貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

ほの三日月の・・・

2018-09-28 08:54:33 | 日記

ほの三日月の・・・

平成30年9月28日(金)

 台風24号が直撃しそう。

 空青し、朝日輝き、風冷涼!

 今朝は、出羽三山最後の羽黒山へ。

 羽黒山の第一の鳥居!

 駐車場に到着。

 初めて、車両のお祓いを観る。

 車の事故はやっぱり一番恐ろしい!

 安全に、安全に!

出羽三山博物館も立派!!

『奥の細道』での「出羽三山」。

「6月3日、羽黒山に登る。

図司佐吉といふ者を尋ねて、別当代

会覚阿闍梨に謁す。

 南谷の別院に宿して、憐愍の情

こまやかにあるじせらるる。」

と記しているよう、羽黒山から入る。

 そして、翌日は俳諧興行。 

 その時の句が、 

「ありがたや 雪をかをらす  南谷」

芭蕉像と芭蕉句碑かな。

芭蕉翁像

芭蕉句碑。

句は、

「涼しさや ほの三日月の 羽黒山」

 続けて、「5日、権現に詣づ。当山開闢

能除大師はいづれの代の人といふことを

知らず。

 延喜式に「羽州里山の神社」と有。

 書写、「黒」の字を「里山」となせるにや。

『羽州黒山』を中略して『羽黒山』と云にや。

『出羽』といへるは、『鳥の毛羽を此国の

貢に献る』と風土記に侍とやらん。」

と、羽黒山や出羽の命名の由来等きちんと調べ、

書き記している。

 これも珍しい。 

 そして、8日に月山を登頂。

「息絶え身凍えて、頂上に至れば、日没して

月顕はる。笹を敷き、篠を枕として、臥して

明くるを待つ。」

 寒さと疲れから、月を楽しむ気にもならな

かったようだ。

 そして、湯殿に下った。

 坊に戻って、阿闍梨の求めに応じて、三山

巡礼の句々を短冊にしたためる。

芭蕉の句は、三句。

「涼しさや ほの三日月の 羽黒山」   

「雲の峯 いくつ崩れて 月の山」  

「語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな」

 つづく。