‘Tis Nature's Voice~それは自然の声~Ⅱ

みらくる・あっこの気ままブログ

🎶アンサンブル・シュシュ第52回定例演奏会のお知らせ🎶

2022-02-22 12:00:00 | My Consert
毎日寒くて寒くて、オミクロン株の新型コロナも日常的に増え、なんか憂鬱な気分が抜けないこの頃ですが、
いよいよ明日にシュシュ・コンサートが迫ってきました。


会場は前回と同じ、中百舌鳥駅徒歩1分のところにある「チャペルこひつじ」さんで。
開演午後2時、入場無料です。


*メンバーの仕事の都合などにより、プログラムが一転二転して、ぎりぎりの段階で以下のようになりました。

■J-B.リュリアントレ抒情悲劇「アティス」より
J-B.Lully : Entree (from Tragedie Lyrique "Atys")
演奏:アンサンブル・シュシュ
■デボラ・ヘンソン-コナン“ ナイチンゲール”
Deborah Henson-Conant “ The Nightingale “
ソプラノ/ハープ:笹山晶子ヴィオラ・ダ・ガンバ:久保田麻衣子
バードコール:久保田夏男
■W.ウィリアムズ鳥の鳴き声の模倣によるトリオソナタへ長調
W.Williams Sonata in imitation of Birds Fdur
リコーダー:配島友子、大谷菜月チェンバロ:岡本裕美
■A.コレッリトリオ・ソナタ作品2より1番ニ長調
Arcangelo Corelli, Trio Sonata Op.2 No1
ヴァイオリン:上田浩之ヴァイオリン:針谷綾音
テオルボ:久保田夏男チェロ:吉田健チェンバロ:小泉夏子
■E=C・ジャケ・ド・ラ・ゲールヴァイオリンソナタ1番ニ短調
Élisabeth-Claude Jacquet de la Guerre 1er Sonata (Sonates pour le Viollon et pour le Cavecin)
ヴァイオリン:上田浩之ヴィオラ・ダ・ガンバ:久保田夏男チェンバロ:岡本裕美
■レオ・ドリーブオペラ「ラクメ」より“ 花の二重唱”
Léo Delibes “ Flower Duet “ from LAKMÉ arranged by Jeanne Baxtresser
ソプラノ:笹山晶子フルート:乾真理子ピアノ:黒田千賀子
■A.F.ドップラー作曲ハンガリー田園幻想曲
A.F.Doppler Fantaisie Pastorale Hangroise
Fl:乾真理子Pf:黒田千賀子
--------------休憩-----------------
■J.S.Bバッハチェンバロとヴィオラダガンバのためのソナタ第2番BWV1028
J.S.Bach : Sonata à Cembalo è Viola da Gamba BWV1028
ヴィオラ・ダ・ガンバ:久保田夏男チェンバロ:黒田千賀子
■G.Ph.テレマン無伴奏2つのフルートによるソナタニ長調
G.Ph.Telemann Sechs Sonaten für zwei Querflöten
リコーダー:配島友子フラウト・トラヴェルソ:立石明夫
■ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツトリオソナタニ長調作品2の13
J.J.Quants Trio Sonata in D major ,QV2:13
フラウト・トラヴェルソ:立石明夫リコーダー:配島友子
チェロ:吉田健チェンバロ:岡本裕美
■M.マレソナタ”マレ風”
Marin Marais Sonate ”a la Maresienne”
ヴァイオリン:上田浩之ヴィオラ・ダ・ガンバ:久保田夏男チェンバロ:岡本裕美
■ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル“ グローリア・栄光の賛歌”
Georg Friedrich Händel “ Gloria in Excelsis Deo “ HWV deest
ソプラノ:笹山晶子ヴァイオリン:上田浩之ヴァイオリン:針谷綾音
テオルボ:久保田夏男チェロ:吉田健チェンバロ:小泉夏子
■J-B.リュリ:コメディバレ「町人貴族」よりシャコンヌ
J-B.lully : Le Bourgeois Gentilhomme ~Chaconne d'Arlequin

演奏:アンサンブル・シュシュ
乾真理子フルート
上田浩之バロックヴァイオリン
大谷菜月リコーダー
岡本裕美チェンバロ
久保田夏男テオルボ/ヴィオラ・ダ・ガンバ
久保田麻衣子ヴィオラ・ダ・ガンバ
黒田千賀子チェンバロ/ピアノ
小泉夏子(賛助)チェンバロ
笹山晶子ソプラノ/ハープ
立石明夫フラウト・トラヴェルソ
配島友子リコーダー
針谷綾音バロックヴァイオリン
吉田健バロックチェロ

この寒さもあと3日くらいでおさまるようです。梅の花は咲いてきているので、春はそこまで来ています。新型コロナも今度で終息してほしいですね。みんな随分我慢しています。寒い冬にも…
もう明日ですが、練習してきたことが、発揮出来たらいいと思います。頑張ります


😸今日は2022年2月22日とに2が6つも揃う、にゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんの日ですね。
シュシュのアイドル、キナコ姫はバレンタインチョコについてたリボンをつけてもらって、楽器にスリスリ💝。


ハープの座布団にも必ず乗るにゃ🐈。

アンサンブル・シュシュ第51回定例演奏会のお知らせ🎶

2021-07-17 01:52:30 | My Consert
両親や夫など、周りの高齢者はコロナ・ワクチンを2回接種終えました。
私はワクチン不足のためか、集団接種会場もかかりつけのお医者さんでも駄目でした。
演奏会が終わるまでは打てないと思っていましたし、ワクチン反対派の意見を聞いていたら、打たない方がいいのかな~と気持ちは揺らいでいますが、無いのならしょうがないですね😅。


2021年7月23日(祝・金)午後1時半開場、2時開演
チャペル・こひつじ(南海本線「中百舌鳥」駅下車、徒歩1分)

オリンピック開催まで、あと一週間て信じられないと、みなテレビなどで言ってますが、オリンピック開催日にアンサンブル・シュシュのコンサートで、こちらももうそんなに迫っているのか…と信じられません。

新型コロナの第5波で、東京は緊急事態宣言中ですが、大阪も危ないですね。でも公的ホールではなく、チャペルですので、コンサートは決行すると思います。

今回私は古楽鳥とモダン鳥で、鳥の歌ばかり歌います。なのでコロラトゥーラの曲が殆どです🐦🕊️🦜🦚。

コロナ禍でアンサンブル・シュシュ第50回コンサートでした⑫

2021-04-06 00:41:40 | My Consert
緊急事態宣言が全国的に明けたものの、大阪はついに連日東京に勝つ数字となってきてしまいました。
ワクチンは4月12日から、高齢者に始まるみたいですが、うちの両親(84歳)には、まだ通知も来ないそうです。
私などはいつになることやら、その頃に大阪ワクチン、塩野義製薬のワクチンなど、日本製のワクチンが出来ていたらいいな~と思います。注射嫌いの人には、フルミストのような鼻から噴霧するようなものも開発中らしいです。
ワクチンが進んでいる国では、感染者が明らかに減ってきているそうで、希望にはなりますね。


楽器紹介の様子。リュート、ビウエラ。


アイリッシュ・ハープ(レバー・ハープ)。


チェンバロの説明。


バロック・ヴァイオリンは、弓の形がモダンと違います。


ヴィオラ・ダ・ガンバ。


バロック・ギター。


リコーダー。


弓の糸がほつれてくるので、嚙みちぎる久保田氏(笑)。


コロナ禍の中、来てくださったお客様、本当に有難うございました(*^-^*)。
たまたま空調のいいホールを借りていて、客席数も多かったので、ディスタンスが取れすぎぐらいで良かったです。

次回第51回めは、2021年7月23日(祝)中百舌鳥駅歩いてすぐの「チャペル子羊」で、午後2時開演です。どうぞ宜しくお願い致します('ω')ノ。

コロナ禍でアンサンブル・シュシュ第50回コンサートでした⑪

2021-03-27 01:25:38 | My Consert
今日はオリンピックの聖火ランナーが、福島を出発しました。10年前の東日本大震災で落ち込んでいる時に、2011年のFIFA女子ワールドカップドイツ大会で優勝し、日本を随分勇気づけてくれた「なでしこジャパン」のメンバーによってスタートしました。オピンピックは間違いなく行うということですね。


さてアンサンブル・シュシュ第50回コンサートのラスト・プログラムは、テレマンの「新パリ・カルテット第6番」でした。知る人ぞ知る名曲です。私もこの曲が好きで好きで、よい演奏はないかとCDを探しまくった過去が。
というのは今では「パリカル」と言えば、新パリカルの全6曲になるのですが、少し前まではパリカルは2ヴァージョンあったのです。
テレマンのカルテットというだけで、私の中でこの曲だけが独り歩きしていた、というのは「イル・ジャルディーノ・アルモニコ」のフランス・バロックのDVDの中の最後に何故か、このテレマンのパリカル第6番の最終楽章が、フランスの何処かの公園でゲリラ・ライブのような形で行われ、それがめちゃくちゃカッコよく、しかも何て哀愁漂う素敵な曲!という印象なのです。古楽ファンには同じようなことを言う人が少なくありません。そのイル・ジャルディーノのCDは出ていないのです。


曲はパリ・カルテットということは解ったのですが、まずただの「パリカル」だけでCDを取り寄せると、この曲は入っていませんでした。でもそれもなかなかいい感じなのです。やはり全6曲あり、フラウト・トラヴェルソとヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバまたはチェロの旋律楽器と通奏低音による編成です。テレマンはドイツ人で、ドイツで活躍していましたが、トラヴェルソを入れることで、フランス風の香りがするようなカルテットを作ったのだな、と理解しました。
それでも気が済まないので、またよく調べると「新しいパリ・カルテット」というのが出てきました。これに入ってるかもしれないと思い、取り寄せて聴いて聴いて、なんと6番目の曲の最後の最後に出てきたではありませんか😭。とても長い旅路でやっと辿り着いた感がありましたが、パリカルを計12曲全部聴いたことになり、いや~、どれをとっても渋くていい曲ばかり。親しみやすくもあり、楽章ごとでは長くもなく、それぞれの楽器の特色を活かし、楽器の重ね方や対話など、テレマンの職人技に通も唸ったのだろうし、演奏する方も楽しいだろうなーと思われる、よく出来た曲集なのです。

G.Ph.Telemann :Nouveaux Quartet No.6 E minor TWV43:e4


古い方のパリカルは「ハンブルク・カルテット」とも言われ、新とは分けられている、1730年に作曲された今では「Quadori」と言われているそうです。
テレマンは当時バッハよりもずっと世界的に名が知れ渡っていた、売れっ子作曲家でしたので、パリの名演奏家達が「Quadori」を知って、1737年にテレマンをパリに招待したと言われ、そのために書き下ろしたのが「新しいパリ四重奏曲集」でした。玄人の演奏家を唸らせる、技巧的にも難しいのがまた楽しいということで、テレマンの名声はフランスにも行き渡ったようです。
アンサンブル・シュシュは、ある程度の技術を持ったアマチュア集団ですので、今回の50回記念に相応しい曲と言えましょう。
(あとも少し続きます、ゆっくりで長くてすみません)

コロナ禍でアンサンブル・シュシュ第50回コンサートでした⑩

2021-03-21 07:28:21 | My Consert
東京都、他3県も緊急事態宣言が明けることになりました。
普通に風邪も流行ってるし、檜花粉も飛び出して、何が何だかわからないけど、くしゃみや咳が出るという人も多いのでは…。目がかゆかったら間違いなく花粉症です。目も触りたくなったら、消毒か手洗いをしてからにしましょう。


さてアンサンブル・シュシュには、急に新しく笛のメンバーがふえて(ダジャレみたい)、とても可愛らしく爽やかな笛の三重奏が聴けました。
シックハルトという(またまた初めて聴く作曲家だよ~)、後期バロック時代ドイツ生まれのフルート、オーボエ奏者として北ヨーロッパを転々と働いていた音楽家だそうです。リコーダーも上手かったようで、30冊ほどの曲集をだしているそうです。きっとリコーダーを吹く人にとっては、有名な作曲家なのでしょう。このソナタヘ長調Op22-1を聴いただけで、笛の特性をよく捉えた響きで、なんともハモりが気持ちよさそうな、小鳥さんみたいなイメージがする明るい曲で、出だしから心をつかまれました🐤🐤🐤。


左からチェンバロの岡本さん、リコーダーの大谷さん、配島さん、フルートの立石さんです。

J.C.Schickhardt:Sonata F major Op22-1

コロナ禍でアンサンブル・シュシュ第50回コンサートでした⑨

2021-03-17 23:32:19 | My Consert
あちらこちらでソメイヨシノの開花宣言が聞かれます。うちの近くでもちらほら咲いてきていますが、異常な早さですね。
東京都と周囲3県も緊急事態宣言が解除されるようです。もうダラダラやっていても仕方ないでしょう。
変異株も主にかかっているのは、若年層だそうで、治りも早いようです。


さてもう一曲、モンテヴェルディの宗教ソロ曲「踊れ喜べ シオンの娘よ」も歌わせていただきました。
こちらは1627年に出版された「カルヴィの宗教作品集第4巻」に入っていて、単独で取り上げられることの多いソロ曲です。


題名のように、喜びに踊るようなペルフェクトゥム(3拍子)で始まり、リトルネッロに続いて2拍子で「見よ、救世主が現れるのを…」が音階やトレモロを駆使して語られます。
また3拍子のリトルネッロ、2拍子の語り、3拍子~4拍子のJubilate、天が喜びの声をあげ、3拍子で地も喜びの声をあげるは、低い声になります。そして2拍子で半音階、ティラータなどで主がエルサレムをあがなわれた、と歌われます。
そしてまた3拍子の最初のテーマが出てきて、最後は4拍子でたたみかけるように、アレルヤが一人エコーの形で歌われます。3拍子と2拍子が交互に現れる、これもまたスリリングな器楽との掛け合いです。


通奏低音はそれぞれの特徴を出しながら、よく練習もしましたので、息の合ったアンサンブルに仕上がりました。
オルガンは4フィートと高い音なので、通底というよりも、カウンター・メロディーを演奏しています。自由に作れる所が、バロック時代の通奏低音の魅力でもあります。

C.モンテヴェルディ「踊れ喜べ シオンの娘よ」 Claudio Monteverdi " Exulta filia Sion "

コロナ禍でアンサンブル・シュシュ第50回コンサートでした⑧

2021-03-07 16:07:03 | My Consert
なんか時間が無くて、ブログが超遅れてしまっています('◇')ゞ。
大阪は兵庫、京都とともに3月からやっと緊急事態が解除されました。
ワクチンはあまり足りていない様子。非常勤の勤務医や街医者の方には、全く通知もないそうです。


ペストでヨーロッパの人口の3分の1が減ったそうで、とくに貿易港で貨物船の中にいたネズミによって、媒介されたようですね。17世紀ベネツィアでペストが流行ったのは当然で、随分音楽家も亡くなったようですが、クラウディオ・モンテヴェルディはペストにかかったという話は聞きませんし、76歳まで長生きしてベネツィアのサン・マルコ寺院の音楽総監督として大活躍しましたから、後世の私たちにとってもラッキーだったのですね。


40歳代でベネツィアのサン・マルコ寺院に迎えられてから書いた、イタリア語やラテン語による宗教曲を晩年に集大成したものが、「倫理的・宗教的な森」といわれる曲集です。その中から有名なソロと通奏低音によるモテット「主を讃えよ」を演奏しました。

モンテヴェルディ(1567-1643)は、ルネッサンス期からバロック期に時代をまたいで生きたので、作風も初期のものはルネッサンスのポリフォニー様式で書かれており、それを第1作法(prima pratica)といい、バロック期に入り通奏低音と歌もしくは旋律楽器によるモノディー(メロディーがあって、低音と数字が書かれていて和音楽器は和音をつけて弾く)というスタイルが生まれてからは、第2作法(seconda pratica)で作曲するようになってきます。


「主を讃えよ」はまさに第2作法の曲で、しかも宗教曲といってもとても楽しい音楽作りがされています。
通奏低音は和音楽器なら、チェンバロ一台でもリュート属一本でも伴奏が可能で、何の楽器にするかは時の状況により自由です。今回はアンサンブル・シュシュの大所帯ならではの、ヴィオラ・ダ・ガンバ、オルガン、チェンバロ、テオルボによる贅沢な通奏低音で歌わせてただきました。

でもどんな楽器との組み合わせでもいいような、歌の方にも通底の方にも、歌詞に合った多彩な表現が施されています。歌詞は詩編150編より取られていますが「その力の現れる大空」という所では歌のロングトーンに、低音が下降しながら魅力ある動きで幅広さを表現します。たくさんの楽器が登場し、それぞれの楽器の音の表現もバスの動きや、声の様々な動きで表現され、踊りが出てくると、当時大流行したチャッコーナに変わっていきます。小さなシンバルの音を声楽のリバットゥータ・ディ・ゴーラ(喉で同音を細かく刻む)で表現されていたり、声楽のテクニックも聴きどころです。最後に「生きとし生きるもの全ては主を讃えよ」という歌詞でたっぷりと声を伸ばしたり、ティラータ(上行音階の装飾)やカスカータ(下降音階の装飾)、アッチェント(符点音符)やリバットゥータ・ディ・ゴーラ、一人エコーなど、あらゆる声楽のテクニックが出てきて、本当にエキサイティングな歌です。

C.モンテヴェルディ「主を讃えよ」 Claudio Monteverdi " Laudate Dominum " <倫理的宗教的な森・ Selva Morale et Spirituale>

左から、ヴィオラ・ダ・ガンバの上田さん、チェンバロの岡本さん、ソプラノの私笹山晶子、テオルボの久保田さん、奥が手ふいごオルガンの黒田さんです。

コロナ禍でアンサンブル・シュシュ第50回コンサートでした🎶⑦

2021-02-21 01:17:14 | My Consert
日本でもコロナワクチンの接種がいよいよ始まりました。
感染者もほんとに減って来て、外へ出てる人も多いように思います。
日本製のワクチンも関西で出来るそうで、そんなに凍らさなくてもいいそうです。
普通2回打つところを、1回でも効果があるとも言われ出して、日々新しい情報がスマホに入って来ます。


シュシュ・コンサート後半は、上田さんのフォンタナのヴァイオリンのソナタで始まりました。
フォンタナはイタリア初期バロック時代のヴァイオリニストで、前回のカステッロ同様ペストで死んだらしいです。昔はいい薬もワクチンも無く、随分惜しい人が亡くなったんですね。その代わり世界中に蔓延するということはなく、往来のあったヨーロッパだけで済んだようです。今でもペスト菌はどこかの土の中で生きているらしいですね。ウイルスは取りつく動物や人がいないと生きていけませんが、菌は単独で生きていけるので。


フォンタナについては、Wikipediaに少しの情報が載っていますのでご参考に。「フォンタナ ヴァイオリン」と検索かけると出てきます。

この時代のソナタはイタリア語のSonareからきていて、歌うCantareとは違って、楽器だけで演奏する形態をソナタと言いました。ソナタ形式が出てくるのは、古典派の時代、とくにベートーヴェンが確立したと言われます。


上田さんが好きなイタリア初期バロックでのソナタは、旋律楽器としてのヴァイオリンが、通奏低音に乗って、様々な楽句を弾いていくもので、ヴァイオリンのテクニックが随所に散りばめられています。
音楽の拍子の最小単位が2と3なので、当時は二分音符が一拍で進んでいく二拍子系と、三拍子系で出来ていました。中には四拍子もありますが、これも二拍子系になります。そういう拍子が次々変わっていき、表情豊かに切れ目なく演奏される一曲ものです。
チェンバロは岡本さん。

G.B. Fontana:Sonata Sesta

コロナ禍でアンサンブル・シュシュ第50回コンサートでした🎶⑥

2021-02-08 21:19:54 | My Consert
今日から緊急事態宣言の延長に入りましたが、解除された県もあり、大阪も目標の7日間300人を下回るどころか、100人代に減ってきています。


立花さんのモダン・ヴァイオリンと高橋さんのピアノで、J.S.バッハのヴァイオリン・ソナタ第4番の1,2楽章です。


シュシュは今や殆どが古楽器の演奏になってきており、この日もモダンのプログラムは、この演奏だけでした。
古楽器の音が続いて、モダン楽器が登場すると、今までの音は何だったんだろう?みたいに音が大きいと感じます。楽器の進化が聴いてとれます。

大バッハの時代はピアノはありませんので、ヴァイオリンとチェンバロのための曲ですが、YouTubeを検索すると、殆どモダン・ヴァイオリンとピアノの演奏で、圧倒的に第1楽章の「シチリアーノ」が出てきます。
とても美しいハ短調の8分の6拍子のメロディーは、「マタイ受難曲」の中のヴァイオリンのオブリガートでアルトが歌う、有名な「Erbarme dich」に非常に似ていて、哀愁漂う曲です。
第2楽章は4分の4拍子で、ピアノの右手左手とヴァイオリンの3声のフーガのようになっています。

J.S.Bach Sonaten für Violine und Cembalo 〜Largo, Allegro


*次回は私もモダン・フルートとピアノとソプラノのアンサンブルを予定しています🐤。

コロナ禍でアンサンブル・シュシュ第50回コンサートでした🎶⑤

2021-02-04 00:14:48 | My Consert
緊急事態宣言が延長されました。でも感染者は減収傾向にあるので、医療現場のひっ迫が解消されれば、解除が前倒しになります。ワクチン接種の予定も早められるようです。
困っている人も多いので、早く経済状態も回復することを願います。


テレマンの「音楽の礼拝」という、家庭でも気軽に演奏出来るカンタータ集があり、いつか演奏する機会があればいいな~と思っていた曲があり、今回ヴァイオリンの上田さんが、オブリガートを弾いてくださるというので、長年の夢を実現することが出来ました。


多彩で多作のテレマンのハンブルク時代初期(40歳過ぎ)に、なんとたった一年間に72曲という数書かれたもので、色んな宗教記念日用に声楽とヴァイオリン、オーボエ、フラウト・トラヴェルソ、リコーダー等のオブリガートと通奏低音の小編成で演奏出来るものです。

今回演奏したのは「洗礼者ヨハネの祝日」のためのカンタータですが、洗礼者ヨハネというのは、12使徒のヨハネではなく、イエスを洗礼した従弟にあたる人物です。聖マリアの従妹のエリザベトの子供で、マリアが妊娠中のエリザベトを訪問したという話は有名です。
イエスが青年になって布教の旅に出る時に、ヨルダン川で多くの人に水をかけていたヨハネに、イエスも洗礼を受けました。動物の毛皮を着て腰ひもを捲いた野性的な姿をしていたとされ、子供の時からイエスと共に絵に描かれていることも多いです。
メディチ家が栄えたイタリアのフィレンツェの守護聖人でもあることから、メディチ家ゆかりの絵画にはとてもたくさん描かれています。


気軽に家庭で演奏出来るとされていますが、ドイツ語であることと、宗教的な内容の真ん中のレチタティーヴォが非常に長いので、日本人にはそう簡単にはいきません。
なんとか動画に字幕を入れましたし、前後のアリアはとても心地よく美しいので、どうぞお聴きください。

テレマン「音楽の礼拝」より、洗礼者ヨハネの祝日によせるカンタータ G.P.Telemann Am Feste Johannes des Täuters TWV 1:349


*レチタティーヴォの中に「メタル」という言葉が出てきますが、メタルというのはキリスト教においては、悪魔という意味合いもあり、ヘビー・メタル・ロックという音楽は、悪魔の音楽だというと、ヘビメタのミュージシャンが語っていたのを聞いたことがあります。騒音や悪魔の叫びが私を押さえつけることがないなら、という言葉も出てきますので、メタル=悪魔という解釈も出来ると私は思います。