ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

キンシャサ摩天楼

2008-08-18 09:31:03 | コンゴでごはん
キンシャサにはインド系の人や店が結構多いことは前にも書きましたが、もちろんインド・レストランも何件かあり、その中でもレストラン・タージは一番お気に入りのお店。出張で来られた日本人の方をお連れすることも多いのですが、たいてい皆さん満足してくださいます。

店のあるビルの入り口は廃墟のようで、初めての人はちょっと足がすくみます。しかもエレベーター内はコウモリ臭い。そして店のある9階のひとつ手前で必ず止まる(降りるときは出口のひとつ手前の階で必ず止まる)不思議なエレベーター。この前は臭い消しのためか、いきなりお線香が壁に刺してあった。大人5人も乗れば満員の狭いエレベーター内、臭いは緩和されたもののやけどの危険あり?で危なかったです。

そんな関門を通過し、最上階テラスへ。昔はキンシャサ一高層のお洒落なビルだったそうで、船の甲板を模した形のテラスにはポール(マスト?)がたっています。

マストと月

コウモリ飛び交うキンシャサの空の下、街の明かりを眺めながら本格インド料理が堪能できます。営業は夜のみ、テラスなので雨季はお空と相談しないといけないため、乾季がおすすめです。

キンシャサの夜景が広がる。




席に座るとこんな感じ。



メニューの表紙がかわいかったので撮ってみました。

今日のチョイスはサイドディッシュ盛り合わせ(鶏、魚、羊のタンドーリ、きりたんぽみたいな形の辛いさつま揚げ?、野菜)、鶏肉とたまねぎのショウガ・コリアンダー風味、チーズとほうれん草のカレー、お魚のカレー、チーズ・ナンとガーリック・ナン、スパイスライスです。写真は暗くて今ひとつですが、料理はすごくおいしい。本格的に辛いので、辛い物好きには特に良いです。










自家製ラッシーは念のためパス(私たちは大丈夫だったけど前におなかをこわした人がいるので)。食後にスパイスの効いたチャイがおいしいんだけど、ものすんごく時間がかかるので今日はこれもパスして早々に引き上げ、お隣のGさん宅でサッカーゲーム大会となりました。



この後こどもたちを隣(我が家)へ帰し、ワインをすすりながら大人四人でサッカーゲーム続行!みんな腕を上げたので、いい試合が続きました。

・・・こんなふうに、キンシャサの夜はのんびりと更けていきます。

ヤミ鍋

2008-08-11 09:28:29 | コンゴでごはん
またまた更新が滞って、すみません。

キンシャサ生活ブログを書けるのもあと少しと思うと、街の様子などお伝えしたいことがたくさんあるのですが、なかなか思うような写真が取れないのが難点です。ウ~ム。引き続き頑張ります。

金曜の夜、キンシャサ中心部のビルの8階にあるチーズフォンデュ屋に行ってきました。店の名前はキンシャサの風、だったか、風がいっぱい、だったか・・・忘れましたが、とにかくキンシャサのレストランで一番、風通しと見晴らしのよいところ。窓の外には対岸のブラザビルの灯りが見える、ちょっとしたスポットです(景色を写してみましたが暗すぎたので載せるのは断念)。開放感があって金曜の夜にはピッタリね。みな同じ事を考えるのか、店内はあっという間に満席に。

ここは20年前にキンシャサにいた方が”よく行ってた”と言うくらいですから、少なくとも20年以上前から営業を続けている、老舗のレストランです。もっとも当時はスイス人の経営だったのが、現在ではインド人経営に変わっています(キンシャサには商売で来ているインド系の人がとても多いのです)。

まずはチーズ・フォンデュと牛肉のオイル・フォンデュの二種類を注文。

手前がオイル、奥がチーズ。

ちなみに牛肉のオイル・フォンデュはフォンデュ・ブルギニョンといいます。でもワインはブルゴーニュではなく、ロワールでいこうかな。




もうひとつ、ここでは石板で焼いた焼肉も食べることができます。オイルフォンデュは他にも何件か食べれる店がありますが、チーズフォンデュと石板焼肉は、私の知る限りキンシャサではここだけのメニュー。


牛、豚、鶏、ソーセージを石の上で焼きます。オイルを使わないので、ヘルシー。

チーズ・フォンデュだけだと飽きますが、オイルフォンデュ、石板焼き、サラダなどを食べていると、最後にまたチーズフォンデュが食べたくなって、たいていいつも追加注文。こうして今回も堪能していると・・・・。



突然停電。店の人がろうそくを一本持ってきてくれました。
オイルフォンデュが終わっていたからいいけど、真っ暗で危ないよね~。


食事は無事に終わったけれど、エレベーターが止まっているので(ここは8階)しばらく時間をつぶして待ちました。

デザートはムース・オ・ショコラとダム・ブランシュ(バニラアイスのチョコレートソースがけ)の2種のみ。でもムースが結構おいしかったので満足♪

食べ終わってもまだ停電は終わらないので決死の覚悟で階段で降りたら、案外清潔で、臭いもゴキブリもネズミもコウモリ(の死骸等)もなく、店の人のろうそくの灯りの先導で無事、地上に降り立ちました。きもだめし気分で皆でキャーキャー言いながら降りたのが、結構楽しかったです。レストランの楽しみ方としては正統ではないかもしれませんけど(゜ー゜;)


というわけで、”闇チーズフォンデュ鍋”体験でした。

本格コンゴめしに挑戦

2008-08-04 12:02:03 | コンゴでごはん
土曜のお昼ごはん。午前中出かけていたら、2時過ぎてしまった。今から出かけて食べれるところ・・・・チカチュウギリシャ飯ぐらいかな。ギリシャは行ったばかりだし、チカチュウも10日で2回は行ってるし~、と言っていたらお隣のGさんが、そこの定食屋に行ってみませんか安くてウマいし、と誘ってくれた。

じつは我が家から徒歩1分、ほぼ斜向かいといったところに地元の定食屋とカフェ(?!)が並んでいるんだけれど、みんみん家の4人にはまだ未踏の地。Gさんは何回か行ったことがあるらしく、結構清潔ですよ、という。Gさんの言葉を信じないわけではないけれど念のため携帯除菌ウェットティッシュを持って、Gさん、(運転手の)J・ピエールと一緒に行ってみた。

コンクリートの床、木の柱と囲いにトタン板を乗せただけのオープンエアーな店。4人がけのテーブル7~8席は、おそらく近所の大使館や政府機関で働く現地職員であろうコンゴ人で、ほぼ満席。そこへ入って来た珍しいアジア人(私たちのことね)に店中の視線が集中する。

ビニールクロスの掛けられたガタガタするテーブルの一つにつく。クロスにたかる無数のハエ。持参のティッシュでクロスを拭いたら、だいぶ良くなった。注文をとりに来た長男と同じ年くらいの少年に、飲み物を頼む。Gさんによれば、彼は隣のカフェから派遣されているらしい。抜いてもらったビンの栓をテーブルの足の下に挟んだら、だいぶガタガタが改善された。

書かれたメニューはないので、Gさんが奥に行って適当に選んできてくれる。
まずはこの辺りの主食、フーフー。


マニヨク(芋の一種・キャッサバ)の粉ととうもろこしの粉を練って蒸したもの。注文すると鍋の中の塊からちぎって、皿に乗せてくれる。とうもろこしが入っているから、ちょっとメキシコ料理のトルティージャのような味。前に食べたういろうみたいなヤツ(湖畔でランチ参照)は、チクワング(日本語で、ちくわぶ、といっても通じそう)といって、J・ピエールの故郷バ・コンゴ州や、隣のテーブルのやたら話しかけてくるおっさんの出身地という赤道州では、こちらが主食らしい。これもマニヨクの粉を材料としているんだけれど、製法が違うのだそう。
私はチクワングより、このフーフーのほうが好きだなあ。手触りは釣堀の餌みたいだけど(゜ー゜;)

フーフーは基本的に手でちぎって一口で食べるもの。長男がお団子を作るように両手のひらで丸めてたら隣の席のおっさんが大笑いして、こうやるんだよ~、と身振り手振りで教えてくれた。

そんな中でリピーターのGさんは、フーフーをちぎり取ると上手に片手でこね回して寿司のシャリくらいの大きさにした。これにお惣菜の肉と煮汁、ピリピリ(西アフリカ共通の唐辛子ソース)もちょっとつけて手で食べるのが、正しい食べ方。

↑顔は写ってないけど、周りの人全員が私たちの食事の行方を見守ってくれている。


お惣菜の数々。順に、魚、牛肉、豚肉、の煮物。見た目はあまり変わらないけど、それぞれ違う味付けになっています。


次男が気に入って放さなかった、ほうれん草(←×キャッサバの葉でした、ゴメンナサイ)ごはん。
見た目も味も日本の高菜飯のようで、確かにおいしい。鶏の煮物一塊つきだから、これだけでも十分な一食。


店中の、いや店の外の人までこちらを見ていて、緊張する長男。


お食事の最初と最後は、お店の人が持ってきてくれた石鹸と洗面器の水で手を洗う。(心配なのでさらにウェットティッシュで拭きました。)


これで地元定食屋体験、終了。お惣菜の味付けは濃い目ながらフーフーとよくあってなかなかおいしかったし、フーフーも悪くない。ピリピリ(唐辛子ソース)は、キンシャサのレストランでは中華でもイタリアンでも添えられて出てくるけれど、やはりコンゴ飯との相性が一番なんだということも再確認できました。
誘ってくれなかったら絶対行かなかったと思うので、Gさんに感謝。ありがとうGさん♪

それにしても誰一人お腹を壊さなかったのは、Gさんの言葉どおり清潔な店だったからなのか、私たちのお腹がキンシャサ仕様になったからなのかは、不明です・・・。

修道院の卵

2008-07-12 10:06:08 | コンゴでごはん
我が家で食する卵はスーパー・マーケットではなく、日本人シスターもいるキンシャサ市内の修道院から買わせてもらっています。シスター達が世話をしている鶏の卵はスーパーで買うよりも安く、何より断然に新鮮です。
ただこの物価高&コンゴフラン安ドル高で卵の値段もだいぶ上がり、2年前は30個で2200フラン(当時のレートで約450円)だったのが、現在3900フラン(約750円)に。


さて、いつものように運転手のジャン・ピエールに買いに行ってもらったら、なかなか帰ってこない。どうしたのかな~と思っていたら、卵の数が足りないので、そろうまで待っていたらしい。だから今日は超・産みたて卵です。


こんなプレートを持参して、30個単位で購入。


洗剤液にしばらくつけて汚れを浮かしてから洗い


卵パック容器に詰めなおして冷蔵庫へ。

大きさも形もものすごく不ぞろいなところが、イイ感じ。卵っていろんな形があることを、ここに来てから知りました。

なんといっても、出所のはっきりした食材ってありがたい。新鮮で、安全なこと間違いなしですものね。

ま、そういうことで今日のお昼は新鮮地鶏卵(?)のオムライスに決まり~。


30個=5パックの卵は冷蔵庫でスペースをとるので、新鮮なうちに一挙に大量消費。一石二鳥。お次はアイスクリームでも作ろうかな?

ギリシャ料理屋でのんびり

2008-06-22 18:22:58 | コンゴでごはん
久々のカテゴリーごはん。

今日は、キンシャサのメインストリート六月三十日通り沿いのギリシャ正教会脇に位置する、ギリシャ料理屋にお隣のGさんと一緒に行ってみました。隣はギリシャ大使館も入っているビルディング。ギリシャ人コロニーなのかな。

なんだかぱっと見、海の家みたいな作りのテラス席。キンシャサにいるのだから文句は言えませんけど(゜ー゜;)。天井の白い扇風機は涼しいです。座って喋っていたギリシャ人夫婦らしき人たちが、挨拶をした後、奥に入っていった。あの人たちが作ってくれるのね。

うちの家族は”ギリシャ料理屋”初体験、メニューを見ても良くわからない。Gさんの前任地ベルギー・ブリュッセルにはわりと多かったとのことで、料理の選択はGさんにお任せしました。

残念ながらギリシャワインは品切れ。
しかたないのでよく冷えたポルトガルの発泡ロゼワイン・マテウスを注文。ああ~気持ちいい~。テラスでロゼは絶対合いますよね。手前の焼いたフェッター・チーズも、ぴったりのつまみ!



前菜盛り合わせ。タラマや揚げたてイカリングがイケる。にんにくのきいたナスのペーストやぶどうの葉で巻いたひき肉ごはんは、旅行で印象のいいエジプト料理を思い出させて、なかなかいい感じです。



ケバブみたいなお肉。


半分食べちゃってから気づいてあわてて撮った蛸のマリネは、酢ダコそのものの味。懐かしい。

こういったおつまみをつまみながら、のんびりと風に吹かれます。
メインは(すでに気持ちよくなってしまって)写真を撮り忘れたけど、ティラピアという川魚のグリル。これもいい焼き具合でおいしかった。

それにしてもなんでこうロゼ・ワインって、暑い気候に合うんだろう~?乾季の少し渇いた風のなか、まるで夏のヨーロッパにいるようで(←大げさ)ちょっと幸せな、いい気分の休日の午後でした。

我が家の食卓・静洋酒家

2008-05-25 18:37:18 | コンゴでごはん
家族揃っての家メシの多いMINMIN家ですが、さすがに週末は外食しています。金曜夜と土日の昼か夜、週末で1~3回の外食のうち、必ず行っているのがこの静洋酒家(レストラン・ジンヤン)です。休暇から帰ってきて夜家に着き荷物を入れると、まずここに行く。キンシャサ最初のお食事はいつもこの店。我が家の食卓です。

でもあまり本当の名前で呼ぶ人はいません。我が家から一番近い中華、略してチカチュウ。決して地下に駐車場はありませんが、仲間内ではこれが通り名です。ちなみに別のレストランで、ピカチュウという店があって、こちらは激しく電飾で飾り付けてあるため、ピカピカ中華レストラン、略してピカチュウで通っています。(本当の名はレストラン・パールです。)

キンシャサには私達が知っているだけで、中華レストランが4件ありますが、チカチュウは我が家がキンシャサに来た直後にできた、4件のうちでは新参のレストランです。


ここの売りは(って勝手に決めているだけだけど)、前菜のスープ。毎回微妙に(あるいはあからさまに)味付けが違うこともあるけれども、キンシャサ中華の中では一番おいしい、というか、ほっとする味。まさに”我が家の食卓”たるゆえんです。


上海スープ。イカ・えび・鶏肉・きくらげ・人参・卵が具の、とろみのついたスープ。


蟹とアスパラガスのスープ。とメニューには書いてあって注文もそう言うんだけど、実際に入っているのは、エビとアスパラガスと卵。開店当初はちゃんと蟹だった気がするんだけど(゜ー゜;
ともかくやさしい塩味の、私のお気に入りです。


こちらは中国スープ?。スープ・シノワズと書いてあるけど、パリの中華で言う所の北京スープです。日本だと酸辣湯(サンラータン)ていうのかな。山椒や唐辛子が利いていて、ものすごく辛いけど日によって辛さの違いが大きい。夫やおとなりのGさんお気に入りの一品です。ガタイのでかい二人が、並んで大汗かきながらこのスープをすする姿も、すごいものがあります。


続いて我が家の定番、ジャガイモの辛味炒め。ニンニクと唐辛子たっぷりですが、見た目ほどの辛さはありません。これもその日によってお酢がとっても利いていたり、唐辛子やニンニクが少なめだったりといろいろです。


今回はカリフラワーの炒め物も。野菜の火の通り方がいい感じ。あっさりしていて食べやすい。

そして、以前から中国人客がよく食べている蟹に興味があったので、初めて注文してみました。料理名もわからないので、蟹が食べたい、と女主人に伝えると“辛いよ~”と言うので、あんまり辛くしないでねと頼んで出てきたのが、これです。

殻いっぱいに詰まったふんわり・とろりとした蟹の身の、絶妙な火の通り具合。生から火が通った瞬間に供された、という感じがします。豆鼓と唐辛子のソースも、ご飯に合う。

すっごくおいしいね!と騒いで夫に同意を求めるけれども、反応なし。後で聞いたら、あまりおいしかったので蟹をほじくるのに集中してしまい、応える余裕がなかったらしい。
いわく、”今まで食べた中華の蟹で一番おいしかった”そうです。

聞けばこの蟹、ヨーロッパからの輸入モノではなく、隣の国コンゴ共和国の大西洋岸にあるポワント・ノワール港であがったものが、生きたままブラザビル経由でここに入ったという。近海ものだったんですねえ。
この店の本店というか姉妹店がブラザにあるそうで、他の店では考えられないけどこの店では、たま~にこういう驚くべきことが起こります。

うーむ、侮れない。

休暇の後ってさ~ 2

2008-05-19 10:21:25 | コンゴでごはん
まだまだ休暇ボケの治らない、しろみです。

休暇の後の何がイヤって、やっぱり三度の食事の支度!日本に住んでいると考えられないけど、ここではたまに夫が仕事飯のとき以外、平日は朝昼晩家族全員、家で食事をしています。朝はまあいいとして、昼と夜を何にするかを考えるのが、結構大変。食材もそろわないし、なによりこの1ヶ月間、日本やフランスで食べたいものだけ食べて、ほとんどまともにご飯の支度をしていなかったので、何を作ればよいのやら何一つ思い浮かばない・・・・(・д・)ボー

とりあえずお昼ごはんはカレーと決めて、冷蔵庫のオクラやらナスやら刻みまくり夏野菜カレーを作り始める。

いつも行くインド系レバノン系のスーパーでは、いろいろなカレー粉やペーストが手に入ります。


煮込んでいる間にお米を炊こう。エジプト米は終わっちゃったし、日本米はもったいないから、冷凍庫のタッパー入れてあったイタリア米。でも炊き上がったら、なんだかごはんが黄色っぽい?傷んでいるわけではなさそうなんだけど・・・あ、この匂いは・・・!

・・・・もち米でした(;゜皿°)


イタリア米じゃあなかったね。ハハハ。いやカレーライス用には特に問題なしだったんですが、せっかくちまきか何か作ろうと思っていたもち米、みんな炊いちゃったよ~もったいない!大ボケ。自分で袋からタッパーに入れ替えたはずなんだけど、よく覚えていないヾ(- -;)

さて無事?お昼は終わりました。多めに炊いて余ったごはんは、すり鉢でついて、まるめて、きな粉をまぶし、きな粉餅にしました。急に決めたので超シンプルな材料。せっかくのもち米、何とか日本の味にもっていきたいという、執念みたいなものです。


粘土遊び気分で手伝ってくれたこども達。


なかなかの出来映え?素朴でやさしいお味でした。おかわり希望者続出!
さ、これで今日のおやつもめでたく終了。

・・・あ~あ、夜ご飯は何にしよう。

ネムを食らう

2008-03-05 09:24:08 | コンゴでごはん
私達が引っ越してきた2006年当時に比べると、ここキンシャサにも利用できるレストランがだいぶ増えてきました。よく行くレストランも、中華、ポルトガル、レバノン、イタリア、フレンチ、インド等々、アフリカ事情通によればケニアや南ア等は別にしても、アフリカの都市としては割りと充実しているらしい。でもアジア系は中華以外は全くなく、時々無性にヴェトナムやタイ料理が食べたくなってしまう。

パリにいるときは家族だけで外食をする機会はあまりなく、わざわざ13区の中華街のはずれ、最近ではヴェトナミアンが軒を連ねる界隈まで、月1、2回はフォーを食べに行くのが楽しみでした。それが忘れられずに、ここキンシャサでも何回もフォー・ガ作りに挑戦したけれど、今ひとつうまくいかない。店で食べるコクのあるスープが家でも作れるといいんだけどな~。素材は結構手に入るようになったのに。

左は最近出来たスーパーで見つけた、人参フレーバーの米麺

それでは、と今日はメニューを変えて、ネム作りに挑戦。まえにネムのたれをスーパーで見つけて購入済みだし、香菜、ミント、レタスも新鮮なのが手に入った今日こそ作戦?実行だ!

豚肉をフードプロセッサーでひき肉にし、玉ねぎ・人参・にんにくもみじん切り、もどした春雨、きくらげを刻み材料を全部混ぜ、白ゴマ、卵、黒コショウ、ごま油を加えて種を作る。

これをスプーン一杯ずつ、湿らせたライスペーパーで巻いて数十個のネムを作り、フライヤーでじっくり揚げる。書くとこれだけだけど結構時間もかかって面倒なので、絶対一人ではやりたくない。今回、夫が大活躍。アリガトウ♪


出来上がり~


山盛り出来ちゃったのでおとなりのGさんにも差し入れしようか、と言っていたのに、食べ始めたらおいしくて揚げあがるそばからあっという間になくなりました。おすそ分けはまた今度ね。



キンシャサのビブグルマン

2008-02-25 08:44:25 | コンゴでごはん
今日はキンシャサにあるポルトガル料理屋のひとつ、レストラン・カラヴェーラRestaurant Caravelaをご紹介しましょう。
日本ではあまり食べる機会のないポルトガル料理。ここキンシャサには私達の知っているだけでも3店のポルトガル料理屋があり、どれもまずまずの水準です。コンゴ独立以前のベルギー統治時代から、ポルトガルからの入植者は多かったらしく、現在でもたくさんのポルトガル系の人がキンシャサで商売をしているそうです。

レストラン・カラヴェーラは半年ばかり前にオープンした、いわば新参者。うちでは単に”新ポル”と呼んでいます。オープン当初行った時は、まだメニューも充実していなくて客もまばらだったのですが、あれよあれよという間に人気店になって、最近はいつでも満員です。それもポルトガル人やスペイン人の客が断然に多い。

今回久々に行ってみたら、店の前に以前はなかった”今日のメニューMenu du jour”なんて出ているじゃあありませんか。




駐車場脇には、このレストランのテーマと思われる大航海時代のポルトガルの帆船が書いてあって、かわいらしい。


せっかくだからポルトガルワインでもいただきましょうか。

適当に選んだ赤だけど、酸味とフルーティーな香りがいい感じ。

前菜二品を四人で取り分ける。

奥のは一口サイズに切った子牛のソテーに酢漬けカリフラワーとオリーブをのせたもの。肉は柔らかく、すごくすっぱいカリフラワーもアクセントになっている。
手前は6種類のミニ・コロッケの盛り合わせ。カレーサモサやカニクリーム、鱈とジャガイモ、などのコロッケの揚げたてを、アチチっと言いながら家族でつまむ。
あれ、この店ってこんなにおいしかったっけ?
こどもたちも気に入ったようで、あっという間にお皿は空っぽ。

メインを待つ間に、オリーブの種の山を築きながらワインがすすむ。だんだん酸味は少なくなり、後味に深みが出てきました。いいじゃな~い。

こども用のチキンカレーpoulet au curry、二人で分けます。


夫は今日のメニューの一品目、Morue à bras。なんて訳せばいいんでしょう?抱えた鱈??鱈とフライドポテトとオリーブなどが和えてある、温かい一皿。鱈がぱさついていなくておいしい。味付けはあっさりしてるけど、結構お腹にどっしりとくる。周りのポルトガル人を見回すと、みんなこれを食べている。定番の家庭料理って感じなのでしょうか。どなたかご存知でしたら教えてください。


さて私は今日のメニュー二品目、ポルトガル語でLeitao(aにアクセント記号あり)、フランス語だとcochon de lait。日本語だと、乳飲み豚のグリル、かな?付け合せのフライドポテトと別皿で野菜サラダもついて、ボリューム満点。

羊でも豚でも、乳飲み子の肉っておいしい。よく考えるとすごく残酷なんだけど、でもおいしい。この赤ちゃん豚も、皮が北京ダックのようにパリパリッ、その下にゼラチンっぽい層と、本当に乳臭くて甘く柔らかい肉の層が・・・・・(´▽`)はぁぁ・・♪・・・・超ウマイ!!!!!白コショウのソースがついていたけど、塩味だけで何もいらない、肉の旨み。この一皿で28ドルは、この店にしてはすごく高いけど、ぜんぜん許しちゃう♪

今回は前菜の仔牛にしてもおいしかったし、絶対にポルトガルから素材を直送していると見た。いや~久々に肉食を堪能しました。やっぱ人気が出るはずだわ~。

さ、前日に引き続き?これでキンシャサに来たい人が、さらに増えたはずですね。

コンゴめし。

2008-02-06 11:58:12 | コンゴでごはん
日本は大雪のようですが、南半球のキンシャサはいよいよ暑くなってきました。まさに雨季まっさかり。雷や雨の影響で電圧が不安定になりしばしば停電もするので、ブログを書いている途中で落ちてしまうことも。昨日も書き上げたと思ったらアップする前に落ちてしまって、やる気喪失。今日は時間を置いて再挑戦!アップできますように・・・・。

久々にごはんの話題です。日曜日、キンシャサ中心部にあるレストラン、シェ・フィロChez Philoにお隣のGさんを誘って行きました。
ここの料理は、フレンチ系の普通のメニューと、コンゴ料理の外人向けにアレンジしたもの。わりとおいしいし、他と比べて値段が安いのがいい。店内はコンゴ人画家の絵や布をあしらったインテリアで、けっこういい感じ。でも難点が二つあるので来るのは久しぶりです。
まず待ち時間がとても長い!今回は最長記録で、店に着いてから小一時間待たされました。お腹が空ききっているときは、絶対に行かれない店です。


外食のときの待ち時間は、読書の時間。



さあ、ようやく料理がでました!

Gさんの選んだ、ワニの尻尾のピーナッツ煮込み。ワニの尻尾って身のしまった白身魚と鶏肉の中間ぐらいの味。見た目は仔牛のブランケットっぽいかな。
ワニは体内に抗生物質を持っているからあたらないらしい、ってGさんがどこかから聞いてきたんだけど、どうなんだろう。

私のはコサコサ(川のエビ)のブロシェット・トロピカル風。今日のコサコサは身がぷりっとしていて、とてもおいしい~!間にピーマンと玉ねぎ、ベーコン、パイナップルが挟まっていて炭火で焼いてあります。


夫は、リボケ Liboke。川魚をソースと野菜と一緒に蓮の葉で包み、蒸し焼きにしたもので、コンゴの代表的なお魚料理です。
 

他のレストランにもよくあるメニューなんだけど、ここのは一旦魚を揚げてから調理してあって、よりコクがあっておいしく、夫のお気に入り。ご飯にかけていただきます。


こども達はコサコサのカレーソース・パスタ(写真は長男が撮ったらブレブレだったので省略)。時間がかかったお詫びに、一人分タダにしてくれました。

こんな感じでコサコサやクロコディル(ワニ)、コンゴ産アンティロップ(小型の鹿)の料理がいくつもメニューに並んでいるので、キンシャサ在住外国人に人気の店。いつも混んでいます。

さて、この店の二つ目の難点。
それは、たいてい一緒に行った誰かがお腹をこわすこと(゜ー゜;
同じものを食べても調子が悪くなる人とそうでない人がいるので、そのときの体調によるものが大きいとは思うのですが、ちょっとリスキーな店なのです。まあそんなわけで、しばらく足が遠のいていたのでした。

ちなみに前回は私、今回の犠牲者は・・・・次男でした。