「日本経済にいま何が起きているか」という本を読みました。
「これは、まともな経済学者ではないか」と思うのですが。
分かりやすくて、データも多いし。
ちなみに。この人は、「日銀による、インフレターゲット(インフレ目標値)を掲げた、金融緩和政策」を主張しています。
方法は明確で。「日銀が、銀行の持っている国債を買い受ければ良い。今は、短期国債(1年未満)しかやっていないが。これを長期国債(1年以上)も対象にすれば良い。それで、日本のインフレ目標値を2~3%にするべきである」と。
そういうことを書いていました。
まともな考えであると思うのですが。
「”デフレ肯定論者”は、多分、”インフレ誘導が、日銀の政策によって、可能であるとは、知らないのだろう”」と思います。
(日銀の行為として、公定歩合を変えることは、知られていても。国債引き受けによる、金融政策行為はあまり知られていません)
これが「可能である」ことを、主張するのは、「経済学者の役目」で。”デフレ肯定論者”を非難するのは、間違いだろうと思うのですが。
実際、「”デフレ”が、克服可能であるのならば、実行した方が良い」のは、確かです。実際、”不良債権処理”の問題だって、”デフレ”のせいで、処理出来ないでいるのだから。
ちなみに。”国債引き受け”が、インフレになる、メカニズムは、こうです。つまり、”国債”を発行すると、その分の、お金が国民に対して流れます。しかし、その国債の分を日銀が引き受けると(なぜか、今の法律では、直接日銀が国債を引き受けることは禁止らしいのですが)お金は国民に流れたままで、回収されません。
という理由で、「日銀による、国債買い取りは、市場(国民)に出回る金を増やすことになる」ゆえに、「インフレになる」ということ、らしいです。
まあ、詳しくは、この本を読んで、見て下さい。
まあ、いくら、主張しても、「日銀がこの政策を実行しないと、意味はない」のですが。
一応、そういう世論に、誘導する効果を、少しは、持つかもしれない、ということなのでした。
まあ、そういう所のお話なのでした。
図書館で、適当に借りてみたけれども。良い本であると思うのでした。後は、この本の内容が世間的な常識、世間でなくても良い、日銀の人達の常識に、になればな、と思います。分かりやすい本なのに。
実際に、日銀の、銀行の保有している、国債引き受けという方法による、金融政策によって、”インフレが可能”となれば。「インフレターゲット(インフレ目標値)無効論」も消えると思うのですが。
まあ、そんな所のお話なのでした。
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