mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

参議院議員選挙・なんでこうも投票用紙の交付ミスが続くのだ

2016年07月11日 | 選挙にかかわる話
 参議院議員選挙は、選挙日を迎えました。「選挙日」というのは、投票日のことです。お昼前のニュースから何度か同じフレーズを耳にしたのは、「投票所での投票用紙交付ミス」。
 つまり選挙区と比例代表区の投票用紙を取り違えて交付してしまった、という。それも一か所や二か所ではなく、全国で176か所、「続々」といった感じ。
YahooのトピックからFNNニュース:参院選 投票用紙を間違えて渡すミス、全国で176件

 これらは全て無効です。せっかく朝早く出向いて投票したのに、係員の用紙取り違えで、無効となるのはあまりにも馬鹿バカしい。あれほど選挙啓発活動をしておいて、「一票の重み」などと言う中、貴重な一票は無効です。ニュースでは「無効の恐れ」という表現ですが、事実上の無効です。
 投票の大原則で、投票には指定の用紙を用いることになっているので、選挙区用紙と比例区用紙を取り違えると「指定の用紙」ではなくなるので、無効です。

 厳密には、開票管理者の判断になるので、ニュースでは「無効の恐れ」ということですが、まぁ無効でしょう。
 いずれも投票に訪れた人の指摘で分かったということで、投票箱の中身空虚確認をして、空虚であることの証明書にサインをしておきながら、その方の投票は無効なんですね。
 ホント、バカバカしい話です。朝、投票所を開いて数人投票したところで、ミスに気付いたわけで、一度機械にセットしてしまえば、中の投票用紙は確認できません。

 我々の感覚では、指定された投票用紙が取り違えられていても、それぞれの投票箱に収められれば、いいじゃないかと思えそうですが、これこそ選挙の公平、「だろう」という気持ちは排除しなければいけません。交通事故と同じです。
 言うなれば「選挙事故」ですね。

 これ間違えてはいけないことは、当日の係員も知っていたはずです。それなのに、同じようなミスが続くのは、「間違えてはいけない」「間違えてはいけない」という認識が働いていたのでしょう。
 人の心理として、「~してはいけない」という気持ちがあると、この「~しては」の行動をやってしまいがちです。
 なので、一つ一つの行動を、確実に行うこと。
 投票用紙はこれでいい、ではなく、「選挙区(比例代表区)投票用紙確認!」と指差喚呼です。一つ一つの動作を、確実正確に遂行してこそ、初めてその目的が達せられるものです。
 やっぱり交通安全と同じです。基本動作徹底が安全を作り上げる、です。

 ところで選挙結果ですが、まぁ触れんとこ。私の望むような結果にはなりませんでした。改憲勢力が3分の2に手が届きそうなのですか。嫌だなぁ。
 日ごろのこのブログの傾向から、どちら派なのかはおおよそお分かりでしょうけど、そういうことです。
 まぁ、最終的な憲法改正手続きでは、国民投票において過半数を超えねばならないとされていますので(日本国憲法第96条)、直ぐには改憲に至らないだろうと思いますが、先般の英国でのEU離脱を問う国民投票では、気分次第で簡単に投票する人が多いことが分かり、国民投票に持ち込まれたら大変!