宮原教育の窓

有田市立宮原小学校(和歌山県)の公式ブログです。

平成30年度 宮原小学校水害慰霊祭 ❁ №1

2018年07月18日 | ブログ

子供たちが、花を持って登校します

毎年、この風景がいいと思います

今日は、水害慰霊祭の日

用意できる子は、献花用の花を家から持参します

みんな、笑顔で「おはようございます」とあいさつしてくれます

2年生は、毎日、育てているミニトマトの様子を見に来ます

花を持ちながら

中には、友達や学校で使う分も持ってきてくれる子もいます

片手に花を、もう一方の手に水やり用のペットボトルを

笑顔で登校する子に、いつも元気をもらっています

もうすぐ午前8時半

参列者の方が次々に来られて

暑い中、大変お忙しい中のご参列、誠にありがとうございます

準備は整っています

職員が協力して準備しました

地域の方や保護者の方から頂いた花

花が少ない時期に、本当にありがとうございます

おかげさまで、慰霊祭を行うことができます

昨日お伝えしましたように、6年生を中心に高学年で椅子並べをしました

災害時の有田川の様子

家々が流されていく様子がよく分かります。

日頃の地震津波避難訓練の様子

子供たちが入ってきました

有田市消防団宮原分団の方々

毎年ご出席いただいています。

NHK和歌山が取材と撮影に来てくださっています

他にも、新聞社の方が複数社いらっしゃっていました。

「ただいまより、平成30年度有田市立宮原小学校、7.18水害慰霊祭を挙行いたします」

「礼」

黙祷

犠牲となられた方々のことを思い、心静かにお祈りします。

学校長あいさつ

昭和28年、7月18日、つまり、65年前の今日の朝早く、というより夜中から、ものすごい雨、恐ろしいくらいの雨が和歌山県北部を襲ったそうです・・・

最近、西日本で大変な水害による被害が出ました。ニュースで見たり聞いたりした人?・・・

7.18水害は、そのような、いえ、それ以上のひどい状況だったようです。和歌山県で1000人以上の方が亡くなられました。この宮原でも120人以上の方が亡くなられ、その中には小学生が20名含まれていたということです。・・・

この後、もっと詳しいお話を老人クラブ会長の宮本康さまより伺います。実際に体験された貴重なお話です。よーく聞いて、今日家に帰ったらお家の人に話して、様々な災害について、どういう行動をとったらいいか、家族で確かめておくといいですね。いつどこにいても、「自分の命は自分で守る」ということを大事にしましょう。・・・

最後になりましたが、地域、保護者、関係機関のみなさま、本日は、ご出席、誠にありがとうございます。宮原小学校の水害慰霊祭を、これからもずっと続けていけますよう、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

水害慰霊祭は、授業と同じく、みなさんにとっては学習の場です。しっかり学習して、大事なことを覚えておきましょう。

献花

毎年の姿ですが、何度見ても、厳かな気持ちになります

みんな、丁寧な献花ができています

みなさん、さまざまな思いで献花されました

子どもたちや参列者のみなさまの思いが込められた花々

水害体験者の方のお話

写真から当時の様子が伝わってきます

65年前のこと、当時の様子を克明に覚えていらっしゃるのにびっくりしました

姿勢よく話を聞く子供たち

気持ちがこもっていて、とても分かりやすいお話

大変暑い中、しっかりと聞けていてえらい

宮本さんは、細かいところまで、大変よく覚えていらっしゃいました。

弟さんが脚が悪く逃げるのに苦労したこと

屋根にのぼって避難したけれど、その屋根も崩れてきて・・・

いよいよもう危ないというとき、おじいさんに戸板に乗るよう勧めたら、脚の悪い弟が乗るよう言い残して流されていったそうです。

宮本さんは、保田まで流されましたが、九死に一生を得て何とか助かりました。

最後に手を取って引き上げてくださった消防団の方の手の温かさを、今でも忘れられないということでした

家族とともに流されていったお話はとても心を打たれました。

中には、お話を聞いて、涙している子もいました

ずっと身を乗り出して聞いていた2年生

立った方が話が伝わりやすいだろうと、暑い中ずっと立ってお話くださった宮本さん

80歳とは思えない体力 若いです

宮本さん、貴重な体験談をありがとうございました

続きは次回・・・