ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

ヴェルソワのケーキ屋さん

2009-01-25 18:33:16 | 日記
ヴェルソワで一番おいしいというケーキ屋さん”カルティエ”に、次男のお誕生ケーキを買いに行きました。

店内を見回すと、正式な日にちはだいぶ過ぎちゃったけど、ガレット・デ・ロワとフェーヴのコレクションが。
(ガレット・デ・ロワについて詳しくはムッシュウのこの記事を参照!)

カメラを持っていなかったのでコレクションは撮影できませんでしたが、エジプトシリーズや動物シリーズ(カメレオンあり!←ポイント高し。)、食器セットのシリーズ等々多彩なフェーヴに魅了され、ついケースに張り付いて見入ってしまいました。お店の人によれば30年前からオリジナルフェーヴを作り始めて、飾ってあるのは過去の年のコレクションなので、非売品との事。しつこく”きれいねえ~”と眺めていたら、今年のなら最後の1セットがありますよ、と出してきてくれたのがコレ!


ガレットと一緒に購入^^。
パリにいるときに買ったエディアールのフェーヴセットも持ってるけど、今回のほうが細工も細かくてレベルが高い気がします。スイス人は手先が器用なのかな?(本年3個目の)ガレットに入っていたフェーヴのほうは、めでたく次男がゲット!(ちなみに一個目はワタクシ、二個目は夫でした。)

そうそう本題のお誕生ケーキです。まず、カルティエの箱はこんな感じ。

なんと創業150年、老舗のパティスリーでした。

お誕生ケーキが欲しいといったら、アルコールの入っていないものをいくつか勧めてくれた。パティスリー&ショコラトリーなのでケーキはチョコレート系がいいかな~。次男の好みも考慮して、フォレ・ノワールを選択。

チョコレートムースとチョコレートケーキの層を生クリームで覆い削ったチョコの定番トッピング、普通はさらにダークチェリーがのっているものだけど、こちらはフランボワーズとブルーベリー、ピスタッシュが。さらにいろいろな飾りチョコレートがふんだんにトッピングされていました。

お店のシンボルでもある、カカオの実を模したチョコレートがいい感じ・・・なのに、おめでとうプレートの色合いが・・・ね・・・。最後の詰めが甘いところがやはりパリのパティスリーとは違うな~、と思ってしまうパリ贔屓のしろみでした。

あ、お味はおいしかったです♪

ハイジの原作を読んでみた

2009-01-15 23:05:56 | 日記
スイスといえば、アルプス。
アルプスといえばハイジ。

ジュネーブの日本語補習校に子供を迎えに行ったとき、生徒用の図書館でヨハンナ・スピリ作「ハイジ」を見つけ、ぱらぱらと立ち読みしたら面白そうだったので、長男に頼んで借りてきてもらった。

あとがきによると、ハイジは1880年に書かれ、翌81年に出版されている。

細かいせりふがアニメでも忠実に使われている部分があって、本を読みながら、ハイジ、アルムおんじ、クララの声が頭の中に蘇る。

原作は、大筋においてアニメと同じ話の流れではあるが、細かいところはアニメと内容が異なる。

ペーターがもう少し気分の浮き沈みの激しい波のある子供として描かれているし、クララの父親はハイジに対してはそれほど親切ではない。
アルムおんじがなぜ山にこもったかという大人の事情も説明されているし、クララのお医者さんがもう少し悩める人間として描かれ、ハイジとアルムの山に癒されて、アニメで描かれているよりもハイジとの関係で重要な役割を果たすことになる。

ハイジが信心深いクララのおばあさんの励ましによってフランクフルトでの生活に耐え、そしてその経験をもとに今度はハイジがアルムおんじやクララに影響を与えるという流れにおいて、キリスト教の信仰が描かれてもいる。


原作を読んで改めてアニメの内容に振り返ってみると、やはりあの宮崎アニメはよくできていると思う。

ハイジがスイス人以外の外国人にあれほど知られているのも、アニメ「アルプスの少女ハイジ」のおかげであることは間違いないだろう。
昔、フランスに留学していたときにも、同級生たちが子供のとき好きだった日本アニメとして挙げる代表格だった。

かくいう私も、ハイジは子供のときに大好きだったし、大人になってからも何度も観ている数少ないアニメである。


せっかくスイスにいるのだから、そんなに遅くならない時期に、ハイジの里、マイエンフェルトの町とアルムの山を訪れてみたいと思う。(M)

また変更、それと・・・

2009-01-09 23:22:57 | 日記
雪の降った大晦日の朝、我が家の窓からO一家とリスを眺めたのを記念して、デザインを変更してみました。ちなみにこのデザインでコンゴネタ、カメレオンネタをみるとまったく合いません^^;それにしても前年の大晦日はナイルのほとりにいたこと、年明けた今頃は雨季で停電続きのキンシャサにいたことを考えると、いろいろな意味で感慨深いです。

そして遅ればせながら・・・・

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

しろみ


大晦日の朝、降り始めのみぞれの中で作った雪だるま。




裏山でスキー

2009-01-08 23:23:48 | 日記
年末年始にパリ在住のO一家が我が家に遊びに来た。

「冬のジュネーブではこれ以外やることがない!」、ということで、元旦から3日連続で日帰りスキーをした。
元旦はアルプスの方に遠出したが、子供にはちょっとハードな斜面なのと、それなりに運転に時間がかかった(といっても1時間半だけど。)ので、翌日からは我が家があるヴェルソワの街からみると”裏山”にあたるジュラ山脈のスキー場の方に行ってみた。

朝寝坊したので昼近くに家を出発。
家を出る前から車中スキー場に向かう山の中腹までずっと曇っていたので天候のことは半分あきらめていたのだが、スキー場に着く直前で霧というか雲が切れて、すっきりと青空が広がった。
しかも車で30分でスキー場に到着するなんてやはりここは雪国だ。





このスキー場には以前に一度下見に来たことがあり、狭くてあまり魅力的ではない印象だったが、実際にリフトで頂上まで上がってみると、スキー場は広くはないが、頂上のレストランから見えるのはモンブランを筆頭とするアルプス山脈が一望できる絶景だった!
曇っていたヴェルソワやジュネーブの街は上から見ると雲海で覆われていたのがわかる。




長男は昨年キンシャサの小学校が企画したピレネーでの2週間のスキー合宿の成果でそれなりに滑ることができるが、次男はなにせ初めてなもので、私とO氏とで代わり番コに特訓。その甲斐もあり、行く前は「どうせ足が痛くなるだけだから行きたくない」とゴネていた次男が、帰りには、「また明日もやりたい」とやる気満々になってくれた。とは言っても、私は今までほとんどスキーをやったことがない上に十数年ぶりということであまり息子達を教えられる状況ではなかったので、ほとんどO氏の指導のおかげなんだけれど。

いずれにしても、幸先の良い正月三が日になった。

朝寝坊してもスキーが楽しめるなんて!
しかもアルプスの絶景が楽しめるなんて!
冬のジュネーブは本当に素晴らしいところではないか。

・・・でも、ジュラのスキー場も、向こう側に見えるアルプス山脈もスイスではなくてフランス領なんだと思うと、やっぱり、素晴らしいのはジュネーブではなくてフランスなのかな?(M)