ジュネーブに来て半年が過ぎ、それなりにここの生活にも慣れてきた。
まだまだ開拓中ではあるものの、ここにもそれなりに美味しいものがあるということがわかってきた。
ジュネーブ美味いもの発見(その1)の今回は、乳製品屋"Au Gruyere"。
スイスのチーズはフランスと比べてなんて単調なんだろう、グリュイエール・チーズとかエメンタール・チーズくらいしかないのかと思っていた(これは今でも思っているが)。
このグリュイエール・チーズ、スーパーに置いてあるものを食べてもまったく美味しくなかったのだが、乳製品を専門に扱う店"Au Gruyere"のグリュイエールを食べてみて、これってこんな美味しいチーズだったのか、とこれまでの自分の浅はかさを恥じた。
このチーズ、表面は硬いのだが中身は弾力性があって、噛むとたまに塩を噛んだようなザリッとした食感がある。味が濃厚で食べ飽きないのでどんどん食べてしまう。晩酌にワインを飲みながらこれをつまんでいると、「もうチーズなんてこれだけあれば十分だ」と思えてくるほどだ。
そして、この店の極めつけはバターである。ラベルには、Fromagerie 1625 Maulesと書いてあるので、グリュイエール村の北西15キロメートルに位置するモールという村のチーズ屋から仕入れているのだろう。
フランスでそれなりに美味しいバターを食べた経験を持つ(と勝手に自負している)私も、ここのに慣れてしまうと他のバターではもう満足できなくなってしまった。
単にそこらのスーパーで売っているバターと比べただけではない。国境を越えてフランスのFernay-Voltaire村で美味しいチーズを売っているチーズ屋で購入したバターと比べても桁違いに美味いのだ。
包みを開くとエーデルワイス柄の木枠で型抜きされたバターが現れ、なかなかかわいらしい。
ジュネーブでは、”あとはオーブンで10分間焼くだけ”の状態に加工してあるフランス・パンがスーパーで売られており、我が家では朝食にこれを焼いて食べることが多い。この焼きたてアツアツのパンにこのバターを厚めに塗ってMyrtille(ブルーベリー)かframboise(木苺)のジャムをつけて食べると、口の中がなんともいえぬ香りと味で満たされる。
このバター、買い置きすると味が落ちてしまうので、毎週土曜日に200グラムを買出しに行っている。ジュネーブの日本語補習学校のすぐ近くなので、子供を送り迎えするついでに購入できるのが嬉しい。
最近、この店のご主人お二人は私のことを覚えてくれたようで、店の冷蔵庫からいつものようにバターを取り出し、グリュイエール・チーズを注文すると「いつもの、中くらい(moyen)だね」と応じてくれるようになった。「中くらい」というのは塩味の加減のことで、これがここのご主人のお勧めで、私のお気に入りでもある。
一度、グリュイエール村にも行かないとね。(M)
Au Gruyere
Produits Laitieres
G.Oberson&F.Roy
Av.du Mail 3
1205 Geneve
Tel: +41 (0)22 328 7518
まだまだ開拓中ではあるものの、ここにもそれなりに美味しいものがあるということがわかってきた。
ジュネーブ美味いもの発見(その1)の今回は、乳製品屋"Au Gruyere"。
スイスのチーズはフランスと比べてなんて単調なんだろう、グリュイエール・チーズとかエメンタール・チーズくらいしかないのかと思っていた(これは今でも思っているが)。
このグリュイエール・チーズ、スーパーに置いてあるものを食べてもまったく美味しくなかったのだが、乳製品を専門に扱う店"Au Gruyere"のグリュイエールを食べてみて、これってこんな美味しいチーズだったのか、とこれまでの自分の浅はかさを恥じた。
このチーズ、表面は硬いのだが中身は弾力性があって、噛むとたまに塩を噛んだようなザリッとした食感がある。味が濃厚で食べ飽きないのでどんどん食べてしまう。晩酌にワインを飲みながらこれをつまんでいると、「もうチーズなんてこれだけあれば十分だ」と思えてくるほどだ。
そして、この店の極めつけはバターである。ラベルには、Fromagerie 1625 Maulesと書いてあるので、グリュイエール村の北西15キロメートルに位置するモールという村のチーズ屋から仕入れているのだろう。
フランスでそれなりに美味しいバターを食べた経験を持つ(と勝手に自負している)私も、ここのに慣れてしまうと他のバターではもう満足できなくなってしまった。
単にそこらのスーパーで売っているバターと比べただけではない。国境を越えてフランスのFernay-Voltaire村で美味しいチーズを売っているチーズ屋で購入したバターと比べても桁違いに美味いのだ。
包みを開くとエーデルワイス柄の木枠で型抜きされたバターが現れ、なかなかかわいらしい。
ジュネーブでは、”あとはオーブンで10分間焼くだけ”の状態に加工してあるフランス・パンがスーパーで売られており、我が家では朝食にこれを焼いて食べることが多い。この焼きたてアツアツのパンにこのバターを厚めに塗ってMyrtille(ブルーベリー)かframboise(木苺)のジャムをつけて食べると、口の中がなんともいえぬ香りと味で満たされる。
このバター、買い置きすると味が落ちてしまうので、毎週土曜日に200グラムを買出しに行っている。ジュネーブの日本語補習学校のすぐ近くなので、子供を送り迎えするついでに購入できるのが嬉しい。
最近、この店のご主人お二人は私のことを覚えてくれたようで、店の冷蔵庫からいつものようにバターを取り出し、グリュイエール・チーズを注文すると「いつもの、中くらい(moyen)だね」と応じてくれるようになった。「中くらい」というのは塩味の加減のことで、これがここのご主人のお勧めで、私のお気に入りでもある。
一度、グリュイエール村にも行かないとね。(M)
Au Gruyere
Produits Laitieres
G.Oberson&F.Roy
Av.du Mail 3
1205 Geneve
Tel: +41 (0)22 328 7518