‘Tis Nature's Voice~それは自然の声~Ⅱ

みらくる・あっこの気ままブログ

コロナ禍でアンサンブル・シュシュ第50回コンサートでした🎶⑦

2021-02-21 01:17:14 | My Consert
日本でもコロナワクチンの接種がいよいよ始まりました。
感染者もほんとに減って来て、外へ出てる人も多いように思います。
日本製のワクチンも関西で出来るそうで、そんなに凍らさなくてもいいそうです。
普通2回打つところを、1回でも効果があるとも言われ出して、日々新しい情報がスマホに入って来ます。


シュシュ・コンサート後半は、上田さんのフォンタナのヴァイオリンのソナタで始まりました。
フォンタナはイタリア初期バロック時代のヴァイオリニストで、前回のカステッロ同様ペストで死んだらしいです。昔はいい薬もワクチンも無く、随分惜しい人が亡くなったんですね。その代わり世界中に蔓延するということはなく、往来のあったヨーロッパだけで済んだようです。今でもペスト菌はどこかの土の中で生きているらしいですね。ウイルスは取りつく動物や人がいないと生きていけませんが、菌は単独で生きていけるので。


フォンタナについては、Wikipediaに少しの情報が載っていますのでご参考に。「フォンタナ ヴァイオリン」と検索かけると出てきます。

この時代のソナタはイタリア語のSonareからきていて、歌うCantareとは違って、楽器だけで演奏する形態をソナタと言いました。ソナタ形式が出てくるのは、古典派の時代、とくにベートーヴェンが確立したと言われます。


上田さんが好きなイタリア初期バロックでのソナタは、旋律楽器としてのヴァイオリンが、通奏低音に乗って、様々な楽句を弾いていくもので、ヴァイオリンのテクニックが随所に散りばめられています。
音楽の拍子の最小単位が2と3なので、当時は二分音符が一拍で進んでいく二拍子系と、三拍子系で出来ていました。中には四拍子もありますが、これも二拍子系になります。そういう拍子が次々変わっていき、表情豊かに切れ目なく演奏される一曲ものです。
チェンバロは岡本さん。

G.B. Fontana:Sonata Sesta
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コロナ禍でアンサンブル・シュシュ第50回コンサートでした🎶⑥

2021-02-08 21:19:54 | My Consert
今日から緊急事態宣言の延長に入りましたが、解除された県もあり、大阪も目標の7日間300人を下回るどころか、100人代に減ってきています。


立花さんのモダン・ヴァイオリンと高橋さんのピアノで、J.S.バッハのヴァイオリン・ソナタ第4番の1,2楽章です。


シュシュは今や殆どが古楽器の演奏になってきており、この日もモダンのプログラムは、この演奏だけでした。
古楽器の音が続いて、モダン楽器が登場すると、今までの音は何だったんだろう?みたいに音が大きいと感じます。楽器の進化が聴いてとれます。

大バッハの時代はピアノはありませんので、ヴァイオリンとチェンバロのための曲ですが、YouTubeを検索すると、殆どモダン・ヴァイオリンとピアノの演奏で、圧倒的に第1楽章の「シチリアーノ」が出てきます。
とても美しいハ短調の8分の6拍子のメロディーは、「マタイ受難曲」の中のヴァイオリンのオブリガートでアルトが歌う、有名な「Erbarme dich」に非常に似ていて、哀愁漂う曲です。
第2楽章は4分の4拍子で、ピアノの右手左手とヴァイオリンの3声のフーガのようになっています。

J.S.Bach Sonaten für Violine und Cembalo 〜Largo, Allegro


*次回は私もモダン・フルートとピアノとソプラノのアンサンブルを予定しています🐤。
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コロナ禍でアンサンブル・シュシュ第50回コンサートでした🎶⑤

2021-02-04 00:14:48 | My Consert
緊急事態宣言が延長されました。でも感染者は減収傾向にあるので、医療現場のひっ迫が解消されれば、解除が前倒しになります。ワクチン接種の予定も早められるようです。
困っている人も多いので、早く経済状態も回復することを願います。


テレマンの「音楽の礼拝」という、家庭でも気軽に演奏出来るカンタータ集があり、いつか演奏する機会があればいいな~と思っていた曲があり、今回ヴァイオリンの上田さんが、オブリガートを弾いてくださるというので、長年の夢を実現することが出来ました。


多彩で多作のテレマンのハンブルク時代初期(40歳過ぎ)に、なんとたった一年間に72曲という数書かれたもので、色んな宗教記念日用に声楽とヴァイオリン、オーボエ、フラウト・トラヴェルソ、リコーダー等のオブリガートと通奏低音の小編成で演奏出来るものです。

今回演奏したのは「洗礼者ヨハネの祝日」のためのカンタータですが、洗礼者ヨハネというのは、12使徒のヨハネではなく、イエスを洗礼した従弟にあたる人物です。聖マリアの従妹のエリザベトの子供で、マリアが妊娠中のエリザベトを訪問したという話は有名です。
イエスが青年になって布教の旅に出る時に、ヨルダン川で多くの人に水をかけていたヨハネに、イエスも洗礼を受けました。動物の毛皮を着て腰ひもを捲いた野性的な姿をしていたとされ、子供の時からイエスと共に絵に描かれていることも多いです。
メディチ家が栄えたイタリアのフィレンツェの守護聖人でもあることから、メディチ家ゆかりの絵画にはとてもたくさん描かれています。


気軽に家庭で演奏出来るとされていますが、ドイツ語であることと、宗教的な内容の真ん中のレチタティーヴォが非常に長いので、日本人にはそう簡単にはいきません。
なんとか動画に字幕を入れましたし、前後のアリアはとても心地よく美しいので、どうぞお聴きください。

テレマン「音楽の礼拝」より、洗礼者ヨハネの祝日によせるカンタータ G.P.Telemann Am Feste Johannes des Täuters TWV 1:349


*レチタティーヴォの中に「メタル」という言葉が出てきますが、メタルというのはキリスト教においては、悪魔という意味合いもあり、ヘビー・メタル・ロックという音楽は、悪魔の音楽だというと、ヘビメタのミュージシャンが語っていたのを聞いたことがあります。騒音や悪魔の叫びが私を押さえつけることがないなら、という言葉も出てきますので、メタル=悪魔という解釈も出来ると私は思います。
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