キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

松柏軒 フレンチ・フルコース

2012-11-29 09:52:37 | グルメ
         

         駒込にある女子栄養大学と香川調理製菓専門学校の中に、松柏軒

         というレストランがあります。ここは昔伊達政宗の下屋敷のあった

         所で、水戸光圀が訪れて、松柏軒という名前を付けられ、このレス

         トランはその名前を引き継いでいるのだそうです。そこで和洋の料

         理の食事会や実演会が催されていて、11月の「西洋料理を楽しむ会」

         に誘われて行って来ました。

              

               食前酒に始まり                  

         

         アミューズ。生干し野菜の蒸しに塩麹風味。季節感満載です。

         今回は干し野菜がテーマで、フレンチながら、和風の出汁を

         生かした、繊細絶妙な、それは手の込んだフルコースでした。

          

         フォアグラの大根巻きナージュ仕立て。とても繊細。フレンチとはいえ

         和風のお出汁で、あっさり。ナージュというのは出汁で軽く煮ることだ

         そうです。大根もこんなに丁寧に調理してもらえたら本望でしょう。

        

         毛ガニと雲丹とフヌイユのクリーム。フェンネルのクリームをトマトの

         透明なジュレで覆い、毛ガニと雲丹をのせてディルの葉を飾った一品。

         耳から聞いただけでもぜいたくでしょう!すばらしく美味しかった!

        

        スープはポタージュ薬膳仕立て、豚肉の柔か角煮。まさに薬膳。ここまで

        来るともうフレンチとは言えないかも。素材そのものの味が出ています。

        

        魚は、鰆のロティ、春菊ペースト、柚子胡椒風味。下に茄子のピューレを

        敷いた上に魚の切り身を立て、モロッコ風レモンの塩漬け入りのサラダが

        のせられています。うわあ!

        

        ここからがいよいよメイン・ディッシュ。まずお口直しの洋梨のソルベ。

        ナマの洋梨を使い、きれいな有田焼のデミタスカップに入っています。

        

        お肉は、アイルランド風仔羊肉の煮込み。いわゆるアイリッシュ・シチュー

        ですが、とても洗練されています。

        

        チーズはカマンベールチーズにフランスの唐辛子のジュレ、生フルーツ添え。

        

        デザートは阿波三盆糖のブラマンジェ胡桃ハニーと甘栗のソース、洋梨の

        スープ。最後まで凝りに凝っていました。一年分の食のぜいたくを尽くし

        たような気分になりました。ここまで行くともう食も芸術です。

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