ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

クリスマス・イブにガボンのお面を購入

2011-12-25 22:01:01 | コンゴ(M&S)
クリスマス・イブにローザンヌのクリスマス・マーケットに行って来た。

初めはクリスマス・マーケットの屋台で売っているものを買ったり食べたりするつもりで行ったのだが,店がいろいろと開いていたので,ぶらぶらしているうちに、アフリカのお面を売っている店がアフリカのお面を半額セールにしているのを見つけた。

この店は以前も一度入ったことがあり、そのときはアフリカで購入するのと比べると値段が高くてとても購入する気になれなかったが,半額となると話は別である。
しばらく時間をかけてじっくりと物色することにした。
ナイジェリア,コンゴ、ガボンなど、いくつか興味深いものがあり、しろみともなかなか意見が合わなかった。

結局,今回はガボンの白粉を付けたお面を2つ購入した。

まず、ガボンの最大部族であるファン族の男性のお面。
シラ・プヌ族の影響を受けているというが、この口の形が8の字になっているところが特徴的。


もう一つは,プヌ族の女性のお面。


なんとなくアジア的な特徴があるお面で、顔の白粉は白い磁器に使われるカオリンが原料という。

家に持ち帰って思ったんだけど,夜薄暗い部屋で見るとちょっとおどろおどろしい感じ。

うーん、インテリアとしてはちょっと微妙だったかな。(M)



アフリカ布、新着

2011-12-08 08:21:47 | コンゴ(M&S)
ジュネーヴに来てから入手したアフリカの布をご紹介します。久々のアフリカネタです。

隣接したフランスの町ディヴォンヌDIVONNEのマルシェで、
たま~にアフリカの布地屋さんが出ることがあります。
たしかコートジヴォワールのものだったかな。緑系を購入。

右側はいわゆるワックスプリントというやつで、テカってます。

こちらは最近カメルーンから休暇で遊びに来た、もとジュネーブ駐妻友達がお土産に持って来てくれたもの。

紫系をお願いして選んでもらいました。さらにテカテカ!


アフリカ布で作ったポーチも頂きました。素敵な柄です。ちょいテカってます。


さてジュネーヴにある欧州国連本部で毎年行われる国連夫人の会主催のバザーは
参加各国がお国のものをブースで販売します。
目についたものを挙げると、日本の和食器、タイのシルク製品、
ヨルダンの死海の泥パック、イタリアのネクタイ、ロシアのマトリューシュカ、
フランスのフォワグラとシャンパンのセット、韓国のキムチ、などなど。

アフリカ諸国は例年、木彫りの置物なんかが多いのですが
今年のコンゴ民のブースは、私の大好きなカサイ州クバの織物(刺繍?)が出ました!!!
かなり時間をかけて選び、値切り、一緒にいたお友達を待たせて購入した一枚。

ジュネーブまで持ち込むだけあって、けっこう作りも良いです。

ソファーにかけてみた。


周りにおいてあるものも同じクバ布のクッションだから、違和感のあるはずもなく。


うーん、やっぱいいなあ。もっと何枚も買っちゃえば良かった!
でもキンシャサで買う2倍の値段だったものでちょっと躊躇したし、
他のコーナーの隅々までもれなく、すでにクバ布があふれていて....。
   

そろそろしつこい、ていうか置く場所もない?!



ジュネーブの古道具市

2009-12-09 22:00:39 | コンゴ(M&S)
(ひさびさの、コンゴネタです。)

毎週水曜日と土曜日、ジュネーブのプランパレ広場に蚤の市が立つ(こちら)。

土曜日はこの広場の近くにある日本語補習学校に子供が通うので、その送り迎えのため、なにかとこの蚤の市の前を通り過ぎることが多い。
先日、といってもずいぶん前だが、ちょっとした時間つぶしに一回りしてみるとアフリカ人らしき男が細々とアフリカのマスクや彫刻を十数点売っているところに通りかかった。
すべてではないが、いくつかコンゴのものらしきマスクが売られているので、冷やかしてみることにした。

「これはコンゴのだろう?」
「そうだ。」 (やっぱり。)
「このマスクはカサイ地方のクバ族のだろう。」
「そのとおり。」 (どうだ!)
「少し前までキンシャサに住んでいて、彫刻もいくつか持っているからわかる。」
「珍しいね。」 (余計なお世話だ。)
「ちなみにこれはいくらだ。」
「本来ならAフランというところだが、あんたはキンシャサでの相場を知っているだろうから、Bフランでどうだ。これ以上はまけられない。」 (もう少し安くなるだろ。)
「じゃあ、Cフラン(当然Bフランより安い値段)でどうだ。」
「うーん。これ以上安くすると商売にならないんだよ。じゃあ、真ん中を取ってDフランでどうだ。」 (やっぱり。)
「それで決まりだ。」

考えてみると、物を買うときに値段を交渉するのはずいぶんと久しぶりだ。
最初は冷やかしのつもりだったが値切った上にまとまった以上は購入するのがルールである。ということで、結局買ってしまったのだが、値段はキンシャサの相場と比べても高くない。それになかなかの出来栄えのマスクである。



ちなみに売っていた彼自身はガボン人で、ガボンのマスクも売っていた。ガボンのマスクもアフリカ全体の中でも見事な部類に入るが、今回はひとつだけにしておこう。

かくしてジュネーブで購入したマスクが、我が家のコンゴアートコレクションに加わったわけだが、今回はちょっと機能性を追求して間接照明ランプを作ってみることにした。以前からやってみたかったのだが、ちょうどいい大きさのものがなかったのだ。

IKEAでランプ立てを調達して作ってみたが、いかがだろうか。



それにしても、アパートのあちこちにこんなものが置いてあるので、我が家を訪れる人はこのコレクションにどうコメントしていいか悩むようだ。



確かに、ちょっと濃すぎるというか、ドギツイのかもしれない。(M)

やっぱりすごいぞ、コンゴアート

2008-12-23 20:28:21 | コンゴ(M&S)
船荷が届いて、久しぶりにコンゴアートたちと対面したが、やっぱり、いい。
キンシャサにいるときには紹介しきれなかったものを引き続き紹介してみたい。


まずはコンゴ東北部オリエンタル州、スーダン国境近くの置物。高さ1メートルと我がコレクションの中で最大ということもあり、購入したことを妻に言えずにしばらくオフィスに飾っておいたという経緯がある。


この地方ではそのむかし子どもの時に頭を布で縛ってこういう形にする風習があったという。

表情がなんとも柔和だ。



次は、バコンゴ州のコンゴ族の彫り物。

植民地時代の映像に、コンゴ人がこういう帽子をかぶって働いているのを見たことがある。おなかに丸い筒状のものが出ているが、ここには村のお守りとなるもの(薬草だったり、石だったりする。)を入れて、ガラスとか、塗り物で蓋をしてある。
実際にこのお腹の中に何が入っているかはまだ確認していない。



このぬぼぅとした表情で口を開けているのがコンゴ族の彫り物特有のもの。愛嬌があって私は好きだ。


最後は、アンゴラとの国境沿いの村の置物。ボボト文化センターのアンティーク屋の店主に、「これは珍しい。二度とお目にかかれないから買わないと後悔するぞ。」と半分脅迫されて購入したもの。



最初はいまいちかなと思っていたが、何かに似ている気がするのは私だけであろうか。



そう、岡本太郎作、大阪万博の「太陽の塔」。

アフリカ彫刻が若かりし時代のパブロ・ピカソに強い影響を与えたことは有名な話であり、さらにピカソを通じて岡本太郎にも影響を与えたに違いないと強く感じさせる造形だ(ちなみに岡本太郎氏は実際には西アフリカしか訪問していないようだ。)。

背中のところが人の手垢や汗で若干劣化して色落ちしているのは、単なるお土産や工芸品として作られたのではなく、何かの目的に使われていたことを表しているという。


これら暑苦しいコンゴアートたちに囲まれていると、寒いジュネーブでもなんだか暖かく感じる。

大量生産で同じ物があふれているこの時代に、似たものは存在しても手作りであるがゆえにまったく同じものは2つとないものを所有し、鑑賞するというのは楽しいものだ。


キンシャサでの生活はそれなりに大変だったので、こんなものを購入しても辛かった日のことを思い出してしまうだけかと思ったりしたものだが、こうして実際にコンゴを離れてコンゴアートを観ていると、楽しかったこと、良かったことしか思い出せないから不思議である。(M)

ボテンベとカンベレにお別れ

2008-08-30 14:58:34 | コンゴ(M&S)
キンシャサを離れるに際して、カンベレの絵をもう一枚買いたいと思った。
そこで、彼のアトリエをもう一度訪れる。

おそらく今彼は脂が乗り切っているのだろう。新しい着想の絵がいくつも並んでいた。そして、この前個展に出した絵は、キンシャサに新たに進出した銀行によってすべて購入されたという。

心なしか、彼も以前より自信に満ちている感じだ。









アトリエにある水牛のモチーフの絵に妻の関心が集中した。

ほとんどが大きなキャンバスに描かれているので、前回と同じように大きさを一回り小さくして、水牛のモチーフを維持しつつ、角の形と背景についてあれこれと注文をつけて新しく描いてもらうことにした。

私がキンシャサから去る日が近づいていることを説明したら、快く優先的に仕上げることを約束してくれた。

翌週完成した絵を見に行った。妻は予想したよりも良くできていることに満足そうで、直ちに引き取ることにした。



次の週末、内輪のバーベキュー大会にカンベレとボテンベの家族を招待させてもらった。Yさんの焼き鳥とお隣のGさんの牛タン、MKさんのデザート等々を囲んで、楽しい時間が過ぎていった。

ボテンベの末っ子を抱くカンベレ

妻の作った焼きおにぎりを食べるボテンベ



カンベレは11月にはフランスのリヨン市主催の平和フェスティバルに、紛争の続く北キブ州出身の平和芸術家として招かれ、個展を開く予定だという。そのときには是非ともジュネーブから駆けつけると約束した。

最後に、ボテンベには、日本の骨董品屋で買ったまま物置にしまいこんであった萩焼の急須と茶碗をお礼にプレゼントした。思えば、彼との出会いがこうした芸術家との交流の出発点だった。


彼らのおかげで、最初は灰色だったキンシャサ生活が彩られ、潤いのあるものになった。

心から感謝したいと思う。(M)

アフリカの布を買いに 2

2008-08-26 17:19:40 | コンゴ(M&S)
布地のマルシェでは残念ながら写真が撮れなかったので、今回は”U-TEX AFRICA”という布地工場の横にある直営ブティックへ潜入。

こんなのが3列あります。


先日のマルシェで売っている生地は流行柄っぽくて、そそられるものも多いけど、コンゴ産とは限らない(アフリカ産ですらないかもしれない)らしい。場所からしてディープで、上級者向けといえる。こちらは大部分がオリジナルの工場直送なので、だいぶ清潔で、定価がついてるから安心してお買い物ができます。つまり初心者向け。

店というより倉庫みたいだけど、とりあえず屋根もあるし、臭くもうるさくない、そして何より安全だから、落ち着いて写真が撮れそうです。でも念のため・・・
”写真見て家でじっくり考えたいから、撮らしてネ”と売り子のお姉さんに言って了解をとり、撮りまくりました。暗いからブレています。スミマセン。
        

お次は聖母子像やらローマ法王やら大統領やらのプリントされた、まるでD&Gみたいな(もちろんこっちがオリジナル!)柄の売り場を写そうとしたら、売り子のお姉さんの上司っぽいお兄さんが来て”コピーされると困るので”と撮影拒否されてしまった。ケチ。

で、買ったのはこの3種。計30ドル弱。


ちと地味だけど、プリントが細かくてきれいだったので。


上のとは逆にプリントはズレまくりながら(ワザとだとは思うけど)、柄がかわいい。花と鳥。


ブラウスとスカート(またはワンピース)用にお揃い柄の二枚セットで売っている中から、ひと組を選んでみました。時間があったら何か作ろうかな。

こちらは以前に買った柄。



ほら、オリジナルでしょ?


そういえば現在我が家のソファーに敷いてあるのも、U-texでした。
この前のマルシェで集めたのもあるし、こんなに買ってちゃんと使いこなせるのか、しろみ?!


アフリカの布を買いに

2008-08-24 10:44:53 | コンゴ(M&S)
私も悔いを残さないよう、夫に負けじとコンゴ・グッズを買いに行こう!

お部屋の布地使いが素敵なBさんにお願いして、布地の市場へ連れて行ってもらいました。Bさんは昼過ぎに出張先から飛行機で帰ってきたばかり。
お疲れのところすみません(;´▽`A``

中央駅からさらに空港方面へ向かった方向にある路上市場。道の両脇に百数十メートル程にわたり並ぶこの簡易マルシェは、一軒が三方を木枠で囲んだ半間ほどのスペースに一人か二人ずつ売っている女性がいて、周りにびっしりと布地が掛けてあります。もちろん屋根はありません。布地を売るのは全員女性(ママ、とよびます)でした。とはいえ日本人女性二人だけでの市場での撮影はちょっと危険かな~と思ったので、現地では撮影自粛。

私たちが到着したのは午後4時半ごろ。ママたちは木枠にたくさん掛けた布地をたたみ大きな袋にしまい始めていたけれど、私たちがきょろきょろしているといろいろなブースから声がかかる。

関係ない人たちからも話しかけられてちょっと混乱する。大きなおなかをさすって見せながら”私と赤ちゃんのために食べ物を買うお金を頂戴”と言ってくる人や、いつのまにかずっとくっついて来て彼女と関係ない(と思われる)店で”この布の値は10ドルで良いから私に帰りの交通費を500フランくれない?”と言ってくる人、ニーハオニーハオ叫んでくる人、私たちのすぐ後ろを砂埃を立てながら行き交う乗り合いタクシー・・・かなり疲れる・・・。

さて、値段を聞くと6ヤードが6200~6700フラン(約11~12米ドル)で、コンゴ人相手でも同じ値段を言っている(サクラかもしれないケド)。Bさんも、まあ10ドルくらいが相場だと思います、との事で、先日引き出しで見つけたたくさんの10ドル札を手に、どの店でも10ドルで交渉してみた。ほぼ楽勝で成立。もっと値切れたかな?


たくさんの柄と色に、目が慣れないうちはクラクラしてくるけど、とにかく今日は紫と黄緑色、というテーマのもとに選んでみました。結局買ったのはこの四種。


ぱっと目に入った、まさにテーマ通りの色。



Bさんが前に買った、と聞いてマネさせてもらいました。実物は紫というより少し茶色っぽいです。


最近街でよくこの生地の服を着ている女の人を見かけて、欲しかった柄。流行なのかな。


茶色や白系も欲しくなって、合わせやすそうなこの一枚を選んでみた。



イスやソファーのカバーリングにしようと思って買ったんだけど、こうしてみると同じような細かい柄が多いですね。ちょっと普通すぎるかな。う~ん、もう少し大きい柄のや濃い緑色のも欲しいな~。また行っちゃうかも(´∀`;)


砂ぼこりでのどが痛くなったけど、なかなか楽しかったです。
でも乾季限定かなあ。雨季は砂ぼこりでなくて、どろどろの水たまりになりそうだから。


コンゴアートの魅力

2008-08-23 10:51:47 | コンゴ(M&S)
キンシャサを去る日が近づいてきて、最近焦っている。

それは、仕事の整理・引継ぎでも、引越しの準備でもなく、コンゴアートの収集だ。
妻や息子達から、「またパパが無駄なものを買ってきた!」と何度言われても、この魅力に取り憑かれたらもうやめられない。そう、ぞっこんなのだ。

最近では、ボボト文化センターのアンティークショップの常連客になり、店主とも懇意になってしまっている私。

それでは紹介しましょう、最近購入した作品。


高さ10cmくらいの、赤ちゃんを沐浴させる女性。でも顔はいかりや長介。植民地時代の作品で、昔は足の甲に子供のおしりを乗せて洗っていたことを示す文化的価値のあるもの。店主に「これは傑作」と言われてその気になって購入。バコンゴ州。彫りが秀逸で、手元に置いてから時間が経つほど味が出てくる逸品。

 
男女ペアの像付きベンチ。二人のおなかに刺青があり、お尻がぷりっとしていて、愛らしい。スーダン国境のオリエンタル州の作品。上の彫りの秀逸さを売りにした作品とは打って変って、プリミティブ・アートの真骨頂といえるもの。しかも一応実用的。ちなみに、男女の像は台座にはめ込まれているのではなく、すべてが一つの丸太から彫り出されている。


かごを頭にささげ持つ女性。雑貨屋アルティザナ・エ・デブロップマンで一目見て購入を決断するも、手持ちの現金がなく次回まで奥の倉庫に隠しておいてもらった。ただ今、妻の携帯置きに成り下がっている。東カサイ州。造形が調和がとれていて美しい。


コンゴアートのすばらしさは、「造形の多様性とオリジナリティの高さ」ではないかと思う。日本の6.3倍の広大な国土に多様な部族が居住し、ほとんど相互に交流することなく形成された造形美は、バラエティに富み、かつその一つ一つが鑑賞する者を虜にする不思議な魅力を秘めている。

なぜもっと早くこの魅力に気づかなかったのだろう。
残念ながら、キンシャサに来た当初は埃や泥まみれの薄汚い物体にしか見えなかった。その後、少しずつ目が慣れてきて、ようやくいいものとそうでないものの区別がそれなりにできるようになってきた。今となっては後の祭り、と諦めてしかるべきなのだが、どうしても諦めきれず、最近、これは!と思うものは後悔しないように購入している。

でも、日本に帰ったら置き場がないことはわかっているので、ご希望の方がいたら貸出し致します。(M)

もしかして、楽園?

2008-07-20 11:50:23 | コンゴ(M&S)
キンシャサに着いた最初の朝、うるさくて目が覚めた。なにが?鳥の声です。
チュンチュン、ピチュチュチュならいいけど、大きめの鳥なのかすごくうるさかった。でも最近その鳥の声で起こされることはなくなった。なんでだろう?慣れて気にならなくなったからかな?
群れで飛んでヤシの木で羽を休めていた灰色で赤い尾のオウムたちも、まったく見かけなくなった。カメレオンを手に入れた例の市場の鳥かごにぎっしり詰まって売られているのは見かけるけど・・・。
鳥達も他の希少動物たちみたいに飢えた兵士に食べられちゃったのかな(;´Д`)。

それでも時には熱帯植物園の効果音のごとく、いろいろなさえずりが聞こえてきます。今朝もまるで環境音楽かのような熱帯の鳥の、いくつも重なる美しいさえずりを夢うつつで聞いていた。そう、目を閉じていればまるで楽園にいるかのよう・・・。

中でも特徴のあるさえずりは、どんな鳥の声なのかは知らないけれど、とても透き通った声で繰り返す変わった音。それは映画・未知との遭遇にでてくる有名な5音の、第一音を除いた4音(意味わかるかしら(゜ー゜;))を二回繰り返すもの。もしかしてこれを元にあの映画の音を作ったのかな~とか思うくらいなのです。それくらい特徴があって、耳に残ります。
いや実際ここの鳥の声を音源に使っている、別の超・有名映画があるのですよ。(それはなんでしょう?正解は最後に!!)

また、我が家のベランダのそう多くはない花々の蜜を吸いに、小さな極彩色の鳥達がきて目を楽しませてくれることもしばしば。ハチドリはアフリカにはいないと思うんだけど、よく似たとても小さな瑠璃色や黄緑色の、細長い嘴を持つ小鳥が花にとまりながら、時にはホバリングしながら蜜を吸っている事もある。でも残念ながら臆病だし動きが早いので、普通のレンズではカメラに収めることができません。もちろん私の腕の問題も・・・。
だから、ひとり、心でシャッターを押しています。←これじゃブログにならないよ!

コホン、それでは。

こんなきれいな鳥が庭のバナナの木に止まっていました。(拡大してね!)

大きな嘴ときれいな色がカワセミに似たこの鳥、ネットで調べたらセネガルショウビンというのが一番近かった。小さな鳩くらいはありそうな大きさで、瑠璃色の羽、濃いグレーの頭と腹、オレンジの嘴がとても美しい。こっちも見ているけど、向こうもこちらをずっと見ていた。

そういえばこの鳥、よくゴルフ場でも見かけ、なんか視線を感じる、と思って見上げるとたいてい木の上の彼だった。
一度私が目で追っていたらキャディーの一人が、欲しかったら今度捕まえておくよ~なんて調子のいい事を言っていた。最近あまり見かけないのは、私がプレーに集中しているからではなくて、キャディーが捕り尽くしちゃったのかもしれない。いや本当にありうるな。

そう、ゴルフ場にもいろいろいるんだけれど、そんなわけで最近は自分がプレーするのでなかなか撮れません。だから夫のギャラリーとして散歩がてら参加していた頃撮った、この二枚。

キンシャサの名の由来ともなった、白鷺。カメレオンの天敵!

ま、ゴルフ場まで行かなくても、そこらじゅうにいます。

きれいな声がして見上げたら、こちらを見下ろしていた鳥。ヒヨドリくらいの大きさ。

名前はわからないです。

コンゴの鳥、って図鑑が出れば絶対買うのにな。今はないけど、昔はあったらしい(っていうところが、いかにもコンゴね)。

ほっておいてもマンゴーやパパイヤがたわわに実り、小鳥が美しくさえずり、カメレオンがゆっくり歩く・・・。水や地下資源も豊富だし、紛争・戦争さえなければここは本当に楽園なのかもしれない、と最近思うようになりました。




・・・ところでクイズの答え。
スターウォーズのR2-D2の音♪ でした。DVDの音声解説にそのことが出てきますよ。

キンシャサのコカコーラ

2008-07-10 10:17:40 | コンゴ(M&S)
物価の上昇が止まらない。

理由の一つは世界的な食糧不足による食糧価格の高騰。
もう一つの理由は原油価格の高騰。
このダブルパンチは、ここキンシャサにおいても人々の生活に大きなインパクトを与えている。

先日キンシャサに来たIMFミッションの発表によると、キンシャサのインフレ率は、2007年の1年間では11-12%だったものが、2008年は4月末までで既に14%を記録し、年間では24%程度になる見通し。

以前紹介したご当地ビールのスコールやプリムスの値段も、ほんのちょっと前には店頭価格500コンゴフランだったのがいまや700フランである。
かつてのモブツ政権時代には、人々の不満を抑えるために特定の生活必需品の価格が統制され、ビールの値段も一定とされていたようだが、変動為替を含む経済の自由化政策を採用するカビラ政権では、それも”今は昔”である。

しかし、値段が変わらないものもある。
コカコーラ、ファンタオレンジ、スプライトがそうだ。これらのソフトドリンクは、少なくとも私がキンシャサでの生活を始めてから2年以上200コンゴフラン(40円くらい)のままである(なんでだろう?謎である。)。


キンシャサのコカコーラの味は、日本のものよりも、甘くて、炭酸がゆるいような気がする。
炭酸がゆるい理由として、(1)王冠をきっちり強めにはめる技術がないからだという説、(2)暑いキンシャサではコーラを凍らせるほど冷たく冷やすので炭酸が強いと中身が噴き出してしまうからあえて弱くしているという説、(3)単純にコンゴ人がこういう味が好きだからという説、の3つがありえると思うが、その真偽は不明である。

私としては(2)の説が正しいのではないかと考えているが、ボトル毎の液面ですら一定にできない様子(下の写真)を見ると、(1)の説もあながち的外れではないかもしれない。

ここまで揃っていないとむしろ微笑ましい。自分が子供であれば兄弟とどれを飲むかで喧嘩してしまうだろう。


ここにはダイエット・コークは輸入品しかない(約200円。国産コーラのなんと5倍!)。そもそも栄養不足のコンゴ人にわざわざダイエット・コークを飲む理由は存在しない。

むしろ、蜂蜜を原料とするMALTINAという名前の甘ったるい栄養飲料が人気だ。これは一度試しに飲んでみたが、不味くてすべて飲み切れなかった。日本のどの清涼飲料水にも似ていない、独特な飲み物だ。


レストランでビールを飲まない時は、以前はトニックウォーターを頼んでいたのだが、最近なんとなくコーラを頼むことが多くなった。
この気の抜けたようなゆるい炭酸も、慣れてくるとなんだかそれなりにおいしく感じるから不思議だ。(M)