ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

カイロの街を歩く  イスラミック・カイロその1

2008-01-10 08:02:26 | エジプト旅行
エジプトの世界遺産は神殿やピラミッドだけではない。実はカイロのイスラーム建築群も世界遺産。カイロのイスラム”地区”といってもすごく広くて(南北4km、東西2km)とても全ては見きれない。ましてイスラム圏に来るのが初めてでほとんど予備知識のないみんみん一家には、何がなにやら。というわけでまずは観光スポットでもあるシタデルへ。


イスラーム地区南東部の丘の上にあるシタデルは12世紀、対十字軍の拠点として建設された城塞。19世紀まで政治の中心の場所でもあった。城壁の中の広大な土地には、巨大なガーマ・ムハマンド・アリを始めとするいくつかのガーマ(寺院)、多くのミナレット(尖塔)、軍事博物館などがある。

最初に、ガーマ・ムハマンド・アリへ。
観光客が多いのでスカーフを被らなくてもいいみたい。でもやっぱり靴は脱がないと入れない。絨毯の敷いてあるところはいいけど、石の上は冷たくて冷える~!

中庭の回廊

 
モスク内部。
外から見ても大きいけれど、中に入るとまただだっ広い。豪華な天井やランプが美しい。

外に出ると、カイロの街を見下ろす見事な眺望が広がっている。
みんなして何を見ているのかな?
 



中央部拡大。ピラミッド!



人口の9割がイスラム教徒で占められる現代のエジプトでは、偶像崇拝でバリバリの多神教の古代エジプトの神々や神殿には興味がないらしく、いままで行った観光スポットでは見かけなかったエジプト人らしき観光客が、ここでは目に付く。

学校の社会科見学なのか、ちょうど長男と同じくらいの子ども達が、大人に引率されて見学していた。その中の一人の男の子が、
”ぼくはムハマンド、エジプト人です。あなたの名前はなんですか?”
と英語で話しかけてきた。習いたての英語を試してみたいのかな。
”私達はminminファミリー、日本人です。息子と一緒に写真撮ってもいいですか?”
と言ってカメラを向けたらみーんな寄って来ちゃって、長男とムハマンド君は後ろのほうになっちゃった。

元気が良くて好奇心いっぱいの、子どもらしい子ども達でした。





ピラミッドより、シャワルマ

2008-01-09 16:34:43 | エジプト旅行
たっぷりサッカーラを見た後は、昼から用事のあるA氏にギザのピラミッドまで送っていただいて別れる。朝早くから本当にありがとうございました。

いよいよ三大ピラミッド!

なんだけど。エジプトに来てから白砂漠だの、すごい神殿や壁画だのを見てきた後なので、あ、これがホンモノなんだ~、くらいでどうも感激が薄い。そんなわけでピラミッド内部に入ろうとして、今昼休みだから45分後、と言われると、別に中は見なくてもいっか、状態に。さっきのサッカーラでもいくつかトンネルくぐって玄室に入ったし、その先には棺や壁画があったりしたけど、ここは長い上にその先に何もないと聞いていたので、余計やる気がおきない。なんだか雲も多くなってきて寒いし・・・。

積年の憧れはどうした!、“世界の七不思議“は?!と心の隅で思うけど、もう好奇心は満腹状態。ホンモノのお腹のほうが飢餓状態ということで、半ば義務的に三つのピラミッドの周囲を回り、太陽の船博物館を見学。ごめん、ピラミッド。

クフ王の大ピラミッド。
近くで見ると、くずれてしまっていて斜面(稜線?)が真っ直ぐではない部分も。

こっちはきれいな斜面、カフラー王のピラミッド。

周囲は登れないように厳しく監視されているが、それでも登る人というのはいて、年に1~2人、砂嵐の時期なんかに風で落ちて死ぬ人がいるらしい。


死後のクフ王が天空を旅するときに使うという説の太陽の船は、長さ43mの木造船。



スフィンクスあたりまで降りてくるとさすがに絵になる光景で写真を撮りまくるが、4人の目は入り口脇にあるちょっとしゃれたテントのカフェに釘付け。すごいロケーションなので高そうだな、と思ったけどスフィンクスとピラミッドを見ながら落ち着いて何か食べれるのなら、いいよね。


贅沢な背景を背負う二人。

注文してからかなり時間がたって運ばれてきた(エジプトはいつもそうだけど)シャワルマは、お腹が空ききっていたからっていうのを差し引いてもかなりイケる。中身もいろいろ入っていて、ちょっとしゃれたシャワルマだ。特にお客さんがたてこんでいるわけでもなさそうなので、ゆっくりと座ってすばらしい景色を眺める。

結局シャワルマは一人分400円(町のスタンドの3~4倍)だったけど、このロケーション、味を考えたら安いのでは。殆ど果肉のフレッシュ・マンゴージュースは120円。日本のデパ地下なら(生ジューススタンドって今もあるのかな)立ち飲みで400円というところか。

さて、甘いミントティーで温まったら、タクシーを拾ってホテルへ帰ろう。

サッカーラを歩く

2008-01-09 07:44:35 | エジプト旅行
ルクソール以南の遺跡ツアーを終え、カイロに戻った。

スーダンの首都ハルトゥムから北上してくるとき、飛行機はナイル川をなぞるように飛んでいたので、すでに空からいくつかのピラミッドは見ていたけど、エジプトまで来てピラミッドを訪れないでは帰れないだろうということで、お言葉に甘えてA氏自らの運転で、案内をしていただきました。

まずはカイロの南西に30kmにあるサッカーラへ。ここではおまわりさんも駱駝に乗って警備中。


ここのジォセル王の階段ピラミッドはエジプト・ピラミッドの基本形となった最古のもの。もっと初期の王墓はただの長方形だったのを、この王様のときから長方形を重ねてみた、ということらしい。その後、辺が滑らかになったり、より洗練されてきてギザの三大ピラミッドのような形になった。


サッカーラで見るべきものは地上のピラミッドだけではない。まわりには古王国時代(B.C.2650~2100くらい?)の墳墓群がザクザクある。ここで発掘された多くのものが、カイロの考古学博物館で見ることができる。公開している墳墓のいくつかに入るが、これまたすばらしいたくさん壁画が残っていた。

天井一面星ばかりの部屋
盆踊りのような格好で踊る人々
船に乗って魚を獲る人々
王への様々な献上品を運ぶ人々
紐で縛られて王に献上される牛
魚を飲み込む鰐
鰐の頭に食いつく河馬、などなど。

赤、青、緑、黄色、紺で驚くほど見事な彩色が施された跡が残っている。しかも先日見たルクソールの時代より、さらに1千年はさかのぼった時代のもの。信じられない。撮影は禁止なので、またまた画像なし。すみません。

とにかく一回でまわりきれる量ではない。サッカーラは5回目というA夫妻によれば、ここは毎回発見がある、とのこと。未公開・未発掘の墳墓もまだたくさんあるらしい。

歩いていると砂の上に、遺跡から出た物なのか、ただのごみなのか(たぶんごみだと思うけど)陶器の欠片や大腿骨らしき大きめの白骨が落ちていたりして、こどもたちは大騒ぎ。

ロバ引きのお兄ちゃんが“ノーマネー、ノーマネー“とか言いながら長男を勝手にロバに乗せて、写真を撮れ、と身振りで示す。

タダな訳ないよな~と思いながらも長男が楽しそうなので写真を撮っていると、その辺を勝手に散歩させて一回りし、やっぱりお金を要求された。うそつき~!


アブシンベル--まさに世界遺産の貫禄

2008-01-08 10:26:26 | エジプト旅行
翌朝はゆっくりと朝食をとった後、プールでひと泳ぎ。
さあ、いよいよラムセス2世・最高傑作の神殿が建つアブシンベルへ出発!

現在トップシーズンで飛行機の予約が取れず、陸路で向かうことになった。切りかけのオベリスク外の駐車場には2、30台のツアーの車があちこちから集合。ナイル中・上流域は近年、外国人観光客を狙ったテロが頻発したため、最前・後をエジプト軍の車がエスコートしながら隊列を組んでスタートする。約二時間半、アスワンハイダムの発電所からのびる送電線が一本道に沿って続く以外は、ひたすら砂漠しかない。

暇なのでアブシンベル神殿の解説本や、クリスチャンジャックの小説“太陽王ラムセス4アブシンベルの王妃”を読みながら気分を高める。

午後1時、無事に到着。ここはスーダンとの国境も近い。だいぶ南下してきたので、カイロはもちろん、ルクソールとも日差・気温が違うし、空の色もますます青い。

この岩山をぐるっと回ると


山自体が神殿だった!


神殿正面は横幅、高さともに約30m。
神殿全体がその中にある像を含めて(!)一つの岩塊を切り取って作られている。


生身の人間なんて、まさに足元にも及ばない。


王の足元に、後ろ手に縛られる捕虜のリビア人とヒッタイト人のレリーフ 


反対側にも、捕虜(ヌビア人?)のレリーフ


外観も巨大で立派だけど中身もすごい。内部は撮影禁止のため画像で紹介できないのが残念。とにかくすばらしいレリーフと壁画、彫像でいっぱいで、ここ数日見た中でも最高。特にカデシュの戦いの戦闘場面はすばらしい。これを見るだけのために1日かけてきた甲斐は、十分にある。

隣り合った王妃の小神殿でさえこのスケール。これでも右半分。


すごすぎる。これぞ世界遺産の威容。
前日のわだかまりはどこへやら。やっぱりエジプトに来てよかった!

いろいろなことが後世の人に言われるラムセス2世だけど、こんな場所に、こんなのを作れちゃうのってやっぱり偉大だ。彼のおかげであがってくる現代のエジプト観光の利益って莫大なんだろうな、と荘厳な神殿を後にしつつ、余計なことを考えてしまうのでした。

オールド・カタラクトで、M氏吼える

2008-01-07 19:31:29 | エジプト旅行
ルクソールからアスワンまでは飛行機で30分くらい。着陸直前にはアスワンハイダム建設のためにできた巨大な湖、ナセル湖が眼下に広がる。

切っている途中に問題があってストップしたままの状態の、切りかけのオベリスクを見てから、この日の宿オールドカタラクト・ホテルへ。アガサクリスティーが“ナイルに死す”を書き、その映画の撮影も行われた時代を感じさせる重厚な作りのホテル。各国元首も泊まるこのホテルのテラスは、アスワンを紹介する本には必ず載っている。

ところが着いてみたらオールドカタラクトは満室。同系列の隣のホテル、ニューカタラクトのナイル・ビューを用意します、と言う。旅行会社を通じて支払いも済ませているのに!

実はオーバーブッキング(なんと24室も!)だったんだけど、それをごまかそうとした上に、差額までちょろまかそうと平気で嘘をつき、更には従順な日本人ばかりを移そうとしていた客室係に憤った夫は、上司のディレクターも呼びつけ厳重抗議。ナイルを見下ろすくだんの最高のテラスで、ハイビスカスティーやカフェを出してもらっても怒りは収まらず。ディレクターに平謝りされ、しかたなく室内は何の面白みもないけれど眺望は最高のニューカタラクトに泊まることになった。レストランやテラス、プールなどはオールドと共有である。

白い帆を張るファルーカが美しい、ニューカタラクトからの眺望。

右の建物はオールドカタラクト

ディレクターの招待ということで、お昼を外のテラスでごちそうになる。部屋に帰るとさっきまでなかった山盛りのウェルカムフルーツとガトー、生花が飾られていた。

気をとりなおして、イシス神殿見学へ。島にある神殿は、まるでナイルに浮かぶよう。


神殿正面

パピルスを模した列柱


神殿内部のレリーフ

神殿の壁に住む小鳥

ファルーカに乗り、しばし周遊。ホテルのテラスで沈む夕日を見ながらエジプト式にミントティーでのアフタヌーンティーをいただいく頃には、すっかり気も収まっていた。

カルナックの意外な出会い

2008-01-07 10:25:49 | エジプト旅行
ルクソール2日目はまず、ナイル川西岸の王家の谷などを見学。最初の王の墓でホルス神の壁画を見た瞬間、“とうとう来た”と鳥肌がたつ。残念ながら墓の内部は撮影禁止。

王家の谷

子ども時代、“赤毛のアン”より“世界の七不思議”が好きだった私。中でもピラミッドとミイラになぜか執着していた。”ファラオの墓”だの“王家の紋章”だの少女まんがもエジプトブームだったんですよね。5、6年前からはクリスチャン・ジャックの”光の石の伝説”や“太陽王ラムセス”のシリーズを読んでハマっていたので、今回はかなり長い年月の思いがかなったわけです。

そこで頑張って、王家の墓だけでなく貴族の墓、職人の墓(真理の場=光る石の伝説の舞台)にも足をのばし、ああ、ここでパネブが、ネフェルがなどと妄想しまくる。
壮大なハトシェプスト神殿では、入れないはずの祭殿に人が入っていたので、期待してうろついていたらNHKの撮影の方々だった。やっぱり一般人は入れてもらえず。1月、ハイビジョンで三日間連続エジプト特集だそうです。

午後は生者の地・東岸にもどりカルナック神殿へ。すごい柱の数、オベリスクもごろごろある。刻んであるヒエログリフも、今まで見た中で一番大きくて深い。
長男の手とヒエログリフ

カルナックのスフィンクスは羊頭


ここにもラムセス二世像

柱だらけ


そこへすごい人数の一団がゾロゾロ。あれ?このサングラスの人って・・・。
 
フランス大統領も見学に来てらしたのですね、うわさの彼女の腰なんか抱いちゃって。

と、しばらくして今度は次男がパリの幼稚園・小学校と一緒だった、アドリアン君家族に遭遇し、しばし歓談。

パリでならわかるけど、まさかカルナック神殿で会うとは。

それにしても遺跡を見るだけでも忙しいのにいろんな人にも会っちゃって、キンシャサとは違って大忙し!しろみ、興奮しっぱなしの一日でした。

遺跡ツアー始まる

2008-01-06 18:03:52 | エジプト旅行
いよいよナイル上流域の遺跡見学に出発~!!

カイロから飛行機で1時間弱、あっという間にルクソールに到着。まずは美しい空港とナイル川沿いにならぶ立派なホテル群に圧倒される。超高級ホテル・ウィンターパレスには今ちょうど、サルコジ仏大統領がヴァカンスで来ているらしい。フランス人ならメルキュールに泊まれよ~、と言いながら、みんみん一家はホテル・メルキュールに到着。昼のコシャリでまだおなかが一杯だから、まずは夜のルクソール神殿でも見に行こう。神殿はホテルの並び、700mほど先に入り口がある。

ホテルを出ると、そこはかとなく家畜臭い。と思ったら車道にはロバのう○こが点々と続いている。そこへ流しの馬車がよって来て、一人10ポンド(200円)でどうかと言ってきた。A氏に相場は聞いていたので、すぐそこなのに高すぎるよ~と立ち去ろうとすると、一人5ポンドになった。まだぜんぜん高いけどなんだか貧相なおじいさん御者だし、まあいいか。バクシーシ、バクシーシ。

着きました!ルクソール神殿正面

なんかバランスが悪いでしょ?なぜなら当初は右側の暗い部分に、対になるオベリスクがあったから。そのオベリスクが今どこにあるかというと・・・・そう、パリのコンコルド広場です。


ラムセスⅡ世の中庭


スフィンクス参道


エジプトの相場とは

2008-01-06 09:09:43 | エジプト旅行
カイロでは夫の友人でパリで一緒だったA氏のお宅へ。久々にご家族とお会いし、夕食をご馳走になりながら、タクシーの乗り方、お勧めのエジプト料理や遺跡等々、ものすごく役立つ情報を教えてもらいました。
タクシーは黒白のツートンカラー
短い距離なら交渉しだいで約60円(エジプト人なら20円)。安い!

さらに翌日はA夫人が車を出してくださり、念願のエジプト考古学博物館へ。
館内の写真撮影は禁止

入館するとすごい量の展示品が、説明書きのほとんどないまま雑然と置いてある。A夫人によるガイドがなかったら見過ごしてしまったであろうすばらしい展示物がこれでもかと並び、ホントに5千年前のもの!?とか驚きっぱなし。ヨーロッパの中世が暗黒時代と言われていたのもしょうがないと思いました。

それにしても入館料高すぎ。大人一人約千円、ミイラ室は更に別料金でなんと一人二千円!!!!ホテルと見学料の高いのがエジプト。それでもここまで来たからには、やっぱり入ってしまうんですね。ミイラ好きのしろみとしては。

で、拝見しました、ラムセスⅡ世のミイラ。九十代で死んだはずだけど、夭折した他の王のミイラよりもきれいなくらいで、ぽやぽやっとした白髪までくっついて残っている。ミイラにした職人の技でしょうか。

そんなこんなで一通り見終わると、数千年の時の重みに頭がついていかなくてめまいが・・・。今日だけではムリ、また来ます。

博物館でしっかり勉強した(のか?)後は、A夫人おすすめの庶民の味・コシャリ屋へ。
これがコシャリだ!

ごはんに何種類かのパスタ、レンズ豆、ミートソース、フライドオニオンがのっている。これにお好みでビネガーとタバスコみたいな辛いソースをかけ、ぐちゃぐちゃ混ぜて食べる。見た目は完全にねこまんまっていうか、残飯(゜ー゜;
炭水化物ばっかりなんだけど、これが結構おいしい。小さいサイズ(50円くらい)を食べてもかなりおなかが膨れる。お持ち帰りもできる、エジプトB級グルメの決定版です。やっぱ食べ物の物価が安いって、いいな♪


砂漠ツアー シメは温泉

2008-01-05 18:25:14 | エジプト旅行
さて初体験の寝袋も、砂まみれになりながら何とかクリア。オアシスのホテルで買っておいた分厚い毛糸の靴下が役に立って、ぽかぽかでした。
残念だったのはキャンプの食事をねらって来るというフェネックぎつねに出会えなかった事。ハイシーズンの今は連日・何組もこの近辺でキャンプしているので、満ち足りてしまったらしい。でも朝起きるとテントの周りはフェネックや砂漠ねずみや、なんだかわからないたくさんの足跡だらけだった。こちらからは見えなかったけど、あちらさん達は様子を探りに来ていたみたい。

日の出の時間こそ曇っていたが、どんどん青空が広がって白砂漠はさらなる美しさを見せてくれる。

マッシュルームとひよこ


朝ごはんを食べ、4WDに乗ってバハレイヤオアシスへの帰路、クリスタルマウンテンへ寄る。その名の通り山自体がクリスタルでできていて、朝日で反射して美しい。まさにお宝の山を前にして、こども達のテンションが上がる。




バハレイヤの昨日のホテルで昼食の後は、このホテルご自慢の温泉に入らせてもらう。毎日抜いて洗ってまた源泉をためるので、午後の早い時間ではまだ水位が低いけど、座って入れば問題なし。本当は夜、星を見ながら立って入るものらしいです。日本人的には温度も高く露天風呂感覚で、極楽気分♪砂漠で乾燥した肌にしみ込む~。


初めてのキャンプは最高でした。今度はフェネック君に会いたいな。

砂漠ツアー キャンプの夜

2008-01-05 01:06:41 | エジプト旅行
キャンプ地に着いてお散歩すると、いろいろな発見があった。
本場のフンコロガシ、小さいサソリ、フェネックぎつねらしき足跡、貝の化石・・・。
長男はさっきから興奮してしゃべりっぱなしだ。

こども達にも私・しろみにも、キャンプは初体験。いきなり砂漠でキャンプなんてハードルが高すぎなんじゃ、と心配だったけど、私たちがお散歩している間にタマールさんがテントを張って、夜ご飯の支度まで始めてくれていた。
トマトとパスタのスープに始まり、メインは薪で焼いた鳥と野菜の煮物、ごはん。特別な材料を使っているわけではないのに、ものすごくおいしい。

お米にソバみたいなパスタを入れて炊き上げるのがエジプト風

いいにおいが辺りに漂う

うお~うまいっ!!

お昼残したエジプト産ワインを持ち込んで飲んでいると、いつの間にか空から雲が消えていて満天の星空が広がっていた。冷えすぎてしまったので紅茶を加えて、大人はVIN CHAUD風、こどもは砂糖たっぷりの甘い紅茶を飲みながら焚き火を囲み、星を見上げる至福の時間。どれがオリオン座だかわからないくらい星で埋め尽くされた空も、いつまでも見飽きることがない。

長男が“このまま死んでもいい”とつぶやく。ちょっと早いよ、まだ11歳だから。