 道もなく険しい崖の奥底にもかかわらず、その効能が評判となり多くの人が治療に訪れました。
 人々は、頼りない綱に命を預け、渓谷を下りました。

 18世紀になると、修道院は、温泉ホテルを作りました。

 ハイジの作家ヨハンナ・シュピーリ、リルケ、ヴィクトル・ユーゴ、トーマス・マン、アンデルセン、ニーチェなど、多くの著名人も訪れたそうです。

 その後、この源泉は、ラガッツ村にパイプラインで運ばれ、バート・ラガッツとして発展していきました。

 現在、ホテルは、修道院と温泉の歴史を伝える温泉博物館となっています。
 タミナ渓谷への入口は、その温泉博物館の奥にありました。

 歩くこと、約500メートル。伝説の源泉に到着しました。
 源泉は、ガラス越しに見るようになっていて、うまく写せませんでしたが、今もコンコンと湧き出ていました。  
 
  
  バートラガッツから乗り合いバスで約20分   次第に道は、細く険しくなっていきます
  
   山深い辺境の地、タミナ渓谷に到着      現在、温泉博物館になっている元ホテル 
  
   温泉に入るため、命綱で渓谷を下る図     博物館の内部、修道院の歴史などを展示  
  
    博物館の奥の道を進んでいきます         崖の下は、激しい川の流れ  
  
峡谷の入口、ここからは有料、ガイドさんが確認しています  鍾乳洞のような壁、崖の下は激流
  
道のない時代、危険を覚悟で、命綱で渓谷を下った場所  入口から400メートル、トンネルの入口
  
源泉のすぐそばにある飲泉所(源泉の温度は36度)  ガラスの向こう、伝説の源泉が湧き出ています
  
  遊歩道を引き返して、出口方向へ向かいます     やっと明かりが見えてきました
  
   修道院の教会が今も残されています         修道院で使っていた調理場
  
 温泉場だった頃のお風呂が地下に残っていました   バス停にも、命綱の絵がありました         
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