貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

名張市: 長 慶 寺 芭蕉百年忌句碑密やかに!

2024-07-09 10:27:19 | 日記
令和6年7月9日(火)
名張市:  長 慶 寺            
 高台にあるひっそりとした中に
佇むお寺である。
<山門>

 いぼとり地蔵で有名。
 手入れもほどほどの感。
 小雨降りしきる中で
石楠花が健気に咲いている。
 狭き通路の処に
芭蕉の石の形は、
苦碑のようでもある。
 芭蕉100年忌記念の句碑。
<芭蕉句碑>

 芭蕉の句は、
「香ににほえ 
  うにほる岡の 
     梅の花」
 泊舩集「有磯海」には、
「伊陽山家にうにといふもの有り。
 つちのそこよりほり出で薪とす。
 石にもあらず木にもあらず。
 黒色にしてあしき香あり。
 そのかみ、高梨やゝこれを
 かゝなへて曰、
 本草に石炭と云物侍る。
 いかに云傳へてこのくにゝのみ
 燒はしけん。
  いと珍し」
と後記している。
 「伊陽」は、伊賀のこと。
  「うに」は石炭のこと。
 句意は、
「悪臭を放ち、あらけなく
 掘り返して殺風景な、
 うにほる岡辺の梅よ。
 一きわ香ばしく香に匂えよ。」



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