‘Tis Nature's Voice~それは自然の声~Ⅱ

みらくる・あっこの気ままブログ

ウェディング・チャペルのクリスマス飾り

2017-12-30 00:47:00 | 歳時記
12月25日
クリスマスの日に、娘が結婚式場との打ち合わせに帰って来ました。
レッスンも最終日で早く終えたので、私もイルミネーションを見に行くことにしました。


深井にある「アンジェリカ・ノートルダム」という結婚式場で、いつも仕事で通りがかり、最近では夕陽が当たって、綺麗な姿を見ることが多いのです。暗くなって通りがかる時に、イルミネーション観たいけど、急いでいて立ち寄る間もありません。


一般のレストランも併設していて、結婚式場の見学もOKらしいです。案内所の大きな青いクリスマスツリー🎄。

ピンクのツリー🎄。
私が昔ウェディング・シンガーをやっていたと、娘が会場の方に話してたらしく、良かったら式場のチャペルをご案内しますよと言われ、教会の中を見せてもらいました。



     
19世紀燭台のついたドイツのピアノ絵画マリアイエスの像が。


ここは「フランダースの犬」で、ネロと愛犬パトラッシュが死ぬ前に見たという、ルーベンスの本物の絵「聖母マリアの被昇天」があり、それは撮影禁止ですが、他の絵はレプリカなので撮影OKでした。この絵もルーベンスで、イエスを出産するところや、十字架を持って町を出るシーンでしょうか。


イエス誕生や磔刑の置物。クリスマスらしいですが、これはクリスマスに限らず、カトリックの教会らしく飾ってあるものです。


祭壇はヨーロッパの古い取り壊しになる教会から、解体せずにそのまま運んだもので、神父さんにご祈祷もしてもらって、結婚式場のただのチャペルではなく、本当の教会として神様が降りてくるようにしてもらったそうです


ツリーなどのクリスマス飾りは、この日までということで、見れてとてもラッキーでした。


可愛い建物は画家の名前が付けられた宴会場です。ヨーロッパの街にいるみたい。

  暗くなってきたので、灯りがついて綺麗でした。


三日月が出ていて、夜の景色も素敵です


こちらは以前撮影した、同じ深井にあるもう一つの結婚式場「サンパレス」です。夕方からイルミネーションが光ってきます。

庭の大きな木に音符などが飾られていて面白いです




来年はフランスの宗教曲で

2017-12-28 01:50:55 | My Consert
来年春に、クープランの有名な「ルソン・ド・テネブル」(暗闇の朗誦)といって、受難の前の何日か前に歌うエレミア哀歌を歌にしたものを歌います。クープランのものでは、聖水曜日の第1ルソン(ソプラノⅠの独唱)、第2ルソン(ソプラノⅡの独唱)、第3ルソン(ソプラノⅠとⅡの重唱)というのが残っており、ヘブライ語のアルファベートを入れながら、エレミア哀歌が歌われていきます。悲しい内容なのですが、曲は長調で始まり、美しいメリスマの母音唱法でヘブライ語のアルファベートが歌われます。


通奏低音は、チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、テオルボです。






先日の練習の様子。黒い服を着てるのは、写真撮影のためですが、この家の可愛いウサギさんが、先日亡くなり、なんか喪服のようになってしまいました。いつもお庭やお部屋でチョコチョコ走り回っていた、ピーターラビットのような、茶色いウサギさんでした🐇


クリスマスが近かったので、送ってもらったものだそうですが、お花の中に一本の蝋燭があり、火を灯すといい感じ。
「ルソン・ド・テネブル」は、途中のPetitte pauseと書かれた所で、蝋燭を消すようになっていて、だんだんと暗くなり、最後の一本は曲の終わりに消します。蝋燭を使ってはいけない会場、使ってもいい教会などで行いますので、蝋燭の演出の仕方も考えなければいけません。

クープランは、来年生誕350年らしく(知らずに来年することにしていました)、受難から復活するということで、「復活祭モテ」も歌います。ルソンはけっこう難曲で、仏バロック独特の装飾が沢山はいりますし、イネガル奏法も重要で、発音もラテン語フランス風な読み方で発音するなど、あと一曲が長いので体力もいります。美しいのだけれども、ドラマティックな表現もあり、声楽の全ての要素を含んでいます。
による神秘的な音楽ということで、マラン・マレの「人間の声」というガンバ曲もはいります。
グループ名は、この時代ソプラノをDessusと言っていたことから「Musique Dessusミュズイク・ドゥス」という名前にしました。

あと6月にフォーレの「レクイエム」のソロがあり、フランスものの宗教曲が続きます。

ひこにゃんのクリスマス動画🎄。

2017-12-22 22:40:54 | ❤ 可愛いひこにゃん (='ω'=) ❤

ひこにゃんのファンクラブに入ったので、クリスマスカードが届きました
ファンクラブの集いは行けなくて残念ですが、可愛いカード嬉しいです。年賀状は昨日出しました。










先日は、もちさんのお餅つきのニュースを各局でやっていて、最近ひこにゃんのテレビ露出度が多いように思います。
こんなイベントにもなかなか参加出来なくて、ふるまいきな粉餅食べたいな~

ひこにゃんのクリスマス動画で、気に入っているものが、クリスマスツリーに自分のお人形を、上手くかけれなくて置くというもので、ひこにゃんらしくて可愛いです

人力車でお散歩ひこにゃん


「直虎」最終回の再放送を観て、ひこにゃん=竜宮小僧ではないか?と思いました。




ひにゃんファンクラブ=ふるさと納税になり、湖東焼きのマグカップが貰えました。手描きの一点物なので貴重なものです。食洗機にもかけられらるのですが、割れたらどうしよう~。大事にしなくては。
前日お気に入りの珈琲カップを割ってしまい、丁度良かったです。ひこにゃんの好きそうな、ココアメロンパンです(*^-^*)。


お寝んねひこにゃん。


すっかり、私の赤ちゃんみたいになっている、ぬいぐるみ。





⛄雪だるま

2017-12-21 21:47:11 | ドーナツ俳句
 ~雪だるまドーナツ 白の相応しく~




ミスドのクリスマス・ドーナツ、今年はピンク雪だるまがありますが、午後のおやつタイムぐらいにに行くと、ピンクが一個しか残ってなかったりします。
やっぱり人気があるのかな~と思い、午前中に行くと、白も沢山ありました。




ピンクのは何かのゆるキャラにも似てるらしく、雪だるまはやっぱり白がいいと思います。
スーパーでは12月になると、急に苺が出てくるし、苺味ももちろん好きです

由平ちゃんの絵、藤野マナミさんの「フロウト」のYouTubeに載る。

2017-12-20 01:28:26 | Art
娘の坂ノ咲由平の絵が、ポップな歌声に乗っています

藤野マナミ 新曲「フロウト」


私は先日、双子座流星群の流れ星を観たところで、翌日大きな火球まで観れました
冬の星座など、今からの季節にピッタリな雰囲気の言葉と、藤野マナミさんの歌声が可愛く、
夜空に浮かぶ星がダイヤモンドビーズような、という表現も素敵です





























🌹イギリスの歌姫、花を歌う~キャロリン・サンプソン初ソロ・コンサート🌹

2017-12-16 18:26:48 | Rose
12月10日
兵庫県芸術センターで、キャロリン・サンプソン(ソプラノ)&ジョゼフ・ミドルトン(ピアノ)の日本での初リサイタルを聴きました。




「歌の花園~ばらの咲くころ~」というタイトルで、薔薇の歌を中心にした、全てが花をテーマにした歌曲のプログラムでした。
花好きのみらくる・あっことしては、聴き逃せないプログラムです。キャロリン・サンプソンは、古楽のCDによく入ってるソプラノで、日本では特にBCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)のソリストで、度々来日してる方ですね。
ソロ・リサイタルとなると、ピアノで歌曲ということが多いですが、それだけ幅広いレパートリーを歌える実力派と言えるでしょう。

パーセルの「薔薇の花よりも甘く」ブリテン編曲のピアノ・ヴァージョンから始まりましたが、出だしの"Sweeter~"のスウィー~が凄く難しい(私だけがそう思っているのかもしれませんが)のですが、バッチリな音程で決まっている。発音も綺麗だし、言葉と密接につながったピアノの表現も、ブリテンの編曲とピアノの音、表現がとてもマッチしていて、さすがの演奏でした
シューマン、Rシュトラウスのドイツ語から、グノーフォーレのフランス語の薔薇の花の歌が前半続きました。
イギリスと言えば、イングリッシュ・ガーデンの薔薇の花のイメージなので、イギリスの歌姫としては、とてもお似合いです。
軽やかだけれども、スピントなコロラトゥーラの声で、華やかで安定した歌声です。
途中メモを見ながらですが、日本語で「みなさんは、お花は大好きですか?私はお花が大好きです。今日は私達が大好きなお花の曲を二人で選びました」と話されて、会場はうんうん、好きですよ~、と和ませてくれました(*^-^*)。


このCDの中身が全部入ったプログラムで、それにシューベルトの「野ばら」だけが加わっていました。
後半は色々な花の歌で、これほど花の歌ってあるのか~という、まさに花園コンサートでした

初めて聴くような曲もいっぱいでしたが、詩の内容と曲で一番気に入ったのは、シューマンの”献身の花”でした。
花は動けずに、色んな環境を受けるわけですが、愛する人が日の光、雨、風となってやって来ても、それにふさわしく受け止める、という内容は、花や愛の本質を表した、繊細な美しい歌だと思いました

アンコールは、譜面立てを持って来られ、これは日本の有名な花の歌ではないか…、やはり出ました「からたちの花」
落ち着いたテンポ感で、一節一節を丁寧に歌われて、発音もなかなか綺麗。最後の難しい(これも私だけがそうなのかもしれませんが)、「咲いたよ~」のよ~の高音が、とても綺麗に決まっていました。いや~、参りました(^^♪。

     


左から、Me Akiko Sasayama, Carolyn Sampson and Joseph Middleton


兵庫県芸のイルミネーション。


シーズン到来、お花と同じくらい大好きなのパフェも食べました




ひこにゃん、ブラタモリに出陣する。

2017-12-10 08:47:44 | ❤ 可愛いひこにゃん (='ω'=) ❤
12月9日放送のNHK「ブラタモリ」彦根で、「彦根って、彦根城以外に何があるの~?」とタモリさん、女の子が「ひこにゃん、ですかね?」
とやはり、彦根=ひこにゃん、というのが全国的には認識されているようですね。


そこへすかさず、ひこにゃん走って登場!




「なんかこの子、おかしいよね~」とタモリさんに言われながらも、可愛く任務を遂行。




白いお尻に付けた「タモテバコ」をみてくだしゃい。とひこにゃんはしゃべれませんが…。








役割を終えるとバイバイ。ひこにゃんは、日に3回の彦根城のパフォーマンスの他にも、瞬間移動しながらあちこちに出演する、超多忙な生活を送っている、人気者ですからね




可愛くお手々をアヒルのようにして、走り去って行きました。ひこにゃんの出演はこれだけでしたが、彦根城の仕組みや、街の成り立ち、最後は彦根仏壇の成り立ち、職人技を紹介していて、面白かったです。




私のひこにゃん縫いぐるみは、裸で寒そうなので、こんなことになってしまっています(^^;。


その前の歌番組で、コロッケさんとくまモンが共演していました。今日はゆるキャラの日なのかな~?




前日の金曜日の「あさイチ」では、直虎姫の柴咲コウさんが出演していて、愛猫はなんと白猫ではありませんか!

「紅白歌合戦」にひこにゃん出ないかな~?い兜のひこにゃんにゃん~、いお顔のひこにゃんにゃん~

今年最後の初辰まいり&四横綱土俵入り動画

2017-12-09 17:04:38 | 初辰さん
12月7日
住吉大社の今年最後の初辰まいりは、お天気が良く人出も多かったです。





このところ真冬の寒さでしたが、この日は小春日和




所々の紅葉も綺麗でした。




楠捃社のお稲荷さんが、温かそうな服を着せられていました。


露店で見つけた初辰さんの凝ったお座り場所。


浅澤社の灯篭に、珍しく蝋燭が灯っていました。

         押し花教室が開かれていて、可愛い作品が。来年の干支の犬の手帳。苔などで創られた古墳の飾り物。


<日本相撲協会ツイッターよりの写真>
大相撲九州場所は14日目に白鵬が優勝を決めましたが、残念な事件で日馬富士が引退してしまいました。住吉さんの土俵の朝稽古で、貴ノ岩貴乃花親方も見ただけに、とても残念な事件です。相撲ファンは純粋に楽しみにしていますので、早く解決して春場所はスッキリした気持ちで観たいです。
今年の大阪場所では、住吉さんで四横綱揃っての土俵入りが行われましたが、最初で最後になってしまいました(T_T)。思い出の動画をご覧ください。

平成29年住吉大社 四横綱奉納土俵入り



今月の初辰さんと、ひこにゃんプニプニ。

技魅せます!Mark & Paul at 静岡公演🎶、その前に軽登山。

2017-12-04 13:27:40 | More Mark Padmore
11月25日
マーク・パドモア&ポール・ルイス「静岡音楽館AOI」という所での、第1プログラムの古典派~初期ロマン派までの公演へ行きました。


快晴となった関東地方は、富士山もこのように美しい姿。




ハイドン、モーツアルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマンの歌曲の数々で、に託した愛の歌で一環されていて、特にViola(すみれ)を中心とした歌は、花好きのみらくる・あっこ的には、大変嬉しいプログラムでした。

シェイクスピアの詩で、ハイドンの英語の歌から始まりました。ハイドンは晩年ロンドンに渡り活躍したので、イギリス人にとっては、ヘンデル同様、重要な作曲家のようです。ロンドン時代での、女流詩人アン・ハンターとの恋愛も有名な話しです。
モーツァルトも"Das Veilchen"菫が主役の曲、"Abendempfindung"夕べの想いも、菫が登場します。
ベートーヴェン"Adelaide"アデライーデも、初夏の花・鈴蘭などが登場します。もちろんベートーヴェンに星は必須☆彡。

今回初聴きで、とても印象的だったのが、シューベルトの長い歌"Viola"菫でした。待雪草(釣鐘型の白い花、スノー・ドロップともいわれる)の小さな鐘のような音のピアノが繊細で綺麗で、雪が溶けて春を告げる花として登場します。ヴィオラの花が女性で、戦場から帰る兵士を待っていますが、少し早く咲きすぎて、兵士がやってきた時には、萎んでいなくなっていた、という男女のすれ違いを歌ったものだと思いますが、いや~、シューベルトはやっぱり特別な世界観ですね~

シューマン「詩人の恋」も、初夏の花咲く季節の失恋物語で、やはり全体的に一貫したプログラムは、連作歌曲を聴いたような印象でした。
王子ホールの方を聴いていないので解りませんが、郵便局のあるJR静岡駅近の、このホールはパイプオルガンもあり、とても良い響きだと思いました。まぁまぁ広いホールで、ピアノの蓋も全開でしたが、エンジェル・ヴォイスの美しいパドモア節も全開でした

   
雲一つ無い快晴となった東京駅の空

   
家康公のおひざ元の静岡駅
夜の公演の前に静岡見物をしようと、友人と待ち合わせて巡ることにしました。




先ずは「浅間神社」へ。お天気も良く、お日柄も良かったのか、結婚式や七五三のお祝いの人達も多かったです。

     
NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」の舞台になっている辺りなので、先日放送された「鶴瓶の家族に乾杯」で、高橋一生さんが浅間神社を訪れて、富士山のよく見える絶景スポットで、感激されいたという所へ行ってみようと、何故か長~い階段を登ってしまいました。後ろを振り向けないくらい長い高い階段で、着物なので辛いな~とフーフー言って登りましたが、それらしきスポットは見えてきません。更に山道の上り坂が続いています
反対から降りてくる人に訊いたら、確かに観音様があって、富士山がよく見える所が山の上にある、とおっしゃるのです。ここまで来たんだから頑張ろうかと、着物で山道を登っていると、鈴をつけて杖まで持ったおじさんが歩いてこられて、鶴瓶の家族に乾杯で高橋一生さんが観たという所は…と訊いたら、それは多分下にある、特別な人でないと入れない建物だよ~と言われました( ;∀;)。ちなみに、おじさんはを腰に付けておられるということは…、が出るんですか?と聞いたら「熊が出るのは朝と晩で、昼間は大丈夫だよ」(=゚ω゚)ノ。




確かに少し登ると、富士山と市街がよく見えるスポットがありました。でも観音様はないので、ここは途中だと思います。あまり着崩れてはいけないので、ここで満足して降りました。ただ下りも結構怖い。まずこんな所を着物で居る人はいないでしょう。

      


立派な浅間神社を後にして、駿府城公園へ向かいました。12月3日放映の「直虎」で知ったのですが、織田信長が富士山が観たいので、家康に遊びに行くから案内してほしいと言ってきて、信長のために浅間神社内に、宿泊御殿を建てたというのです。おそらく一生さん達は、そこへ通されたのだと思います(;^ω^)。



お城はありませんが、元駿府城跡(今川家)で、お堀に囲まれた紅葉も綺麗な場所です。



















  >「紅葉山庭園」という家康公が楽しんだという綺麗なお庭があり、お茶もいただけます。



駿府城公園も後にする頃には、そろそろ日も暮れてきました。家康公の散歩道の御みかん。

軽登山までして、すごく歩いて、コンサートで寝てしまったらどうしようと心配でしたが、とても良かったので眠くはなりませんでしたが、ホテルの朝食バイキングで思いっきり食べて歩いたせいか、腹痛に襲われ、コンサート終ってからゆっくり出来ませんでした( ;∀;)。
ポールが散髪してて可愛かったのに、サインを貰っただけで、写真は撮れませんでした。友人はCD💿を思いっきり買っていましたが、新幹線でまた東京へ戻るのに急いでおられ、サインも一か所のみと言われました。夕飯なのか、静岡駅中の居酒屋っぽい所へ入って行かれ、前日の酒の歌シリーズを思い出して笑えました( *´艸`)。

ポール・ルイスのソロ・コンサートは、日が離れていたこともあり、行けませんでしたが、かなり面白かったらしいですね。
今回のテーマがユーモアということで、ハイドン・ソナタで笑いを取るシーンもあったとか…。
HBBハイドン、ベートーヴェン、ブラームスのシリーズをやっていくそうで、また来年の11月だそう。日程が合えば是非行ってみたいです。
ポールは、フォルテピアノも練習してるそうで、まだ人前で披露する段階ではないけれども、いつかステージで弾いてるかもしれないそうですよ!底知れないピアニストですね
第一プログラムが主に入っている、フォルテピアノのクリスのコンサートが、来年3月にありますが、私の地元の兵庫県芸は即完売でした












技魅せます!Mark & Paul 盛りだくさんリート・プログラムでした🎶。

2017-12-03 21:48:00 | More Mark Padmore
もうすっかり一週間がたってしまいました。身辺忙しく、ブログが遅れてしまいました

11月24日
王子ホールで、マーク・パドモア&ポール・ルイスのリート・コンサートへ行きました。


左からMark Padmore, me Akiko Sasayama and Paul Lewis


二夜に渡って王子ホールで、古典派から後期ロマン派までのリート公演で、私は第二夜ハイネとゲーテの詩によるロマン派歌曲から聴きました。第一夜から聴くのが良かったのでしょうが、日程的に厳しく、明くる日の静岡公演が第一夜と同じプログラムなので、東京に一泊するだけにとどめました。

第一部のハイネの詩による、シューマン「リーダー・クライス」Op24は、クリスティアン・ベザイデンホウトのフォルテピアノのCDで聴いていたので、モダン・ピアノとでは、どういう響きになるのだろう?と思っていました。
ピアノの蓋は全開でしたが、ポールのピアノは全くうるさくなく、しかもフォルテピアノ並の軽やかさと素早さ、音色の多彩さで勝負してくるではありませんか!どの曲も素敵なのですが、"Schöne Wiege meiner Leiden"わが苦しみの揺りかごよ、がとっても美しかったです
シューマンではがテーマ、ブラームスはハイネの詩による様々な歌曲でしたが、春~夏~月夜~死の世界へと、初めて聴く歌ばかりでしたが、とても綺麗なピアノと歌が多かったです。ブラームスはフォルクス・リーダーとリーベス・リーダーぐらいしか歌ったことがないので、ほぼ知りません(´-ω-`)。

第二部はゲーテの詩によるシューベルト歌曲から。"An den Mond"月に寄すD296、月だけが自分を見守ってくれる、ここから孤独な世界が描かれました。シューベルト歌曲は簡単なようで、実は一番難しいようにも思いました。勿論それはそれは繊細に上手に歌われていました
竪琴弾きの歌は、孤独とどん底の生活。シューベルト時代の絵に簡素なハープが描かれていたりしますが、ライエルマンと同様、路上で弾き歌いをする楽器でもあったようです。”アヴェ・マリア”などの「湖上の美人」のエレンの歌でも、老人のハープに乗せて歌いますので、ギターやリュートなどと、持ち運びやすい楽器はよく登場しますね。
”御者クロノスに”で、やけっぱちな活動的な歌になり、ヴォルフの歌曲に。

リートを勉強した人なら、ヴォルフも必ずやりますが、一般の人にはあまり馴染みのない作曲家だと思います。ほぼ歌曲しか書かなかった作曲家ではないかと…。歌の曲しか書かなかったって、カッチーニやモンテヴェルディ、ディンディア(イタリア初期バロックの作曲家)みたいですね。ピアノにウエィトを置いていて、歌は詩を語るというところは、シューマンにも言えます。文学的な作曲家で、自分の歌曲を歌う前に、詩の朗読を入れるのが理想だと言っていた作曲家です。
今回のヴォルフの選曲は、ポールがしたそうで、ピアノが超絶技巧の、しかもほぼ酒の歌。ポール自信はお酒は飲めないそうですが、その雰囲気を想像するのが面白いそうです。でもパドモアさんが酒飲みのおっちゃんに見えてくる~!しかも銀座という場所柄、似合い過ぎやん。私はお二人の音楽に酔いましたが…(^-^;。


パドモアさんのメッセージがプログラムに書かれていて、「私はリートが必要とする集中力を愛しています。~~~私にとって言葉は非常に大切です。~~~リートは結婚にもたとえられる、パートナーシップが必要です。~~~」云々。
確かにパドモアさんの魅力は、声が艶やかで美しいこともありますが、発音の明瞭さがあります。そこにまず惹かれるという人も多いのでは…。古楽を歌っていた時からのファンも多いのですが、リートはピアノと一対一の世界、言葉もたくさん入りますし、音程をピシっと取り綺麗に歌うだけでなく、それを超えた演劇的表現が強く出ていました。
ピアニストも常に言葉を共有しているという、自分ひとりだけの世界ではいけません。歌手はピアノが出してくる音楽に合わすように、言葉に色を細やかにつけていくという作業が必要です。共同作業で歩み寄りもあれば、自分について来い的にリードする部分もあり、その時の相手の状況を即座に感じていく、というアンサンブルに欠かせない協調、響き合い、大変だけれどもスリルがあって面白い世界ではあります。
この二人は多才な技で、その世界を大きく広げる力をお互い持っていて、知らない曲でも大胆に魅力を引き出して、聴かせてくれるのでした


連作歌曲のものも、抜粋を集めたものも色々、計31曲を演奏されましたが、物語風な流れがしっかりあり、まるで連作歌曲集を聴いたような、プログラム構成の素晴らしさも味わえました。やっぱり第一夜から聴くとより良かったんだろうな~と思いました。アンコールは、シューベルト「ギリシャの神々」

    
銀座のイルミネーションなど。


当日の新幹線から観た伊吹山は、うっすら雪化粧。


浜名湖は何かの養殖が。


少し雲がかかった、雪化粧も綺麗な富士山です。でも週末いいお天気になるのが久々です。10月中頃から大型台風など、雨の週末が多かったので、観れてラッキー!