ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

クリスマス・コンサート

2010-12-20 12:00:00 | こども達
エスカラードが終わって、ジュネーヴの町はようやくクリスマス一色に。


今度は丘の上のサンピエール大聖堂内で、ヴェルソワ現地校のクリスマスコンサートがありました。

12世紀に創建され宗教改革時代にカルバンが説教もした、由緒ある大聖堂。(詳しくはコチラ)

開演前に生徒のこども達が配ってくれたのは、表紙が一枚一枚手描きの、こんなプログラム。




みんな楽しそうに、真ん中を通って正面にできた壇へ上がっていくのに、次男の表情は引きつり気味・・・。実は合唱の合間合間に、現地校に通う外国人の子供たち(の代表)が一人ずつ前に出て、最初にフランス語で、次に母国語で挨拶をするコーナーがあるのです。


合唱中♪

ケニヤ、イタリアに続いて、「次は日本です」と司会の人が紹介すると、珍しいのか会場内からおおぉというどよめき。超緊張した表情の次男、途中で言葉が途切れたので思わず私が「がんばれー!!」と(日本語で)叫んだら、周りに座っていた人たちもうんうんうなずいて温かく拍手してくれました。ありがとう、みなさん♪


座っていた席は後ろのほうだったので,こんな風に見えました。

ハコがすごいから、なんだかカッコイイ~。

壇に乗ったら1時間強、休みなしで歌い続けでかなり疲れたと思います。小さい学年の子のあくびもご愛嬌。みんな楽しそうにスイスの公用語であるフランス語、ドイツ語、イタリア語に英語も加わった4ヶ国語で、全部で10曲のクリスマスソングを歌いました。

帰りは雪が降ってきてとても寒かったけど、とっても良い思い出になりました。

今年はちょっとだけ、エスカラード

2010-12-17 13:58:05 | 日記
ジュネーヴ最大のお祭り、エスカラードが今年も12月11~13日に行われました。

金曜日には次男の通う現地校でのお祭りにも参加してスープやヴァンショも頂いたし、通っているお稽古事ではチョコレートのマルミットも割って食べたし、今やすっかりGenevoise(ジュネーヴ人)です・・・。

チラホラ始まっているらしい冬のソルド(Soldes/バーゲン)でも見ようか、とやってきたジュネーヴ旧市街では、お買い物客の歩く中に普通の人も仮装やパフォーマンスをしていたり、中世の衣装を着たお祭りの人がホットドッグを買いに並んでいたりと、現代と中世がミックスした不思議な感じでした。





広場では巨大なふいごで火をおこしているので思わず近寄る。(なにしろこの日は午後でも気温が零度以下!)



鍛冶屋さんのパフォーマンス。


馬の蹄鉄を打ってます。いまもこのスタイルでやっている鍛冶屋さんなんではないだろうか、と思わせるくらい、動きや衣装に違和感がないです。


こんどは笛と太鼓の音が近づいてきました。



広場で隊列を整えて

丘を下っていきました。



エスカラードの三日間は、スイスの旗とジュネーヴの旗が、丘の上のサン・ピエール大聖堂にはためきます。




ボジョレに酔う

2010-12-11 23:06:36 | ワイン(M氏より)
ボジョレ・ヌーボーが解禁になったニュースを見て、久々に美味しいボジョレが飲みたくなった。

ジュネーブ近郊のフランスの街にあるワイン屋でルイ・ジャドのムーランナヴァン(Moulin-a-Vent.「風車」という意味。)、Chateau des Jacques, Clos du Grand Carquelin 2006年を見つけたので試してみることにする。

これは元々ムーランナヴァンでは有名だったシャトーを1996年にブルゴーニュの大ネゴシアンであるルイ・ジャド社が畑ごと買い取り、赤ワイン造りが得意な(と私は勝手に思っている。)同社によって立て直されたと言われるワインである。



普通のボジョレにしばしば感じられるストロベリーや甘味料を含む飴(bonbon englais)よりは、プラムのような黒い果実系の香り。

自分は、ボジョレのガメイの特徴はその独特の酸味ではないかと常々思っているが、このワインはそれを基本的には維持しつつも、どちらかといえば充実したミネラル感がその特徴となっている。

良質のボジョレはしばしばブルゴーニュワインにたとえられるが、それは多分にこのミネラル感によるところが大きいのではないか。

また、ミネラル感とともにこの上品なタンニンも特筆すべきであろう。口に含んだときの心地よい収斂性はこのワインが相当程度長持ちするであろうポテンシャルがあることを示している。

収穫年から4年が経過し、それなりに飲み頃になっているのではないかと予想したが、飲むにはまだ若すぎたようだ。

今後、年を重ねることでどのように香りと味が発展するのか楽しみなワインである。


「長熟なボジョレ」といえば、かつてパリからキンシャサに赴任することが決まった時、当時の上司が、私の生まれ年のワインをマルシェで偶然見つけたからといって、私のために催して頂いた上司宅での歓送会が終わった後、客が帰り内輪だけになった時間に開けてくれたのが、ムーランナヴァンだった。

40年前のボジョレだからさすがにもうだめになっているに違いないと、購入した上司夫妻も自分も覚悟したが、開けてみると、嬉しいことに大方の予想を裏切り、そのワインは依然としてその活力を失っておらず、そこにいた皆を驚かせた。

考えてみると、今回飲んだこの2006年のワインは、ちょうどその歓送会の頃に芽吹いた木の葡萄の実から出来たワインということになる。


期せずして、いろんな方にお世話になりながら生きてきたのだということに思いを馳せ、お世話になった方々に感謝しながら、このワインに酔いしれた。(M)

大雪でした

2010-12-02 11:18:22 | 日記
昨日の朝upしたばかりですが、何しろどこへも行けずに暇なもので・・・。


昨日のお昼ぐらいからは特にものすごい降りとなったジュネーヴ地方。まるでスキー場に来ているみたい。



空港も閉鎖され、公共のバスやトラムも運休や間引き運転となりました。


降り始めから丸一日たった夕方4時ごろ、ようやく小降りになってきたので、インターから帰ってきた長男と、お友達と遊びに行ったっきり帰ってこない次男を迎えに外に出てみました。

公園のベンチ。40cmは積もってるかも・・・。



ご近所の小さなこどもとパパで作ったらしい、雪だるま。

かわいいですね~。日本の雪だるまは雪だま二個を重ねますが(だるまだからね)、こちらの雪だるまは、雪だま三個を重ねるので細長いです。

よし!と長男と二人でつくった雪だるまは、コンテンポラリーアート系??


さらさらした雪はぎゅっと押しても固まらないのでなかなか難しかったけど、10分ほどで完成。


”最近どうよ?” ”ま、いろいろとね。”


通りかかった先の正統派雪だるま作者のムッシュに、”イイね~それ♪”と言われて、気分良く帰る。


後姿に哀愁が・・・。

なんだか気分はアーティスト。家に帰って、こんどは雪の日の風景をジオラマに作ってみました。


って、大うそ。日没ごろの、ベランダから撮った写真(加工なし)です。

あ、次男を探すの忘れてかえって来ちゃった・・・。

また降ってます

2010-12-01 10:47:03 | 日記
土曜日に一日中降った雪が溶けないのに、また昨日の夕方から大雪です。

ニュースによれば夜のうちに約20cmの積雪があり、交通機関にもだいぶ影響が出ているみたい。朝8時の我が家の周囲はこんな感じ。





今日は水曜日だから、ジュネーヴの公立校はお休みです。
今年はまだ車のタイヤを冬仕様に替えていなかったので、こんな日はお稽古事の送り迎えもできないし、次男と私は今日は家でのんびりかな~。
長男はスキーウェアの完全防備で、歩いてインターへ登校しました。



湖側の大きなお屋敷やお庭も、ジュラ側の畑や農家も、すっぽりと白い雪景色の中。





この時間は降り方がそんなに強くなかったので、対岸の景色もうっすら見えます。

でも今外を見たらすごい勢いで降っていて、遠くは白くかすんで何も見えません。次男は近所のお友達に電話して雪遊びをする約束をしているけど、これでは当分車の運転はできいだろうから、私はどこへも行かれなくなりそうです・・・。