ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

裏の林でキノコ狩り

2010-08-30 06:07:17 | 日記
ひょんなことで知人の犬を預かることになった。

犬といえば、散歩である。

日ごろは怠惰な我が家だが、犬の散歩となれば歩かなくてはなるまい。

週末、ヴェルソワの北にある林に散歩に行ってみた。





すると、雨が降った後の太陽の恵みか、いろんなキノコが生えているのを見かけた。

               

見るからに毒々しいものもあるが、なめこやしいたけの様なものもある。

そして・・・もしやこれはセップ茸!?




その日は結構多くの人がキノコ狩りをしているのを見かけたが、そもそも勝手に採っていいものかわからなかったし、どれが食べられるキノコかよくわからなかったので、採らずに帰った。

しかし、ネットで検索してみると、どうやらスイスでは州毎に規制の仕方は異なるものの、自然公園以外は基本的に自由にキノコを採取していいようだ(ジュネーブ州では一日一人当たり2KGまでOK)。

それに、この時期のキノコとしてはやはり日本のマツタケに匹敵するセップ茸(イタリアではポルチーニ茸)のみをターゲットにすれば、いちいち食べられるキノコかどうかを迷わなくてすむ。

ということで、翌週の犬の散歩時にはセップ茸採取用に袋を持っていくことにした。


散歩道を少しそれて、森に分け入る。



そうして採取したセップ茸。



傘の裏がほかのキノコとは違い、スポンジ状になっているのが特徴だ。



鹿のかじった後らしき巨大セップ。近くには鹿のフンも落ちていたから、ここは彼らの餌場?

彼らの食事を分けてもらっているということか。




家に帰ったらさっそくブラシで土を払って、鹿や虫やナメクジが食べたところは取り除く。

これをスライスして





ニンニクとオリーブ・オイルで炒めてペンネと和える。



付け合せ?はマリネした子羊のグリルとサラダ。

これが美味であったことは、改めてここで説明するまでもないであろう。


このセップ茸狩り、10月までは楽しめるというから嬉しい。

「瓢箪から駒」ならぬ、「犬の散歩からセップ茸」。




散歩好きの彼のおかげである。


これで我が家の週末の楽しみがまた一つ増えた。(M)