時事解説「ディストピア」

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EU難民問題を予言していたカダフィ

2015-09-21 00:05:51 | ベルリンの壁2.1
リビアという国家をNATOが消滅させた結果、現地人の生活維持が困難になり、
結果的に難民をEUに送り出すビジネスが横行するようになった。

実のところ、これは予測不能の事態ではなく、
現に生前のリビア元首カダフィはインタビューにおいてこの事態を予言していた。


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欧州における第二次世界大戦以来最大の難民危機は2011年3月、
リビアの指導者だった故ムアマル・カダフィ氏によって予言されていた。

死の直前に行なわれたインタビューで、氏は、リビア情勢が不安定化したとき、
アフリカ全土から数百万の移民が欧州に殺到するだろう、と述べていた。


「数百万のアフリカ人がフランス、イタリアに入るべく地中海越えを試みるだろう。
 リビアは地域の安全に重要な貢献を行なっているのだ」。

フランスのFrance 24によるインタビューでの発言。

カダフィ大佐の息子サイフ・アル・イスラム氏も、
やはりFrance 24によるインタビューで、同様の見解を述べていた。

「リビアはソマリアのようになるかもしれない。
 シチリアやランペドゥーザに海賊が出没するようになる。
 数百万の不法移民が押し寄せる」と同氏。

予言は的中した。今年に入ってから、EUには50万人もの移民が押し寄せ、
一日あたり数千人が新たに流入している。欧州委員会によれば、
今度の移民危機は第二次世界大戦以来最大のものである。


続きを読む http://jp.sputniknews.com/life/20150918/915113.html#ixzz3mI9o9kUz


リビアで20件の救助活動が行われ、
ゴムボートで地中海を渡ろうとした移民約4700人が救助された。
ロイターがイタリア沿岸警備の発表として伝えた。女性1人が遺体で見つかっているという。
死因は不明。

移民の大半、4300人は、イタリア海軍と沿岸警備、「国境なき医師団」、
EUの地中海海軍作戦EUNAVFOR Medに参加中だったドイツおよび英国の船による
合同救助活動で救出された。この演習は7月22日から行われており、
移民の不法輸送をせきとめることを目的としている。


残りの300人はギリシャ沿岸警備により救助された。
救助された移民たちは間もなくイタリアの港に届けられる。

今年に入ってからEUには50万人以上の移民が入り込み、
毎日その数は数千人単位で増加している。欧州委員会によれば、
今度の移民危機は戦後最大のものである。

来週、23日には、移民危機を話し合うEUサミットが緊急開催される。

移民の流入を危惧する欧州諸国は国境管理を強め、障壁を設けている。
それでも移民の流れは止まりそうにない。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/middle_east/20150920/925405.html#ixzz3mIALfsSc
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ベルリンの壁に対してはあれほど人権侵害を訴えたNATO諸国が今、
自らの愚策、一つの主権国家を破壊・消滅させた責任を取れずに四苦八苦している。


地中海はまさに現代のベルリンの壁である。


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