mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

踏切を渡るだんじり

2009年05月06日 | まち歩き

 昨日の記事で、神戸市東灘区の本山だんじりパレードを書きました。このだんじり(地車と書く)はそれぞれの地区との間を巡行していくわけで、コースには鉄道線路を渡るものもあり、その一つがここ阪急神戸線岡本駅東側にある新梅林踏切。

 この踏切は北畑と田辺のだんじりが通り、その様子を写しました。毎年コースが少しずつ変えているそうで、昨年と同じ時間に待ってみたら、北畑ではなく田辺のだんじりが来ました。

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 普通の車とは違い、そこそこ重量のある物体。また装飾品も多く踏切通過中に何らかの事情で動けなくなったら大変で、踏切横断時には運転扱いの助役氏が来ます。ダイヤ表を見て十分な列車間合いが確保できる時期にだんじりを通します。また踏切途中で動けなくなった場合に備えて、列車停止手配を取る為に、この新梅林踏切の東方に助役氏を配置して、列車指令と現地助役との間で連絡をとりあっています。

 という事情で、しばし踏み切りで小休止。

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 こんな写真も撮ってみました。阪急電車とだんじり。マニュアル撮影とはいえコンデジの限界を超えていますね。駅停車のため減速していても速度は55km/hほどありますので、真横に動く電車と止まっているだんじり、よほど高速シャッターを切らないと無理です。

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 阪急神戸線は10分毎に特急と普通が運転されており、岡本駅では下りは「00」「03」に、上りは「04」「08」に電車があります。この間で一番間合いがあるのは、上りの04分普通から08分特急の間の4分間。この間がだんじりを通すことができる、1時間に6回だけのタイミングです。

 ということで踏切が開き、助役の指示でだんじりが踏切を渡ります。ゴトゴトと大きな音をたてながら。屋根方は乗ったままだと架線に触れますので、降車です。

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 というわけで、無事踏切を通過できました。ここ阪急の新梅林踏切はまだ線路二本の複線ですのでいいのですが、JR東海道本線(JR神戸線)の摂津本山駅東にある田辺村踏切を渡るだんじりもあり、こちらは線路四本の複々線ですので、渡ることのできるタイミングはさらに限られてきます。しかも130km/hで走行する新快速もあり、旅客列車はパターン化されていますが貨物列車の存在を考えると、間合いの確保は難しくなります。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (sakegorou)
2009-05-06 12:05:56
こんにちは
小豆色の阪急電車懐かしく見せてもらいました。日本の伝統の祭りも時代の波には勝てなくて電車が優先なのは当然でしょうか?             風来坊
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電車と祭・・・、これ文明開化とともに常に付き纏... (kisomitake)
2009-05-07 00:23:53
電車と祭・・・、これ文明開化とともに常に付き纏ってきた問題でした。

京都ではじめての電車が走り、数年後、市内中心部でも走り始めたときから、祇園祭の山鉾巡行とモロにかちあうことになりました。
京都市は一旦は山鉾巡行の中止を指示したものの、町衆の怒りはおさまらず、結局の所電車の架線を巡行経路に当たる箇所を切断して対処する事になりました。

この阪急電車と東灘のだんじりですが、阪急電車が大阪と神戸を結ぶ都市間輸送の鉄道で高速運転していることから、だんじり通過で電車を止めることはできないと思います。
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