ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

お江戸見物

2008-04-20 00:15:47 | 日記
ご無沙汰しています、しろみです。

えびせん、八丁味噌、ちくわをしこたま買い込み、後ろ髪を引かれながら一路新幹線で東京へ向かいました。今回の帰国は検診・精密検査等の日程が押しているため、愛知滞在が短くなってしまって残念でした。

のんびり過ごせる愛知とは違って、着くなり色々なところへ予約を入れなければいけない。日ごろシンプルな生活をしているしろみには大仕事、時間調整だけで頭は混乱。しかも外に出ると寒い!!!!ブルブル・・・・。
雨がふってると(車なのに)買い物にも行かないコンゴ生活とは違うんだから、限られた時間を有効に使わなくては!!がんばるぞ。

とはいっても一年ぶりの東京は、電車も地下鉄もバスも、ICカード一枚で乗り降りできて、とても便利になっていました。いろんな場所に毎日出かける私たちにとって、これはありがたい。


さてさて月島の高層マンションに住む友達Cちゃんの案内で、浜離宮へ八重桜見物に行きました。


まずは菜の花畑の中を歩く。


八重桜と東京タワー


桜のじゅうたん




とっても寒かったけどその分庭園は空いていて、じっくり見ることができました。


浜離宮からは水上バスで隅田川をさかのぼり、浅草へ。





  

浅草仲見世で甘いものを買い込み、さらにもう一人の友人T宅へ向かったのでした。


T家ではご主人の采配で、おいしいすき焼きをたらふく頂く。
食後は舟和の芋ようかん・あんこ玉、亀十のどら焼きに加え、神楽坂不二家の懐かしいペコちゃん焼きまでそろって、甘いもの三昧。さらに旬のイチゴ・福岡の”あまおう”は芯まで赤くて甘い。






光でダウンロードがめちゃくちゃ早いのに感動して、写真載せまくりです。


はぁ~それにしても、八重桜に舟遊びにすき焼きにどら焼きに・・・ごちそうさまでした。
おかげでお江戸な一日、堪能させていただきました。

岡崎の魅力

2008-04-16 23:09:25 | 日記
実家の近くの岡崎に、美味しいうなぎが食べられるところがあるので、久しぶりに行ってみる。
JR岡崎駅から徒歩3分の「はせべ」。





いつも実家に帰るたびに、ここのうなぎを食べるのを楽しみにするのだが、店先まで行く度に多くの人が並んでいて、なかなか食べることができなかった。今回は、平日の昼遅めなためか、外で並んでいるひとはいなくて、すぐに席まで案内された。

美味さの秘訣は、焼く前にうなぎを蒸さないことか。皮がヌルッしておらずサクッとしていて焦げた風味が香ばしい。
東京ではおそらくお目にかかれない。実家辺りでもこんな美味しいうなぎを食べさせるところを他に知らない。
実際、東京育ちの妻は子供のときからうなぎが苦手だったが、ここのうなぎを食べてからうなぎが食べられるようになった。

ここの名物は「ひつまぶし」。
まずは薬味を乗せずにそのままいただき、次に薬味を乗せて食べ、最後にお茶漬けにする、というのが定石になっている。久しぶりなので、これに従い、改めてそれぞれの味を堪能するが、やはり私の好みを言わせてもらえば、薬味も乗せずにお茶漬けにもせずに、最初に出てきたままうなぎとたれとご飯の味を楽しむのが一番だ。






お腹が満たされたところで、岡崎見物に出かける。

家康が生まれたところは、「康生」という地名になって残っている。そのまんま。



せっかくなので、岡崎城にも行ってみる。
ここでは、桜の花が散る間際の美しさを見せてくれた。





子供たちは、花より団子、ということで、みたらし団子と三色団子に夢中。



天守閣の入り口の右隣に、家康の遺訓碑があったので、読んでみた。

「人の一生は重荷を負て遠き道をゆくがごとし いそぐべからず 不自由を常とおもえば不足なし こころに望おこらば困窮したる時を思い出すべし 堪忍は無事長久の基 いかりは敵とおもえ 勝事ばかり知りてまくる事をしらばれば害其身にいたる おのれを責て人をせむるな 及ばざるは過たるよりまされり 人はただ身のほどを知れ 草の葉の露も重きは落つるものかな」



こういう言葉が心に染みるのは、年をとったせいか。若いときには信長や秀吉に共感することが多かったが、最近、家康の魅力が理解できるようになってきた。

お城見物は、行く前は腰も痛いので億劫ではあったが、やはりわざわざ車から降りて、城まで歩いてきてよかった。(M)

5年ぶりの桜

2008-04-15 11:51:08 | 日記
ブログの更新が滞っています。

久しぶりに帰国しており、なんやかやと忙しい毎日です。
今日はしろみが外出しておりますので、代わりに私M氏がパソコンに向かっています。

まずは帰国報告。

私(M)の実家が愛知ということもあり、7日、名古屋国際空港セントレアに到着。

到着してすぐに荷物を宅配便で出して、空港内の銭湯に向かう。
これ、一度体験すると、やみつき。
キンシャサ・パリ間のフライトが8時間弱、パリで12時間の乗り継ぎ時間、(今回も、パリ在住のO氏のところで朝食をご馳走になり、昼過ぎまでお邪魔させていただいたのが救いです。)パリ・名古屋間12時間のフライトを経て日本にたどり着いた疲れた体には、この銭湯は本当にありがたい。飛行場を見下ろしながら入るお湯はオツなものだし、サウナも付いている。


翌日、桜が散ってしまう前にと、急いで実家の近くの桜公園に母と姉に連れて行ってもらう。
ソメイヨシノはほとんど散っていたが、枝垂れ桜がちょうど満開だった。




この公園は「白い枝垂れ桜」がそれなりに有名みたいで、名古屋の方からわざわざ観に来る人もいたらしい。
今回、桜は半分諦めていたので、間に合って本当に良かった。こんな見事な桜を見るのは5年ぶりだ。



公園の公民館のようなところで、花見のお茶を出していたので、子供と一緒にいただくが、長男は正座がつらそうなのに対して、次男は甘いものに夢中な様子。




塔に上ったときにNHKのカメラマンがうちの子供たちが鐘を突く映像を撮っていったが、結局放送されたのだろうか(確認していない)。
座り込んでいるのがカメラマン。

別の日、母が健康維持のためにやっているグラウンド・ゴルフという、ゲートボールのようなゴルフのようなスポーツに家族で興じる。


しかし、私(M)は、キンシャサを出る直前に痛めた腰のため、寒い中そこにいるのがやっとな状況で、プレイできず。

今回は、運動音痴と思っていた次男が一番だった。(M)

なんてったって?フランス・ワイン

2008-04-03 13:33:20 | ワイン(M氏より)
今日はフランス南西ワインMontus Pacherenc du Vic-Bilh Sec 2002。
これ、モンテュスのパシュレンク・デュ・ヴィック・ビル・セック、と発音するのだろうか。
ちょっとフランス語っぽくないが、れっきとしたフランスワインの原産地呼称(AOC)だ。

かつてお隣に住んでいたS氏がキンシャサを出る際に譲ってくれたワイン用冷蔵庫の中に、ついで(?)に置いていってくれたワイン。

とはいっても、フランス南西地方では非常に高く評価されている造り手で、あのトム・クルーズが自家用ジェットを飛ばしてわざわざこの造り手のところまでワインを買いに来るという話(お目当てはここの赤ワインだが。)を、確か同地方の中心都市ポーに旅行で行ったときに誰かから聞いた記憶がある。



開けた瞬間は閉じている。

しばらくすると、くるみ、砂糖漬けにした栗の香りがでてきた。

口にすると、香りからの期待を裏切らない香ばしいナッツ系や蜂蜜の味がする。
酸がしっかりとしていて、ワイン全体の骨格を形づくっている感じ。

それにしても、ものすごいインパクト。
とにかく力強さが際立っている。強い酸のためか口の中がジーンとしびれるくらいだ。
そして、同じ南西ワインのジュランソン(辛口)のような“重たさ”が感じられた。
このワインを正当に評価するためには少々慣れが必要かもしれない。

ガイド本で確認すると、ジュランソンで使っている葡萄のグロ・マンサンやプチ・マンサンは半分で、あとの半分はCourbuという聞いたことのない葡萄を使っているようだ。


ジュランソンの造り手Clos Uroulatを訪問したときに撮ったマンサンの木(粒の大きさからいってプチか?)

”でも、きっとそんなには違わない葡萄に違いない。”
そう自分を納得させながら飲み続ける。


時間が経つにつれ、最初の力強さが若干弱まり
熟成による枯れた感じがでてきた。

味の系統はブルゴーニュの白にも相通じるものがあるな、と思う瞬間もあるのだが
やはりこの力強さというか“野太さ”はブルゴーニュワインにはない特徴だ。


それにしても、フランスの優れたワインはどうしてこんなに飲む者を魅了してやまないのだろう。

ブルゴーニュの白と、同じ種類の葡萄であるシャルドネで造った新大陸ワインとの共通点より
葡萄の種類は違っても同じフランスのこのワイン方がより共通点が多いのではないかー。
そう思ってしまいそうなくらいだ。

日頃、どこの国のワインも偏見を持たずに飲んでみようと努めてはいるのだが

”やっぱりフランス・ワインてすごいな”

と、思わされてしまう、そんなワインだった。(M)