貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

このたびの風流ここに至れり!

2018-09-12 08:58:34 | 日記

このたびの風流ここに至れり!

平成30年9月12日(水)

 今朝の気温は20度を切る。

 秋風さんの到来!

 今朝は、芭蕉に、

「このたび、風流ここに至れり」

といわしめた当地に。

 

北村山郡大石田町にある

黒滝山向川寺 へ。

禅寺でもある。

大銀杏が神木だ。

秋はきれいだろうなあ。

緑銀杏の中本堂へ。

見事な本殿。感謝と祈りを込めて、参拝。

向川寺の由緒。

 今から329年前の元禄2年(1689年)

5月28日(現在の暦では7月14日)に、

芭蕉と曽良が大石田を訪れた。

 そして、地元の俳人高野一栄宅に

3泊し、その間に芭蕉主従と大石田の

俳人一栄と 高桑川水の4人で句会を

催したという。

 芭薫は、大石田に杖をとどめ3泊し

たが、それは、一栄と川水が芭蕉が

当時めざしていた新しい俳諧(蕉風俳諧)

にとりわけ熱心であったかららしい。

 当初の予定では、大石田は、最上川を

船で下る通過地。その芭蕉を大石田に

とどめた2人は、直接、懇ろに芭蕉から

俳諧の指導を受け、その記念歌仙が、

現在山形県指定文化財となっている

「さみだれを」の1巻だそうだ。

「さみだれを あつめてすゞし もがみ川」  

 大石田の俳人と芭蕉との出会いは、

芭蕉にとっても思い出深い地となり、

「おくのほそ道」本文の中で、

「このたびの風流ここに至れり」

と、みちのくの旅の風雅の一つの頂点

ともいえる芭蕉の感動があったよう。

この句碑は?