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これはまともな経済学者ではないかと思うが

2008-05-06 23:09:50 | Weblog

 「日本経済にいま何が起きているか」という本を読みました。

 「これは、まともな経済学者ではないか」と思うのですが。

 分かりやすくて、データも多いし。

 ちなみに。この人は、「日銀による、インフレターゲット(インフレ目標値)を掲げた、金融緩和政策」を主張しています。

 方法は明確で。「日銀が、銀行の持っている国債を買い受ければ良い。今は、短期国債(1年未満)しかやっていないが。これを長期国債(1年以上)も対象にすれば良い。それで、日本のインフレ目標値を2~3%にするべきである」と。

 そういうことを書いていました。

 まともな考えであると思うのですが。

 「”デフレ肯定論者”は、多分、”インフレ誘導が、日銀の政策によって、可能であるとは、知らないのだろう”」と思います。

 (日銀の行為として、公定歩合を変えることは、知られていても。国債引き受けによる、金融政策行為はあまり知られていません)

 これが「可能である」ことを、主張するのは、「経済学者の役目」で。”デフレ肯定論者”を非難するのは、間違いだろうと思うのですが。

 実際、「”デフレ”が、克服可能であるのならば、実行した方が良い」のは、確かです。実際、”不良債権処理”の問題だって、”デフレ”のせいで、処理出来ないでいるのだから。

 ちなみに。”国債引き受け”が、インフレになる、メカニズムは、こうです。つまり、”国債”を発行すると、その分の、お金が国民に対して流れます。しかし、その国債の分を日銀が引き受けると(なぜか、今の法律では、直接日銀が国債を引き受けることは禁止らしいのですが)お金は国民に流れたままで、回収されません。

 という理由で、「日銀による、国債買い取りは、市場(国民)に出回る金を増やすことになる」ゆえに、「インフレになる」ということ、らしいです。

 まあ、詳しくは、この本を読んで、見て下さい。

 まあ、いくら、主張しても、「日銀がこの政策を実行しないと、意味はない」のですが。

 一応、そういう世論に、誘導する効果を、少しは、持つかもしれない、ということなのでした。

 まあ、そういう所のお話なのでした。

 図書館で、適当に借りてみたけれども。良い本であると思うのでした。後は、この本の内容が世間的な常識、世間でなくても良い、日銀の人達の常識に、になればな、と思います。分かりやすい本なのに。

 実際に、日銀の、銀行の保有している、国債引き受けという方法による、金融政策によって、”インフレが可能”となれば。「インフレターゲット(インフレ目標値)無効論」も消えると思うのですが。

 まあ、そんな所のお話なのでした。

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