ネコ好きSENの洋画ファン

ワン5ニャン9と共棲。趣味は洋画と絵画。ライフワークは動物・野生動物の保護救済、金融投資。保護シェルターの設立をめざす

天真爛漫は才能「イルジメ」~勝者の美学「ハゲタカ」

2009-06-14 04:13:36 | 大好き★洋画いろいろ


みなさん、こんばんは。


いやあ~~~~
ポッポ弟の罷免にはびっくりしましたねえ。
白日のもとに正義が負けたのです。

日本政府の悪政ぶり、その腐敗の様相は、崩壊直前のローマ帝国のようです。

部下の不正を見つけて告発した上司をクビにした社長、
越後屋のわいろを正した奉行に腹を切らせた悪代官、
そんなイメージですね。



■詳細はぜひこちらをご覧ください。
「植草一秀の知られざる真実」


さて、
このように政治や経済は、もはやわたしたちの人生とは切っても切り離せない関係にあります。
税金、制度、規制、法律など、
多かれ少なかれ、誰もが経済の中に生きている、と言ってもいいでしょう。

今日紹介するこの2本もそうです。
政治、あるいは経済に翻弄される人間の姿が描かれています。



■天真爛漫さは才能だ!「イルジメ」






まだDVDで4話までですが
主人公がめちゃくちゃ明るい。
ど貧乏で頭も悪く、金持ちからいじめられ、殺し屋からは命を狙われ、
ふつーなら挫けてしまいそうになるけど、
この主人公はてってーてきに明るいッ!

殺されそうになって、血まみれになって逃げ出してきて、言うセリフ、
「おれってかっこ悪い」
この言葉に、見ているぼくが救われる。
明るさはまわりをホッとさせるのだ。


韓国や中国の映画は動物の扱い方が悪く
(たとえば「親切なクジャ~」や昔の「少林寺」→動物愛護に抵触する
(「少林寺」ではトラウマになりそうなシーンさえある
それゆえ観ることを避けてきたが
ここにきて若い監督も増え、よーやく愛護意識も世界標準になってきたようだ。

この「イルジメ」はぎりぎりかな。
それでも目をそらしたくなるシーンはあるけどね。。。。
(おれはちょっと動物に関してナイーブ過ぎるから。







この主人公、
父親のためなら、喧嘩ができなくたって、堂々と格闘大会に出てしまうのだ。
ボロボロにされてわあわあ泣くのだが、
「金(:賞金)くれ!」って明るいッ! 
気持ちいーほど人生前向き!!

ドラマは見ない主義なのですが(NHK「ハゲタカ」はべつ)、
この番組だけは最後まで見てしまいそーです。

なにせ面白いッ! 
脚本が濃厚で、ご都合主義がなく、よくできてるなあ~と思ったら、
なんと、映画「美しき野獣」の脚本家ですと!
(ちなみにこのDVD(:美しき野獣)持ってます。

しかも、テレビドラマとは思えないほど金をかけてる!

韓国映画のいいところはこの“泥臭さ”にあると思う。
泥臭い人情、泥臭い生き方、泥臭い喜び
いつのまにか日本人が忘れてしまったことだ。





■勝者の美学「ハゲタカ」








NHKで放映していた頃からファンだった。
日本のモノづくりを外資から守れ~「ハゲタカ」

自動車会社を買収する話を書いていることもあってさっそく観にいった。
まあ、驚いたことに館内はひじょーに混んでました!!
左右びっしり!!
いつもは上下左右空いているのですが、
今回は中ほどの席はぎゅうぎゅうでした!

となりにすわった20代(大学生くらいかな)の男が
映画を観ながら何度も泣いていた。
(横にいるおれに、はっきりわかるくらい泣いていたんだ。
登場人物(:たぶん劉)に自分を投影したのだな~~と思ったよ。









まあ、映画的にはエンターティンメント。
金融関係の目で見ると「そんなはずねえだろ」という展開はある。

なにせ敵が弱い!
弱すぎ!
投資能力というものは年齢(期間)だとおれは思っている。
継続することが最大の力なのだ。

なのに敵役のチャイニーズ劉ちゃん、若過ぎ!
(いちおう映画の中では33歳

これじゃ鷲津に勝てっこないでしょう。
鷲津だって若いと思っているのにさ。
J・ロジャースやG・ソロスのような老練な投資家が相手だったら、
もっと映画に幅(リアル感)が出たと思う。








おれ的には芝野(柴田恭平)が好きだったから、もっと出てほしかった。
経営者にしてはおとなしすぎるし、良心的すぎる。
松田龍平演じる西野なんて、もーかんぜんにおまけ。
とりあえず出しておこう、みたいな役。
でも出してくれてありがとう。








まあ、投資や金融のことが苦手な人でも楽しめる内容です。

それゆえ解決が簡単すぎ。
金がいくらでもあって、重要な情報が簡単に手に入って、
それ使ってチェックメイト!はないだろう、ってか。

たとえば映画「ウォール街」ではひとつの情報をとるのに金も時間も、ものすごくかかる。
さらに、G・ゲッコーのような大投資家でさえ時には負ける、
あれが真実。
そーいうわけで映画のデキとしては「ウォール街」には遠く及ばない。

日本(とくに若者)にある勝者の美学がこの映画にはあふれている。
それは、おれは、間違いだと思うのだ。

泥臭い生き方こそが人生だが、
日本では、映画でさえ、それをいやがる風潮にある。
勝ったものが正しい、美しいものが正しい。
でも現実はそーじゃない。

だから自殺者が増えるのだ。

大金を自在に操って中国をこき下ろす、それがこの映画だ。
日本人が善と仰ぐ姿が鷲津か。

そーじゃないだろう。

勝者の美学にはうんざりだ。

勝者が敗者をあざけり、笑う―――日本のテレビドラマはそればかりだ。
だからおれは観ない。くだらない。


話が脱線したが
それを差し引いても、このドラマ「ハゲタカ」は好きだ。
切れ味がいいし、誰もが一生懸命生きている。
それに、まあ、リッチマンたちの大金の使いっぷりを観るにはいいかも。















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