宮原教育の窓

有田市立宮原小学校(和歌山県)の公式ブログです。

子供たちが解説者 (^_^)

2018年11月25日 | ブログ

2学期もたくさんの方々が宮原小学校に視察にお見えになりました

昨年度までを含め、本年度の1学期までは、本校の取組の解説は校長が行っていたのですが、2学期途中から子供に任せることにしています

その方が、本音が伝わり、信頼性が高くなります

子供たちも自尊感情が上がり、授業へのモチベーションがアップ

その大事な役割は、来年度最高学年になる5年生が担当

以下、青い文字は視察の方とのやりとりの一部です(写真とは関係ありません)

これらの写真は、10月30日の様子

この日は、お客さまが20人を超えていたので、両クラス一度に行いました

「学びの作法って?」

「分からないときは聞く、聞かれたら最後まで教えるです。」

時間は10分程度

「低学年からやっているの?」

「はい、やっています。」

視察の方々は、とても上手に話しかけ、質問してくださいます

「『算数の班』ってあるということやけど、算数以外には?」

「ないです。」

おかげさまで、子供たちの自尊感情が気持ちよく上がっていきます

「算数以外でリーダーが活躍する教科は?」

「外国語、国語、家庭かな。」

「算数の授業で、班の中でケンカになったらどうするの?」

「ケンカにならないように教え合うし、ケンカにならないように班を決めています。」

メモを取りながら聞いてくださる方も

自分たちの返答が文となって残っていくというところに、大事に聞いてくれていることを感じ、嬉しいと思います。

楽しく話を引き出してくださる方も

「グループの活動、楽しい?普通の机の並び方と比べてどう?」

「そりゃ、グループの方が楽しいです。」

 

以下は、11月5日の様子

視察の方が少なかったので、学習係の3人が応対しました

宮原小学校の代表として、立派に受け答え

ここからは、11月14日

「算数の班は、どうやって決めている?」

「算数リーダーが決めています。」

鳩組で行いました

「先生があまり指示しなくてもいいのはどうして?」

「授業前にリーダー会を開いて、学習メニューを決めるから、だいたいの流れが分かるからです。」

「先生のこと好き?」

「おもしろい

「自分たちで進める授業って楽しい?」

「はい、楽しいです。」

「みんな、塾は行ってるの?」

「う~ん、行っている子と行っていない子がいます。」

以下は15日です 桜組で行いました

「教え合いで、イヤなことはありませんか?」

「たまにあります。例えば、間違えたときに、『違うで』としか言ってくれないときとか。」

この日は撮影の承諾を取りましたので、互いの表情までご覧いただけるかと思います(いつも承諾を取るのをつい忘れてしまって・・・

「ワークシートとかで、間違ったところはそのままに?」

「いいえ、同じ問題をやったり、ノートにやり直したりしています。」

「予習はしているの?」

「自学でたまにしています。」

「分からないときはイヤにならない?」

「挑戦していたら成長するからイヤにならないです。」
「それに、1人で分からないときは、ペアで相談して、それでも分からないときはグループで相談するようにしています。」

「自分たちで授業をつくる自習は何年生くらいから?」

「3年生くらいからです。」 ← 昨年あたりから2年生でもできるようになってきました

ノートの話になり、「自学ってどんなのやっているの?」

自学ノートを見せています

内容をほめてくださっていました

ここでも自尊感情が上がり、嬉しいです

雑談で思わず笑顔も

「気を付けていることは?」

「空白の時間をつくらないこと、めあてを意識すること、算数だったら『すばやく正確に』です。」

「先生がいるときといないとき(自習)でどう?」

「別にいなくても大丈夫です。」

それにしても、子供たちの受け答えがしっかりしていることに驚きました 感動しました

また、子供だけでなく、指導者の立場からの意見も大事です

その解説も校長から若手教職員へ移行しました

2回分だけ一部ご紹介

これらは、11月15日の様子

本校に視察に来られる先生方は、授業改善に前向きで熱心な方ばかりです

いつも、どのグループでも前向きな話し合いが活発に行われ、さすがと感心します

ここからは10月30日の様子

この日は、学校にみかんを頂いていたので召し上がっていただきました

ほとんどが大阪府出身の方だったので、普段あまり食べていないこともあり美味しいと好評でした

若手教員が本校の教育について語ります

各グループ2名ずつ配置していたのですが、すべてのグループでしっかりと語っていました

とても頼もしい本校の先生たち

語ることで自分の考えがまとまり、自尊感情も上がって、これからの教育実践にプラスになります

若手教員を対象にしているのは、経験が少ない分、交流を通じていろいろな情報を得てもらいたいからです。力をつけてもらいたいからです。

本校の教育を伝えるだけでなく、いろいろ情報交換もでき、互いに楽しくためになる時間となりました

「井の中の蛙(かわず)」にならないためにも交流は大切

こうして、他校との交流が進んで・・・ステキですよね

さて、10月30日は、文部科学省国立教育政策研究所総括研究官の千々布敏弥先生も視察にお見えになり、ご講義くださいました

すばらしい肩書きだけでなく、著書も多数にわたる有名な先生です

そんな千々布先生が、宮原小学校の教育に興味を持ってくださり、本年度2回目の訪問となります

文部科学省が提唱する「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業づくりについて、宮原小学校は確実に進んでいるとおっしゃってくださいました

もちろん、成果だけでなく、課題もお聞きし、改善に向けてさらに前進するところです

このようにして、学校を開き、いろいろな方々に来ていただくことでよい刺激を受け、子供たちとともに授業改善に取り組んでいます