ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

村のサッカークラブ親睦会

2009-06-19 17:17:24 | フランスの生活
6月14日(日)に村のサッカークラブの親睦を兼ねたお食事会があった。なぜサッカークラブとは全然関係のないわたしたちが参加することになったかというと、村の「おやじバー」の常連コネクションによる。常連のジージーがサッカークラブの会長であり、同じく常連のドミニクがお世話役をしている。この日は会員の家族のほかに、バーのオーナー、ジャン・ピエールの顔も見えた。会場は村の「サル・デ・フェート」(公民館ということだが、小学校の体育館をさらに小さくした感じ)。この日は天気がよく、公民館の隣、公衆便所の脇で、パラソルを広げて、その下で料理をしていた。

テーブルにはプラスチックのカップと皿が並べられ、ポテトチップとピーナッツのおつまみがところどころに置かれている。まず最初にアペリティフの桃味の甘い赤ワインが注がれた。そして、テーブルに赤ワインとロゼワインのボトルが置かれたが、これがどれも、オリジナルのボトルに入っていないという胡散臭さ。そして、かごに入ったフランスパンが各所に配られる。

前菜はビュッフェ形式で4種類のサラダ。メインコースは、ローストチキンか羊肉。サッカークラブの男性たちが、大きな入れ物から羊肉のスライスを取って、皿に盛ってくれる。チキンは、たまたま当たった場所によっては、骨だらけで食べるところがあまりない。わたしは羊肉を選んで、量的には正解だったが、一部とても堅くて、ナイフで切っていると、紙の皿に穴が開いてしまった。

添え物の白いんげん豆の煮込みはセルフサービス。それが終わると、ドレッシングのかかったサラダ菜がボウルに入って配られ、それぞれ自分の皿に採り分ける。そして、チーズ(カマンベールとエダム)。デザートになると、各種フルーツの乗った大きな1枚パイを持って男性たちが歩いてきて、好きなフルーツを言うとその部分を切り分けてプラスチックの皿に乗せてくれた。

この間に、今年を限りに会長を退くジージーとそれを引き継ぐグレゴワールの演説があった(見るからに若返り人事である)。そして、もう1人の役員が演説をしていると、「歌を!」という合唱が聴衆から起こる。リクエストに応えて、「サン・マーシャル、フォーミダーブル」というサビ部分の印象的な村歌を披露してくれた。まさかこんな小さな村に、村歌があったとは知らなかった。

最後はコーヒーで、プラスチックのピッチャーから各自のプラスチックのコップに注いでくれる。そして、次期会長のグレゴワール自ら、ミネラルウォーターの1.5リットルPETボトルに入ったコニャックを希望者に注いで歩いた。おまけに、近くに住むドミニクが、友人が作ったというプラムの焼酎を家から持ってきて、試してみろと言う。アルコール度75パーセントだそうだ。のどに火がつくような、とても強い酒だった。

会費は1人15ユーロ。食事の面から言うと、決してお得とはいえないが、アルコールだけはふんだんであった。さすが、バーの常連が主催したお食事会である。でも、何よりもフランス人の生態観察には、とても有意義な午後だった。

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