ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

基本はステーク&フリット

2009-11-29 12:27:51 | 日記
またまた大人2人の土曜の昼食。久々にお天気が良かったので、まずはジュネーヴ旧市街のお店をのぞきながらお散歩です。


12時2分前、開店直前のあるレストランの前に、ジュネーヴでは珍しく人の列が。

列ではなくて勝手に座ってる人もいるけどね・・・。
天気が良いとはいえ寒空の下、開店前から待っているという事は美味しいのかも。

店の名前はle relais de l'entrecôte。アントルコット好きの夫は”聞いた事ある名前だなあ”と言いながら、12時の開店と同時に扉を押していた。

  
何となくパリのビストロっぽい雰囲気。

まずは店内にポスターも貼ってあった、フランス南西部Gaillardのprimeurプリムール(新酒)を注文してみました。
そういえばパリにいると(いや東京でもやキンシャサでも?)11月第3木曜日からしばらくはボージョレ・ヌーヴォー祭りで、ワイン屋のみならずいろいろな所でで試飲できるし、買って飲もうと思うのだけれど、スイスに住んでいるとまったくそういうイベントを見ないので忘れていましたよ。(ボーヌも行かなかったし。)新酒の季節なんですねえ。


濃くてフルーティー♪オイシイ~♪♪

で、メニューを探してキョロキョロしていると給仕のおばさん、
”うちはメニューはひとつ!アントルコットだけです。焼き加減はどうします?”というので注文をすると、紙のテーブルクロスにメモして去っていった。

a pointア・ポワン1(私)とsaignantセニャン1(夫)ということらしい。(肉の焼き加減でそれぞれミディアムとレアということですね。)


まずはグリーンサラダ。胡桃がのっっかてるのがちょっとウレシイ。

そして熱々のアントルコット&フリット。

見事な焼き加減のセニャン。たいてい焼きすぎのことが多いジュネーヴでは珍しい。もちろんとってもおいしい!

でも皿の大きさがサラダと同じではちょっと量が少なすぎではないか、とあっという間に平らげて憤慨している夫のもとに、熱々のお代わりをどうぞ~と肉とフリットを持って来て足していってくれた。

選択肢がない分、サーヴィスは早いし行き届いているかも。人気があるのも納得!お店はパリの6区と8区にもあるらしく、パリのビストロの支店だった!やっぱりね。これも納得!!

メニューは一種類のクセにデザートは何種類もあるらしい。
でも・・・。


”モンブラン”を注文したら、バニラアイスにマロンクリームとホイップクリームがのっているだけのものだった。
メニューがステーク&フリットのみの店に凄腕のパティシエがいるはずも無く・・・。せめてタルトとかにしておけばよかったかな。

無性に肉が食べたくなったときにはうってつけの店です。サーヴィスもいい感じだったしね。家で検索したら、ちゃんとサイトがありました。(こちら→Le Relais de l'Entrecôte



おまけ。
この日は午後から市内でWTOに反対するデモが予定されている為、あちこちにPOLICEが出ていて物々しく、久々にこういうタイプの車、見ました。

あ、キンシャサでいつも見ていたのはキャタピラーの装甲車だから、ちょっと違うか。

ろーちん、脱アイドル?!

2009-11-19 12:00:00 | クラウンローチ
以前紹介した我が家のアイドル、クラウンローチのろーちんを憶えていますか?

ヨーロッパの夏場、日が長くなって水槽に差し込む自然光が邪魔するため写真が撮りにくくなっていたこともあり、すっかりご無沙汰してしまっていましたが、おかげさまで、ろーちんは至極元気です。が・・・だいぶサイズも、雰囲気も、変わってしまいました・・・。

まずは今年1~2月ごろの写真です。(すべてクリックで拡大可能)


よく動くおめめで、周りを見ているところ IN THE 植木鉢。


いっぱい食べてお腹がパンパン状態 ON THE 植木鉢。

目ヂカラがあるというか、いつも何かを語っているかのような目。この視線に捕らえられて、時間を忘れて見つめ合ったものでした。・・・この植木鉢、ろーちんが夏ごろからあまり入らなく(入なく)なったので、現在撤去されています。


えさのタブレットを入れているろーちんお気に入りのおちょこは現在も活躍中。このおちょこと一緒に写っているろーちんを見てみましょう。


2月頃のろーちん。

こんな風に、おちょこの中で活き造りのように寝てしまった事もありました。体長は頭から尻尾の先までで3.5cmといったところ。



同じ頃、全身でおちょこに入り込んでエサを食べている途中。ちょっと食べるとすぐにお腹がぽっこり膨らんでました。

そして・・・・


誰!?



・・・ろーちん近影です。あいかわらずおちょこがお気に入りで、尻尾で引っかかって”早くエサくれ~っ”と要求しているところ(暴れているのでブレています)。もう、たてにも横にも、おちょこに入りようがありませんね^^;


お腹が一杯でお昼寝中~。

ご覧のように現在体長約8cmと、9ヶ月前の倍以上に。長さのみならず、背中からお腹の高さや体の厚みを考えると、相当大きくなりました。エサを食べる前も後もよくわからないくらい、常にお腹が出ています・・・。
でも体色はまるで飴細工のように鮮やかで、つるっとして、とてもきれいなんですよ。(←ちょっと自慢♪けど前のガラスが汚れていて見苦しいデスネ、ごめんなさい)


・・・元気に大きく育ってくれて飼い主としては喜ばしい事なのですが、かわいいアイドル時代は卒業してしまった感があり、ちょっと寂しい・・・。体が大きくなった分、大きなおめめも目立たなくなったような気もします。

とはいえ、最近のオッサンくさい仕草も、それはまた面白いものです。また追々ご紹介しますね。


ジュネーヴの恵み

2009-11-17 12:02:08 | 日記
どうもスイスに住んでいながら毎回フランスの事ばかり書いているので、今日は久々に地元ネタ。

最近、お友達への手土産はここで調達しています。


ヴェルソワの端っこにある、クルトワ農園
この農園でとれたりんごやかぼち、牛乳などの農産物以外にも、地元産の乳製品、肉、はちみつ、お菓子なども取り扱っています。りんごは時期によっていろいろな種類がでて、今だと日本のフジりんごも旬です。

今日は支払いのときに前に並んでいたムッシュが手にしていて、とてもおいしそうだったので真似してみた、フロマージュブラン。豆腐のように水気が入ったままです。


以前フランスのサヴォア地方で食べたフロマージュブランが、めちゃくちゃおいしかった。よく考えればジュネーヴはサヴォア地方のようなもの。

それから、近所のお友達がジュネーヴ近郊の畑の収穫時に摘んでお土産にくれたワイン用ブドウを使って、ジャムを煮てみました。
これまたずいぶん前にシャンパーニュ地方で泊まったシャンブルドット(chambre d'hote 民宿)が、たまたまシャンパンの造り手家族が経営していて、朝ごはんにでた自家製ブドウジャムがものすごくおいしかった。
今回はスイスのピノ・ノワール(と思われる品種)。さてどうでしょう。


洗ったブドウの茎だけとって皮ごと、砂糖とレモン汁、ただそれだけを鍋に入れました。水気は加えずコトコトと2時間。家中がいい香り!


煮沸したビンに詰めて出来上がり~!


というわけで、地元産フロマージュブランに自家製ブドウジャムをのせたのが今日のおやつ。題して”ジュネーヴの恵み”(厳密にはブドウはヴォー州なんだけど)。ジャムは皮ごとのためか、色も味もかなり濃厚です。




お皿で水を切りながら・・と思ったらオットが待ちきれずすでに食べ始めていた・・・。

素朴な美味しさは、田舎暮らしならでは、ですね。


アヌシーで昼食を

2009-11-15 12:00:00 | 日記
こども達が日本語補習校に弁当持ちで行っている、土曜の昼ごはん。いつもは買い物先で簡単に済ませてしまうことが多いのですが、たまには遠出してみようと思い立ち、昨年ジュネーヴ直の高速道路が開通したフランスサヴォア地方の景勝地、アヌシーへ行ってきました。ヴェルソワからは片道約40分の道のり。
夏だとお花のあふれるかわいらしい街なのですが、晩秋の、天気がいまひとつの今日は、ただ寒々しく・・・。



この川の流れをたどってお散歩していると



アヌシー湖へたどり着きます。


空腹に寒さがこたえる・・・というわけでレストランを探しましたが、こんな天気なのにどこも結構な人出。他の店よりちょっと奥まったところにこんな看板が。

耳にタコならぬ、耳にブタ?いや単にブタの耳??という名前のレストランがあったので入ってみました。(どういうニュアンスで訳したらいいんでしょう。もしくは何か格言でもあるのか?・・・ご存知の方、どうぞ教えてください。)


ブタ博物館、とも記されていて、とにかくブタ・グッズ満載!入り口脇にはブタの乗り物も。

最後の1テーブルに何とか座れました。で、やはりここはブタでしょう、という事で

”ブタの頭のペルジエ(テリーヌ)”サラダとコルニション付。予想通りの美味しさ。


”ブタ・グルマン(ブタ料理三種)”手前のセップのソースが秀逸。

ああっ、フランスに来るとなんでみんなこんなに美味しいのかしら。


お腹も一杯になり温まったので、腹ごなしに街を散策。

と、何故ホンモノが道端に??

ブタ君たちの上に”caïon(カイオン)祭り”と張り紙がしてある。そばにはフェット デュ コションと書いたものもあり、どうやらcaïonとはブタの事らしい。今日はブタ祭りだったんだ!(家でググったら去年のお祭りの映像ありました→CAION)


スヤスヤ~

小さいこどもの見る本で色の説明のとき、日本で”ピンク色”は「桃」の絵が多いんだけど、フランスではたいてい「ブタ」なんですよね。ようやく実感する事が出来ました。ほんのりピンク色で、カワイイわ~♪

と思っていたのに、100メートルも歩いたらそのカワイさもすっかり忘れ・・・







こんな豚肉専門店の店先で豚足のゼリー寄せとブダンを買ってしまった、罪深い私たち・・・。











黄金の丘

2009-11-13 00:29:07 | ワイン(M氏より)
パリからジュネーブに戻るちょうど中間地点にボーヌの街はある。

かつてパリに住んでいた時代から我が家が最も多く訪れているヨーロッパの街は間違いなくこのボーヌだ。

ボーヌの街で遅めの昼食をカフェで食べた後、日が暮れる前に葡萄畑に行くことにした。
目的は、この時期葡萄の木々が黄や赤に紅葉して黄金色に輝き、文字通りコートドール(Cote d'Or:黄金の丘)となるのを見るためだ。

黄金の丘から見るボーヌの街

ボーヌの1級畑がある丘

これも。

まずはボーヌの街の裏の畑に行き、それからブルゴーニュの白ワインの頂点であるモンラッシェまでドライブすることにした。

ムルソーの村の入り口の看板。この辺りから暗くなり始めた。

途中、気球がムルソーの畑に下りてきているのを見かけた。

葡萄畑ギリギリまで降りてきた気球

この後、再び上昇していった。黄金の丘を気球の上から楽しむ趣向なのか。


グランクリュ(特級)街道の看板

モンラッシェの畑に着くと、同じように畑を見学に来ている家族に会った。
モンラッシェの石版

とっくに葡萄の収穫は終わっているので、積み残しの葡萄があるか見てみたが、きれいに摘み取られていて残っていなかった。
土は意外と茶色い粘土質で大理石の破片のような小石が混じっている。

その小道をはさんだ斜面のすぐ上はシュバリエ・モンラッシェ(Chevalier-Montrachet)の畑だ。

シュバリエ・モンラッシェの畑。石の門がイカしてる。


南からボーヌの街に行く並木道


要はこれだけなんだが...、何度来ても楽しいのだ。(M)

おのぼりさんなパリ観光

2009-11-09 22:27:18 | 日記
大変ご無沙汰をしております。ちょっと忙しくして、滞っていました。ごめんなさい。これからは連続更新、できる、かな?

さて、久々にパリを訪れました。目的は友人に会うこと、一緒にワインを飲む事、ヘアーカット、ちょっとお買い物。天候が悪かったりワインを飲みすぎたりと予想外のアクシデント?!はありましたが、満喫してきました。

土曜の夜と日曜の朝は、思いっきり観光客になってみました。


青と白にライトアップされたエッフェル塔。


住んでいた頃は次男がよく乗った、エッフェル塔前のカルーセル(メリーゴーラウンド)。


シテ島の小鳥市と花市。


これは食用?


ノートルダム大聖堂前の地下にある、ローマ時代の遺跡。


2千年も前から床暖だったんですね、ローマ人の家って。

左岸に残るローマ時代の円形劇場遺跡をこどもたちに見せたかったのですが、今回は見送ることにして、パリを後にしました。帰りがけに寄るところが出来たから。それはいつもの、あそこです・・・。