暇つぶしです

私が思いついた事を書くだけのブログです。

なぜ円安誘導論者がいるのでしょうね

2010-05-29 18:57:54 | Weblog

 円安誘導論者の意見にはあきれました。

 その人の意見によれば、「ある製造業は、日本国内における新規採用の雇用を500人減らし、海外における雇用を500人減らした。これは円高のせいである。だから、円高は駄目である」

 だそうである。

 外国人を雇えるというのは、「その国の豊かさの象徴」だと思うのだけれどもね。そういうことを言っている人は、フィリピンみたいな、人口の1割が海外で働いて、その人達の送金で国が成り立っているような国になりたいのだろうか、と思う。

 三橋貴明さんはこう書いています。「国の豊かとは輸入力である」と。

 輸入力とは、すなわち、消費力のことだと思う。

 我々が働くのは、「消費するため」であって。貯金を増やすことではないのだが。この一件で、「日本の国債のせいで、日本が破たんする」という論者の人達が、「円安誘導論者」であることが分かってしまった。

 ちなみに。私は、「円安こそが、日本経済の利益になる」という人達は、まるっきり信用していません。そういう人達は、自国の通貨の弱い、発展途上国が良い国だと言うつもりだろうか、と疑問に思います。しかし、本屋に行っても、そういう人達の方が多いみたいですね。なぜか知らないが、「日本の破たん」を叫ぶ人達とか。そういう人達は、ギリシャの方が先に破たんし、ユーロの通貨は、1ユーロ170円から、1ユーロ110円まで、がた落ちに、ユーロ安(3分の2になった)事実をどう理解しているのだろうか、と疑問に思います。

 全く、外国のことに対して、興味を持たない人達なのだから。

 円高になると良いこと。外国製品が安く買えます。経済的豊かさとは、稼ぐ金が大きくなることではなく、消費する能力が増えることなのだが。しかし、こんなことが分からないで物を言っているから、日本は消費力が伸びないのであろう、という気がする。

 彼らの意見を聞くと、こういう意見である。「日本の財政は破たんしているから、外国の株を買ったり、外国の国債を買ったりしなさい」と。

 そんなに、貯金ばかりしてどうするのでしょうね。最近のニュース(ベタ記事であったが)によれば、日本人が持つ、外国資産が過去最大になったということであった。(ちなみに。3位は、中国らしい)

 「貯金ばかりしていてはしょうがないでしょう?」と言いたいが。大体、一人当たりのGDPも、ドルベースだから、円高になると、順位があがるはずなのである。(去年は4月発表だったのに、いまだに発表されていないが)これが、国際的な視点から見た、「国の豊かさ」というものであろう。その国際的な視点を否定して、なぜ、「円安はすばらしい、円高は国を滅ぼす」というのかが分からない。はっきり言えば、この人達は、「日本亡国論者」である。しかし、この日本を滅びに導く人達の方が、この国における、経済学の言論では、主流派なのだ。そこがよくわからないことであるが。

 ゆえに、「日本人の言論は信用出来ない」とされる。円切り上げ前の時も、日本の論者は、「円高になると、国の経済は壊滅する」と主張し、実際、アメリカ人(とか外国人)にもそう言っていたらしい。で、その言論を真に受けたアメリカ人は、本国で、「日本人がこう主張している」といったが、その後、日本は強烈は円高になったが(4倍もの円高、1ドル360円から1ドル90円だから)日本は全く壊滅せず、そのアメリカ人は、本国における、発言力を失ってしまった、という話があるらしい。

 日本人の言論はデタラメだが。なんとなく、「下手に本なんて読まない方が、まともな立場に立てるのではないか」と思ってしまうぐらいであるが。

 サブプライム問題以前、「日銀の海外資産は、そのほとんどが、ドル資産なので、ユーロ資産に移すべきだ」と主張していた人がいたが。その人は今どうしているのだろう。まあ、彼らは、日銀の人達ではないので、責任をとる必要はないのかもしれないが。しかし、それを実行していたら、日銀は大損していたであろうことは間違いがない。もっとも、私は、「ドルだって、全部(1割ぐらいは残して)売って円に換えてしまえば良い」と思っていたが。多大な、ドル資産を持つなんて、売国奴の考えとしか思えない。しかし、これは、円高誘導論者の、当然の結論である。

 中国も馬鹿だけど、日本人も馬鹿なのだ。自国通貨高を、拒否するなんて。単にそれだけの話なのだ。

 で、結論としては。日本人も中国人も、もっと、海外の商品を安く買えるような環境を、招き入れるように努力すべきなのだ。問題は、輸出力ではなく、輸入力なのだ。それだけの話なのだけれどもね。

 円安誘導論者に対して、賛成してはいけません。で、円安誘導論者の大抵が、日本経済破滅論者であり、そのことが原因で、「日本の財政破たん論者」であり、故に、「海外の資産を買え」と主張する人達なのである。

 こういう人達を、絶対に信用してはいけないが。

 まあ、歴史が証明することであろう。何も考えずに、日本の国債を買い続け、外貨貯蓄などせずに、投資信託にも手を出さない、慎重な普通の日本人が、もっとも、幸せな目にあうことは。

 大体、サブプライムローン前にも、日本破たん論者達が勧めていたことは、「外貨貯蓄をして、株を買え」でした。これをそのままやっていた人は大損していたことであろうが。彼らは、自分たちの目が曇っていることに、気がつかないらしい。で、今、世界中で、企業倒産が相次いて、日本だけが、「まとも」な今、また、同じ主張を言っているらしい。これを、そのまま実行すれば、ただの、「売国奴」に過ぎないと思うが。多分、これをそのまま信じてやる人は、日本国民においては、少数派であろう。要するに、言論における、多数派と、実行における多数派が異なっているというのが、日本における、不可思議な事項ということなのであろうが。

 全く変な話である。ちなみに。今の若い人たちは、海外に対する興味を失っているらしい、という話を聞きます。本当かどうかは知らないが。「海外が正しいという訳ではない」というのを知ることはとても良いことだと思います。(若者やインターネットの右翼化とか、そういう言い方をされることもあるが)

 何度も言いますが。「今、ドルとユーロを買うと、将来大損することは確かなこと」であると思います。全く。そんなに外貨資産ばかり増やしてもしょうがないのにね。みんなそんな(将来の)心配ばかりせずに。消費しましょうね。

 ある人がこう書いています。「未来に豊かになりたいなら、今消費すべきである」と。みんなが未来を暗いと言って、消費しなかったら、現在まで暗くなり、そして、将来まで、暗くなる、という意味だと思う。全く、変な話である、と思う。しかし、庶民の方が偉い国らしく、言論人は駄目だという話である。全く。

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コメント (3)
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