ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

船荷がこない

2008-11-30 22:00:37 | 日記
ジュネーブに着いて、子供は順調に学校に通い、仕事も一応軌道に乗ったが、なんだか生活が立ち上がらないというか、落ち着かない。
なぜかというとキンシャサから送った船荷がいまだ届かないから。

9月1日にキンシャサから荷物を出したが、3ヶ月経とうというのにまだ着かない。
これも”コンゴとの最後と付き合い”と思って我慢してきたが、それにしても不便だ。

そういえば、パリからキンシャサに船荷を送ったときには、荷物を引き取れたのは5ヵ月後だった。
愛車は5ヶ月間もコンテナーの中にじっとしていたので当然バッテリーが上がってしまってウンともスンともいわなかった。
そして荷物をコンテナーから降ろしてびっくり。
なんとコンテナーの天井に穴が開いていて雨漏りのため荷物の一部(しかも妻の服)はカビ+虫だらけで台無しだった(妻は幸いキンシャサから東京に退避中で、その惨状を目にしてはいないが・・・。)。

・・・と苛立たしい過去を思い出していたところに、今週、ようやく運送会社からコンテナーがアントワープに着いたという連絡があった。

ずっとコンゴのマタディという港に留め置かれていると聞いていたので、とりあえずコンゴを出てヨーロッパに着いたことは大きな前進であるが、きちんと荷物は入っているのであろうか?途中略奪されたり、抜き取られたり、乱暴に扱われて壊れたりしていないだろうか?
話によればスイスに入るときにまた税関で長く留め置かれるというので、まだしばらくは心配な日々が続く。


おかげで、家の中は相変わらずのがらんどう。寒いスイスで家の中はさらに寒々しい。

あの暑苦しいコンゴ・アートや雑貨たちとの再会の日が本当に待ち遠しい。(M)