私はくるみ(胡桃)が好きだ。
いつからだろう。
子どものとき、かっこよくて好きだった叔父さんが、くるみの缶詰をお土産でくれて食べて以来かもしれない。そのくるみは、殻を割って塩をまぶしたもので、その塩味がとても強かったので、たくさん食べて口の中が塩でしびれてしまったのを覚えている。
以前パリにいるときもマルシェや旅行先で美味そうなくるみを見つけては買って食べていた。
ヨーロッパでは、通常、殻に入ったまま売られている。
そのまんま
とはいえ、収穫したくるみにまったく手を加えないものと、一応乾燥させて売っているものとがあるようだ。
乾燥してあるのは香ばしくておいしいが、生のものは時期によって湿り気具合が若干異なる。
初秋の頃の収穫したばかりのくるみは、湿気ているというか濡れていて、寒くなるにつれてだんだん乾燥してくる。
初秋の頃の湿気ているくるみは、買った後テーブルに置いたままにして少しずつ乾燥させながら、その味の変化を楽しむのがよい。
なんだかワインと似た楽しみ方があるのが興味深い。
個人的には、乾燥してしまう少し前のしっとりしつつも香ばしさが出てきた頃合いのものが好きだ。
くるみは場所によっても味が異なるようだ。フランスでは、ペリゴール地方、グルノーブル、アルザス地方(原産地呼称(AOC)の関係でストラスブール産と表記されることが多い。)のくるみが有名である。
かつてアルザスの有機農法ワインの造り手ピエール・フリック(ウェブサイトはこちら)に行ったときにワインと一緒に有機農法くるみが売っていて、「くるみの木の有機農法ってどうするのかな。美味しいのかな。」と半信半疑で購入したものが、パリに帰って食べてみると衝撃的な美味しさだったことが、その後の私のくるみ好きを決定付けたといっていい。
また、以前紹介したノワイエのトリュフ祭りに行ったときにもくるみを買ったが、売っていたおばさんが、「ここではなかなか良いくるみが取れるので、原産地呼称の取得を申請中。」と言っていた。
・・・と、このままでは「フランス美味しいもの発見」になってしまうので、ここからはジュネーブの話。
スイスのスーパーで売っているくるみは、フランス産が多いのだが、先日しろみが紹介したクルトワ農園ではスイス産のくるみが売られている。
スーパーで売られているものが粒がそろっているのに対して、ここのはばらばらだが概して小粒で、地面に落ちた際のものなのか泥が付いたりしている。
でも、食べるとフランス産に負けず劣らず香ばしく、心地よい苦味があり味が濃くて美味い。味にばらつきがあるのだが、食べ飽きしない。それに湿気ていて、季節感を楽しめるのもよい。
我が家ではくるみの殻は昔ライオール村のナイフ屋さんで購入したくるみ割りで割っている。
この型のくるみ割りの使い易さが気に入ったため、この前カルージュ(ジュネーブにある中世の町並みが残る一角)の古道具屋で、似たような古びたくるみ割りを購入してしまった。
上がナイフ屋、下が古道具屋で購入したくるみ割り
リスさんのくるみ割りはだいぶ前に購入したもので、我が家にお客さんが来たときに子どもたちにせっせと割ってもらうためのものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/d8/40bf5292a167e50a472c5e346eb9dcaf.jpg)
まわりにくるみの殻が飛び散るのが難点なのだが、お客さん、特に子供連れのときはむしろそれがゆえに楽しめたりするのだ。(M)
いつからだろう。
子どものとき、かっこよくて好きだった叔父さんが、くるみの缶詰をお土産でくれて食べて以来かもしれない。そのくるみは、殻を割って塩をまぶしたもので、その塩味がとても強かったので、たくさん食べて口の中が塩でしびれてしまったのを覚えている。
以前パリにいるときもマルシェや旅行先で美味そうなくるみを見つけては買って食べていた。
ヨーロッパでは、通常、殻に入ったまま売られている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/b0/c3761cd814e7eebd588ee1347936add5.jpg)
とはいえ、収穫したくるみにまったく手を加えないものと、一応乾燥させて売っているものとがあるようだ。
乾燥してあるのは香ばしくておいしいが、生のものは時期によって湿り気具合が若干異なる。
初秋の頃の収穫したばかりのくるみは、湿気ているというか濡れていて、寒くなるにつれてだんだん乾燥してくる。
初秋の頃の湿気ているくるみは、買った後テーブルに置いたままにして少しずつ乾燥させながら、その味の変化を楽しむのがよい。
なんだかワインと似た楽しみ方があるのが興味深い。
個人的には、乾燥してしまう少し前のしっとりしつつも香ばしさが出てきた頃合いのものが好きだ。
くるみは場所によっても味が異なるようだ。フランスでは、ペリゴール地方、グルノーブル、アルザス地方(原産地呼称(AOC)の関係でストラスブール産と表記されることが多い。)のくるみが有名である。
かつてアルザスの有機農法ワインの造り手ピエール・フリック(ウェブサイトはこちら)に行ったときにワインと一緒に有機農法くるみが売っていて、「くるみの木の有機農法ってどうするのかな。美味しいのかな。」と半信半疑で購入したものが、パリに帰って食べてみると衝撃的な美味しさだったことが、その後の私のくるみ好きを決定付けたといっていい。
また、以前紹介したノワイエのトリュフ祭りに行ったときにもくるみを買ったが、売っていたおばさんが、「ここではなかなか良いくるみが取れるので、原産地呼称の取得を申請中。」と言っていた。
・・・と、このままでは「フランス美味しいもの発見」になってしまうので、ここからはジュネーブの話。
スイスのスーパーで売っているくるみは、フランス産が多いのだが、先日しろみが紹介したクルトワ農園ではスイス産のくるみが売られている。
スーパーで売られているものが粒がそろっているのに対して、ここのはばらばらだが概して小粒で、地面に落ちた際のものなのか泥が付いたりしている。
でも、食べるとフランス産に負けず劣らず香ばしく、心地よい苦味があり味が濃くて美味い。味にばらつきがあるのだが、食べ飽きしない。それに湿気ていて、季節感を楽しめるのもよい。
我が家ではくるみの殻は昔ライオール村のナイフ屋さんで購入したくるみ割りで割っている。
この型のくるみ割りの使い易さが気に入ったため、この前カルージュ(ジュネーブにある中世の町並みが残る一角)の古道具屋で、似たような古びたくるみ割りを購入してしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/4b/e2bc55b411dd79be0dcec525101c008b.jpg)
リスさんのくるみ割りはだいぶ前に購入したもので、我が家にお客さんが来たときに子どもたちにせっせと割ってもらうためのものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/d8/40bf5292a167e50a472c5e346eb9dcaf.jpg)
まわりにくるみの殻が飛び散るのが難点なのだが、お客さん、特に子供連れのときはむしろそれがゆえに楽しめたりするのだ。(M)