ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

オールド・カタラクトで、M氏吼える

2008-01-07 19:31:29 | エジプト旅行
ルクソールからアスワンまでは飛行機で30分くらい。着陸直前にはアスワンハイダム建設のためにできた巨大な湖、ナセル湖が眼下に広がる。

切っている途中に問題があってストップしたままの状態の、切りかけのオベリスクを見てから、この日の宿オールドカタラクト・ホテルへ。アガサクリスティーが“ナイルに死す”を書き、その映画の撮影も行われた時代を感じさせる重厚な作りのホテル。各国元首も泊まるこのホテルのテラスは、アスワンを紹介する本には必ず載っている。

ところが着いてみたらオールドカタラクトは満室。同系列の隣のホテル、ニューカタラクトのナイル・ビューを用意します、と言う。旅行会社を通じて支払いも済ませているのに!

実はオーバーブッキング(なんと24室も!)だったんだけど、それをごまかそうとした上に、差額までちょろまかそうと平気で嘘をつき、更には従順な日本人ばかりを移そうとしていた客室係に憤った夫は、上司のディレクターも呼びつけ厳重抗議。ナイルを見下ろすくだんの最高のテラスで、ハイビスカスティーやカフェを出してもらっても怒りは収まらず。ディレクターに平謝りされ、しかたなく室内は何の面白みもないけれど眺望は最高のニューカタラクトに泊まることになった。レストランやテラス、プールなどはオールドと共有である。

白い帆を張るファルーカが美しい、ニューカタラクトからの眺望。

右の建物はオールドカタラクト

ディレクターの招待ということで、お昼を外のテラスでごちそうになる。部屋に帰るとさっきまでなかった山盛りのウェルカムフルーツとガトー、生花が飾られていた。

気をとりなおして、イシス神殿見学へ。島にある神殿は、まるでナイルに浮かぶよう。


神殿正面

パピルスを模した列柱


神殿内部のレリーフ

神殿の壁に住む小鳥

ファルーカに乗り、しばし周遊。ホテルのテラスで沈む夕日を見ながらエジプト式にミントティーでのアフタヌーンティーをいただいく頃には、すっかり気も収まっていた。

カルナックの意外な出会い

2008-01-07 10:25:49 | エジプト旅行
ルクソール2日目はまず、ナイル川西岸の王家の谷などを見学。最初の王の墓でホルス神の壁画を見た瞬間、“とうとう来た”と鳥肌がたつ。残念ながら墓の内部は撮影禁止。

王家の谷

子ども時代、“赤毛のアン”より“世界の七不思議”が好きだった私。中でもピラミッドとミイラになぜか執着していた。”ファラオの墓”だの“王家の紋章”だの少女まんがもエジプトブームだったんですよね。5、6年前からはクリスチャン・ジャックの”光の石の伝説”や“太陽王ラムセス”のシリーズを読んでハマっていたので、今回はかなり長い年月の思いがかなったわけです。

そこで頑張って、王家の墓だけでなく貴族の墓、職人の墓(真理の場=光る石の伝説の舞台)にも足をのばし、ああ、ここでパネブが、ネフェルがなどと妄想しまくる。
壮大なハトシェプスト神殿では、入れないはずの祭殿に人が入っていたので、期待してうろついていたらNHKの撮影の方々だった。やっぱり一般人は入れてもらえず。1月、ハイビジョンで三日間連続エジプト特集だそうです。

午後は生者の地・東岸にもどりカルナック神殿へ。すごい柱の数、オベリスクもごろごろある。刻んであるヒエログリフも、今まで見た中で一番大きくて深い。
長男の手とヒエログリフ

カルナックのスフィンクスは羊頭


ここにもラムセス二世像

柱だらけ


そこへすごい人数の一団がゾロゾロ。あれ?このサングラスの人って・・・。
 
フランス大統領も見学に来てらしたのですね、うわさの彼女の腰なんか抱いちゃって。

と、しばらくして今度は次男がパリの幼稚園・小学校と一緒だった、アドリアン君家族に遭遇し、しばし歓談。

パリでならわかるけど、まさかカルナック神殿で会うとは。

それにしても遺跡を見るだけでも忙しいのにいろんな人にも会っちゃって、キンシャサとは違って大忙し!しろみ、興奮しっぱなしの一日でした。