ネコ好きSENの洋画ファン

ワン5ニャン9と共棲。趣味は洋画と絵画。ライフワークは動物・野生動物の保護救済、金融投資。保護シェルターの設立をめざす

THE DARK KNIGHT of BATMAN

2008-08-30 03:54:55 | 大好き★洋画いろいろ


みなさん、こんばんは。
週末の素敵な夜をお過ごしでしょうか。
こっちはカミナリピカピカ、ゲリラ豪雨がすごいです。






さてBATMAN映画を観てきました。
こういったハリウッドの作るコミックアクション映画は大好きですし、これまた大好きなG・オールドマンが出ているというので必見でした。
もうすごい!
ストーリーが完璧ですね。わたくしの大好きな心理的ダーク、悪者が魅せるピカレスクものですよ!!
俳優もすばらしいし、映像もゴージャス、これぞハリウッド映画です!
とくに今回のテーマですね。性悪説、みたいな。てめえの偽善なんざ取り払っちまえって感じで。
もうぼく、このダークさがたまらなく好きなんです。
今年2008年1月~8月まで観た映画のランキングでいえば

■1位.バットマン(THE DARK KNIGHT)
ストーリー性(テーマ)80点    
技術性(映像・編 集)80点
芸術性(俳優・セリフ)75点
合計:235点

■2位.ランボー
ストーリー性(テーマ)85点
技術性(映像・編 集)70点
芸術性(俳優・セリフ)65点
合計:220点

■3位.インディアナ・ジョーンズ(クリスタルスカル)
ストーリー性(テーマ)50点
技術性(映像・編 集)75点
芸術性(俳優・セリフ)75点
合計:200点


ですね!
(:現段階で。10月にハリー・ポッターがあるから順位は変わるかも)
大人向けのファンタジー&娯楽大作ですよ。
味付けがブラックで、哲学がこもっていて、キレのいいアクション!






しかもこの作品、ヒース・レジャーの遺作だと知っていたのでどんな演技を見せるか楽しみでした。

あ。ヒース・レジャーってご存じですか?
まあ、有名なところでは「ブロークバック・マウンティン」ですか。わたし的にはあの映画、いまいちだったんですけどね。
ほかに「ロック・ユー」や「悪霊喰」、「グリムブラザーズ」など観ましたが、どれも佳作で、いまいち影の薄い俳優だなと思っておりました。
ところが、ところがこれはすごい!
まるで「ブラックレイン」の松田優作の如く鬼気迫る怪演でした!





じつはわたし、最後のクレジットが出るまでジョーカーは「ジョニー・ディップ」だと思っていたのですよ。ひ。
なにせ演技がうまい。
チョコレート工場のウィリー・ウォッカみたいなひょうきんさ&声色の使い方。
そして心に病を抱えた男が見せる不可思議でこまやかな心理。
いやあ、おどろきました!
金髪ヒーロー役ばかりのヒース・レジャーとは気づきませんでした。
(デント役のアーロン・エッカートと間違えていた!)
いやあ、いい俳優をなくしましたね!!
「つらい」「この役は自分にはできない」と言っていたそうです。
(尚、パンフレットにはヒースの死に関していっさい触れられていない。
クレジットのトップに「ヒース・レジャーに捧ぐ」と出ただけだった)
やはりね、
映画を観ていてときどきわかりました。死にいたる者の表情が。
つらそうなのが。
本当につらそうでした。
そして観終わって、その理由が「ああ、なるほど」と落着したわけです。
「ジョーカーがヒースだったのか。するとあれは演技というより本物の苦痛だったのだな。それならば理解できる」と。

主役のC・ベールも大好きな俳優。ハンサムでインテリジェンスで、彼の作品は「太陽の帝国」や「コーンウォールの森へ」からたいていみているな。
「アメリカンサイコ」は監督が悪すぎ。下手すぎてベールの良さが出ていなかった。
ちなみに「アメリカン・サイコ」は予定していた監督が辞退して、急きょ別の監督がたてられた映画。予算も日本映画並みに低く、ゆえに完全なB級。
「マシニスト」はちょっとやりすぎ。痩せすぎ。

G・オールドマンは言わずもがなでしょう。
ほかにM・ケイン、M・フリーマンと、アカデミー俳優がそろていてとてもゴージャス。
さいしょの銀行強盗で度肝が抜かれ、ど派手なカーチェイスとアクション満載。
C・ベールのバッドマンはマジでかっこいい。
DVDになったらこの「バッドマン」と「ランボー」はすぐ予約買いする。

でも、くれぐれも言っておくけど子供はちょっとついていけないかも。
あとイケイケギャルもむり。

できれば「ピカレスク」が好きなシックな大人に観てもらいたいです。
そして観終わった後に「ヒースってすごい」って言ってほしいです。



ヒース・レジャーに合掌。