ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

不況の風

2008-12-04 18:25:02 | スペインの生活
今日はのち

スペインではクリスマスより復活祭のほうが大きなお祭りで、イギリスほどクリスマスは大々的には祝わない。クリスマスが商業化していないというべきだろうか。したがって、12月になってもイギリスのようにクリスマス一色という感じではないのだが、ペドロランド周辺はイギリスの影響で、12月25日には歌手などをよんで1日がかりのパーティーっぽいクリスマスディナーを売り物にするレストランが近年多かった。が、今年はこの手の宣伝がとても少ないような気がする。料金のほうも昨年は安いところで65ユーロ、180ユーロなんていう高級レストランもあった(それでも予約満杯で当日増席したそうである)。しかし、今年は50ユーロ以上のところをまだ見たことがない。

今週はバーが何軒つぶれたという話が毎週聞かれる。先日もバーのテラスで友人たちとビールを飲んでいたら、通りがかった友人の友人がウェイトレスをしていたレストランを解雇されたので、今ビラ配りのアルバイトをしていると言っていた。このあたりで産業というと、レストランやバーのようなサービス産業と住宅販売・賃貸の不動産業しかない。スペイン経済はイギリス同様、住宅バブルの崩壊で大きな打撃を受けている。ペドロランド周辺はその影響をもろに被っていると言っていいだろう。

景気後退は世界的金融危機の前から顕著で、毎朝パンを買いに行く店で「今年の夏の商売はどうだったか?」と聞くと、オランダ人の店主はパンがよく売れたと言っていた。休暇で別荘にやってきた人々が、外食は高くて無理なので、パンを買って内食することが多かったのだそうだ。パンがよく売れるのはよかったが、その代わりに菓子などの贅沢品(?)が売れず、商売はトントンだったと言う。

これから不況の風はますます強くなるに違いない。

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