ならなしとり

外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。

ネコは好きだけど・・・

2009-12-11 22:28:12 | 外来生物
 先日、どらねこさんのブログでネコ好き宣言をさせていただきました。物心ついたころからネコがそばにいましたからネコ好きになったのも当然と言えば当然でしょう。そんな僕ですが今はネコを飼ってはいません。実家にはいますが僕自身は今の家でネコを飼ってはいません。理由は簡単でして、ネコを飼えるだけの環境を整えられないからです。
ネコ好きがネコを飼えないと当然のごとく「ネコ触りたい・・・」という思いに駆られます。僕も近所の野良猫に餌をやったりなでてみたいですが、自重しています。野良猫に餌をやれば当然増えやすくなり、ひいては付近の在来生物の減少につながりかねません。日本でも小笠原諸島などで野生化したネコによる在来生物の減少が問題となっています。外来生物問題に関わっているものとしては死ぬまで看取れないようなら生物を飼う資格はないと常々自分に言い聞かせていますし、餌をやるときはその子を最後まで面倒みる義務ができると思っています。だからネコを触るのは我慢!そのぶん実家のネコは思いっきり可愛がりますけどね(笑)。
 野良猫に餌をやる人はしばしば見かけますが、そういった人たちは最後まで面倒を見るだけの覚悟があってやっているのでしょうか。可愛いからやっているというのはネコをおもちゃやぬいぐるみと同レベルの扱いをしているネコを侮辱している行為ではないでしょうか。

はてな登録しました

2009-12-08 22:23:18 | Weblog
 先日のみつどんさんの勧めもあり僕もはてなに登録しました。salmoのハンドルでブクマさせていただきます。まだ上手く使いこなせませんが、はてなの皆様これからよろしくお願いします。

みつどんさんへ
いろいろと教えていただきありがとうございました。

武田邦彦に対する個人的評価

2009-12-06 20:33:00 | 武田邦彦
 武田氏の外来生物問題に対する言説への突っ込みのまとめです。外来生物問題で見られた氏の特徴を記していきます。

1.他人の意見を鵜呑みにして裏を取らない
基本的に池田清彦の受け売りをそのまま書いただけで本当に正しいのか裏を取っていません。普通は複数の資料にあたって本当にそれが正しいのか調べるものですが・・・・・・。というか池田清彦が相手を批判するときは相手の意見を捻じ曲げたり、都合の悪い事実は無視するのは昔からのお家芸なんですけど。獅子身中の虫ってご存知?

2.突っ込みに対する耐性がない
批判をしているという自覚に欠けるのかこう批判したらこういった反論が来るだろう予測ができていません。批判をしたら相手から反論が来ることくらい温暖化で承知しているのではなかったでしょうか?もしかして外来生物問題に関わる人間を侮っているのかな。だとしてしてもあのレベルのしょぼさはないわ。

3.よくわからん想像が出てくる
外来生物の駆除の話で50%くらい駆除してあとは放置するようなことが書かれているんですが、駆除技術がある程度進んだ外来生物(例ブラックバス)とかで補助金もらってこういった話ってあるんですかね?こういうことを言う人に限って具体例が出てこないのはもはやお約束でしょうか・・・・・・。

ほかにもあるけどこれくらいでいいですよね・・・・・・。
 
 実質的に武田氏の文章のレベルは池田清彦の本だけ読んで分かった気になっている中高生レベルでしょう(ある程度勉強してればああはならないでしょ)。池田清彦の本に感化されて感想文を書いてみましたという感じ。個人的に環境問題のウソ系の本で特に有名な人の論理レベルがわかっていろいろ参考になりました。僕はこのような非論理的な人の言うことは鵜呑みにせずに裏を取るようにします。
まあ、たまたま外来生物問題で醜態をさらしただけで他の分野ではまともである可能性もあるのですが。武田氏はインフルエンザなどについても言及しているので詳しい人に検証していただきたいですね。

追記12/8
1と3はほぼ同じではないかとの御指摘を受け3を削除しそれにともない番号を少し変更いたしました。推敲が足りませんでした。

名乗らないと相手はしないよ

2009-12-05 23:53:52 | Weblog
 なんか最近名無しさんによるコメントの頻度が多いので一言。これからこのブログでは名無しさんの相手はしません。名無しさんの発言は削除も視野に入れて対応するのであしからず。ブログ主にきちんと対応してもらいたかったらコテハンでコメントしてくださいね。

ここが変じゃない?武田さん3 そもそも認識が・・・

2009-12-03 23:59:14 | 武田邦彦
 今回は武田氏の外来生物問題に対する認識について突っ込みます。

>最近、マスコミや環境運動家が「生物多様性」と「外来種排斥」の2つの矛盾したことを口にしている。生物が多様化し豊かな自然ができるのは、外来種が入ってくるからであり、それを飲み込んで日本の自然ができる。

とりあえず調べるという癖をつけたほうがよろしいかと。日本の地域個体群の絶滅ではどうやら生物多様性が減ったと見なさないようですが、海外に目を向ければナイルパーチやミナミオオガシラなど外来生物が絶滅に関わった例はたくさんありますよ。

>たとえば、外来種として有名なブラックバスは1920年代に食糧確保を目的として輸入され、当時は日本の淡水魚に勝てなかった。
でも、次第に日本の自然が汚れてきたので、ブラックバスが繁殖するようになったのだ。

はぁ~やれやれ。ブラックバスは1970年から92年までの22年間に45都道府県に分布を拡大しました。普通淡水魚のような移動能力の低い生物が短期間でここまで分布を拡大することはあり得ないんですよ。というか自然が汚れたのとブラックバスが繁殖することの因果関係が述べられていませんよね。


>「外来種排斥」というのはお金になるという。ある外来種に目をつけてマスコミが追放キャンペーンをする。それを受けて運動家が環境省などに「外来種追放運動補助金」を申請し、ある場所で繁殖している外来種の50%位を毎年、殺す。

そういうことが実際にあるのなら具体例をあげて批判する方が説得力が高まりますよね。こっちとしても成果がないのに金だけ投入されるようなら批判されてもしょうがないし、問題点を指摘すべきとも思います。で、なんでそうしないの?
この人の言っていることは全体的に池田清彦の受け売りですねえ。それを精査して自分の知識としていないからこういう穴だらけな文章になるのでしょう。

ここが変じゃない?武田さん おまけ 海外でのブラックバス

2009-12-01 00:16:55 | 武田邦彦
 大変遅くなりました。武田氏のブラックバスについての言説批判のおまけです。海外でブラックバスはどのような評価を受けているのか英語のデータベースで調べてみました。

Micropterus salmoides(オオクチバスの学名)

>Introduced bass usually affect populations of small native fishes through predation, sometimes resulting in the decline or extinction of such species (Minckley 1973, in Fuller, 1999).

バスは大抵小型の在来魚の個体数に影響を与え、しばしば大きく個体数を減少させたり絶滅に至らせるということが海外の研究者によって示されています。それも日本でブラックバス問題が盛んになる前に。おそらくこういった事例を示されても武田氏は海外でのそういった報告もデタラメであるか、それに目を付けた日本の生態学者が都合よく金稼ぎのために利用したというのでしょう。

もっとも、こんなことしなくてもすでにIUCNの世界の外来侵略種ワースト100にブラックバス(正確にはオオクチバス)が入っているわけで海外での評価も決まっていると言っていいのですが。武田氏批判もあと2,3記事を書いて終わりとする予定です。それまでどうかお付き合いください。