ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

Maritao's Kitchen

2005-05-20 01:37:49 | 食べ物
昼食時にフラメンカ・ビーチ・コマーシャルセンター内の"Maritao's Kitchen"というアジア料理のバー・レストランに行く。スペインでは飲茶を出す中華料理店が少ないと嘆くわたしのために、夫が最近みつけてきた店である。ここは以前は「ローマ」というスペイン人経営のイタリア風カフェであった。音楽テープまで含めて買い取ったのか、店内に流れる音楽はスペイン歌謡曲。経営者でウェートレスの中国人女性も白に紺の縁取りの料理人服に長い黒のエプロンをかけて洋風だ。名前もあまり中華料理店らしくない。このへんでは、大中華(グラン・チナ)とか長城(グラン・ムラーリャ)とか迎賓閣(ビエンベニードス)、あるいは萬源(ワンユアン)と言った全然意味のわからないものまで、いかにも中華風の名前の中華料理店が多い。店のインテリアも中華風ではなくてどちらかというと洋風で、たぶんビストロ風アジア料理店というイメージを狙っているのだろう。

シューマイを含む飲茶3皿とベトナム風パスタ(米紛で作ったきし麺のような太くて平たい麺)とセサミプローントースト(パンの上にすり身状の海老と胡麻をのせて揚げたもの)を注文する。セサミプローントーストはイギリスでも前菜としてとても人気のある一品なのだが、このように食パンそのものの形で出てくるのは珍しい。普通は三角形なのだが、これ(写真)が出てきたときには、チーズ・オン・トースト(イギリスの代表的な軽食)かと思った。

食事の後、ウェートレスで経営者の女性と話す機会があった。青島の出身でスペインには2年半住んでいるとのこと。タイ料理・日本料理も出す中華料理店はこのへんでは珍しくないが、韓国料理はあまりお目にかからない。ビビンバがメニューにある。韓国風焼肉もこの店の自慢料理の1つだそうだ。韓国人のシェフが1人いるということで、それを聞いて、次回は韓国料理を試してみようという気になった。ランチのメニューにある「韓国風海老と野菜のオムレツ」というのはいったいどんなものだろう?

最後は、この時期の昼飯時は客の数も少なくて、蒸し物の飲茶は揚げ物より時間がかかるし、単価も低いので、客数をこなさないことにはあまり採算が取れないのよ、というやけに立ち入った世間話になってしまった。お茶をサービスで出してくれた後、お勘定を頼むと、合計は9ユーロ90センチモ(1300円ちょっと)だった。なんだか申し訳なくて、チップをはずんでしまった。