mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

アスナル金山は2020年春に閉鎖?

2016年07月27日 | 名古屋
 昨日のCBCテレビニュース「イッポウ」で、報じられたことですが、金山駅北側の商業施設「アスナル金山」が2020年春に閉鎖され、撤去されるのだそうです。
 これはニュースというより、既定の事だったそうですが、「なぜ」の企画通り、「閉鎖のなぜ」を伝える内容。
 気になるニュースでブログにまとめようと思いましたが、ニュースソースとなる報道が見つからず、映像を見た内容で失礼します。

 アスナル金山は、2020年春には閉鎖され撤去されることが決まっています。それはなぜなのか。
 各テナントとの賃貸借契約も2019年度末までとなっている。アスナル金山はステージがあり、地元の音楽活動家の発表の場ともなり、賑わいを見せるのに閉鎖の方針。
 此処の土地は、金山総合駅が完成するにあたって、駅北側の遊休地をこのまま遊ばせておくにはもったいない、ということで2005年に15年の計画で名古屋市から土地を借り、建設・開業となった「ものなのだそうです。
 最初から2020年までの短期利用だったようです。
 名古屋市は2027年のリニア中央新幹線開業で名古屋市内の土地の高度有効利用を考えており、金山駅北側のこのアスナル金山も再開発の対象。
 今後のことは全くの未定だが、折角賑わっているアスナル金山、無くすのは惜しい、という声もあり、アスナル金山存続の可能性も含めて、検討中という。
 ・・・ということです。


 アスナル金山は、愛知万博が開かれた2005年の春にオープンした商業・集客施設。
 愛知万博バブルともいえる時期に、栄のラシック、名古屋港のイタリア村と共にオープンしましたが、アスナル金山は、構造物の様子がどうもおかしく、仮設建造物のような感じでしたが、やはりそういう方針(2020年まで)だったのでした。
 後に木造がバレて、運営会社の傾きによって閉鎖されてしまったイタリア村の方が、よほどしっかりしていた建物でした。(尤も、今思い出すと、堅牢さが足りない構造ではありましたが)
 放送の中でも、ここは「トタントタン(トタン張の外壁)」だよ、などという場面も。

 しかし、惜しいですね。いえ、私はアスナル金山で買い物などしたことはありませんが、殺風景だった金山駅北側の様子を一変させた集客施設で、それなりに賑わっています。
 それをあっさり無くすのは、なんともお役所的な思想。
 元来が時限措置であったのでどうしようもないことですが、人の賑わいは都市計画でどうこうするというわけにはいきません。
 人が集まる施設を作っておきながら、時期が来ましたのでお終い、という役人的思想。
 賑わいを見せているのは、ここへ訪れようという多くの人の気持ちがあってのことで、それを無視してまで閉鎖するのはなんともねぇ。

 今後の金山駅を含んだ、名古屋市内のどんなビジョンを描いているのかは分かりませんが、人の心を無視しての都市計画は、計画倒れになってしまいます。
 ただ、名古屋駅周辺が高層建築による高度利用を図っているのに対して、金山駅周辺は駅南に高層建築が一棟あるだけで、比較的低層な建物ばかり。
 駅前の一等地でもあり、有効利用が図られるべきではあります。

 金山駅は、中央本線の駅だけのときのことを覚えています。その当時は中央本線の駅ホームの位置は変わっていませんが、駅舎の位置はもう少し西にありました。
 高台の掘割にある金山駅、駅舎のあった位置は、広々とした大都会名古屋とは思えない閑散とした光景。
 今の名古屋市バスターミナルは、ほとんど位置が変わっていませんが、そこから見える金山駅は、まるで田舎の一軒家がむこうに見えるかのよう。
 それを思うと、金山駅前は化けました。
 東海道本線に金山駅の設置、名鉄名古屋本線の金山橋駅移設による、金山総合駅化が大きなきっかけとなりましたが、その当時はただそれぞれの駅を一つにまとめただけ。
 乗り換え利便性だけを目的にしていたのですが、乗り換えの地点というものは、人の集まる場。
 自然と街が出来ていきます。

 どのような金山を再開発するのか、名駅地区と共に見つめていくことになります。