ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

今年も葡萄収穫

2009-09-16 20:11:53 | ワイン(M氏より)
昨年に引き続き、今年もブルゴーニュに葡萄収穫に行ってきた。

日曜早朝の収穫開始に間に合うように前日夜に現地入りし、パリから土曜の収穫に参加した面々と夕食をともにして、翌朝気合を入れて朝7時半に集合場所の造り手のオヤジの家に行くと、マダムに「今出発したところだ」といわれ、いきなり出鼻をくじかれてしまった。・・・もう少し余裕を持って行けばよかった。

30分くらい迎えを待って到着したのはSavigny-les-Beauneの畑。


サビニィの畑

既に葡萄摘みを始めているオヤジさんに家族4人で挨拶をして早速収穫開始。

朝の冷たい空気が心地よい。




今年は頑張る次男

今年は8月の猛暑とその後も引き続き天気が続いたおかげで葡萄はほとんどカビがなく、葡萄がよく熟してパンパンになっている。去年のヴォルネイの畑と場所は異なるので単純な比較はできないが、つまんでみた味からして、葡萄の出来はとてもいい。(ちなみに去年の葡萄の画像はコチラ
葡萄の房の数も昨年よりも多いようだ。開花の時期にも天気が続いたせいなのかな。




パンパンに熟した葡萄


指揮を執るオヤジさん

ジュネーブ当日出発日帰り組の知人が遅れて合流したタイミングで、サヴィニィの畑からBeauneの畑へ移動。
ボーヌの畑の葡萄はサビニィのものに比べると小粒なものが多くて、味もちょっと違う。葡萄の味の比較ではサビニィの方が美味しいか。オヤジにそのことを伝えると、葡萄の味は必ずしもワインの味にそのまま反映されないと言われた。まあ、それはそうなのかもしれない。


オヤジの後継者であるルイさんに切った葡萄のバケツを渡す次男

子供たちはサビニィではそれなりに頑張ったが、ボーヌの畑では適当に切り上げて日帰り組の子供たちと一緒に遊びに夢中だ。

12時になり、午前の収穫はおしまいということで、翌日は仕事だし、今回はここで失礼することにした。
4時間しか摘まなかったが結構疲れた。

そのままジュネーブからの参加者みんなで昼食を食べに行こうということになったが、ワインが購入できるかオヤジに聞くとOKというので、そのままオヤジさんのところに行き、既に売り切れと聞いていた2005年のムルソーを2本だけ売ってもらった。(2005年はこれまで飲んだオヤジのムルソーで一番美味い。)

おかげさまで、今年もブルゴーニュで葡萄収穫を満喫することができた。感謝、感謝(M)。

夏の思い出 その1

2009-09-04 00:05:15 | 日記
夏の間、長らく放置していました。すみません~。久々の更新です。

別にどこか具合が悪かったわけでもなく、昨年の”一歩もキンシャサを出ることのできなかった夏休み”のうっぷんと、”ヨーロッパの寒い冬中引き篭もっていた”うっぷんを晴らすがごとく・・・夏を楽しんでました。今日はその夏の思い出のうち、仏ニースのごはん編。

ニースは南仏の街の中でも一際観光客が多いので、あんまり・・・という印象だったのですが、何しろイタリアとの国境が近くて海が目の前。ジェノヴァと海岸続きなんだから、美味しいものがないはずがない!ニース旧市街を歩き回りながら、良さげな店を探しました。魚市場も近いし、やっぱり名物スープ・ド・ポワッソンかな、と入ったニース料理の店。


雰囲気も、メニューの内容を見ても、なんというか・・・イタリア飯?フランス飯?・・・地中海メシ!というのがぴったり。バーニャなんたらというイタリア名のついたフォンデュを見つけ、注文してみました。チーズフォンデュの国から来たからには(別にスイス人じゃないけど^^;)挑戦しないとね!


素朴な店内。南仏というよりイタリアの食堂みたい。

チーズフォンデュがチーズを溶かしたところに白ワインを入れるように、この地中海フォンデュ(勝手に命名)は、スープドポワッソンにパスティスというリキュールを注ぎます。いいねえ~南仏っぽいねえ♪


スープのお味は、普通のスープドポワッソンのエグさみたいなものが飛んでまろやかな感じ。そこへ生のルジェ(ROUGET)の切り身を泳がせて、いただく。最初は引き上げるタイミングがわからなくて、生っぽかったりポロポロしたりしたけど、だんだんコツをつかんで絶妙なころあいで引き上げれるようになった。ぷりっとして美味い♪もちろんスープの味もさらに美味しくなっている。
濃厚な魚のスープでやる、新鮮な地魚のしゃぶしゃぶ鍋。こりゃたまらん。南仏の冷やしたロゼ・ワインが進んでしまう。


どうもこのあたりは美味しいものがありそうだ、と店を出てから周囲をウロチョロしてみる。量り売りのパスティス屋だの、日本のようにいろいろな種類のコーヒー豆をエスプレッソにして飲める珈琲屋だの、くいしんぼにはかなり楽しい。さらに豚肉&お惣菜の店発見。しかも店先には・・・

ドーン!子豚の丸焼き~!

と思ったらただの丸焼きではなかった。店に来たお客が注文して切ってもらうのを見ていたら、なんと中は豚さんのいろ~んな部分が煮こごりと一緒に詰まっているではないですか。マジマジと見つめる私たちにそのお客さんが、「これはこの辺の郷土料理、ウマイよ~特にこの店のはウマイんだ!」というので、我々も2cm厚さくらいに切ってもらって宿に持ち帰り、その日の夜ごはんに。


CTスキャンしたメタボ腹そのもの?!食べるとこうなるよ~みたいな・・・。
いいんです、おいしいから!皮はぱりぱり、その下の肉はチャーシューの様な旨み、それからコリコリ、クニュっとした食感のいろんなモノが入っていて、予想以上のうまさ。

泊まっていたアパートメントの大家さん(農家らしい)からもらったズッキーニとトマトを焼いて、パスタを茹でて、ワインを開けて。そうそう、マルシェで買った1個1.5ユーロのメロン(以前パリで冬に買ったカヴァイヨンメロンは20ユーロ以上した!)も冷やしてあったし。
くーっ、やめられないね、南仏ヴァカンス!

って、せっかくのコートダジュールなのに海とかアートとかはどうなったんだろう?すっかり食い倒れブログが定着している、ヴェルソワ便りです。