キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

秋の山辺の道を行く1

2018-09-26 15:13:55 | 季節
            


            お彼岸の頃の山辺の道は、どこまでもどこまでも満開の曼殊沙華。

            

            

            

            その昔、柿本人麻呂や額田王の歩いたころにも、この赤い花は咲い

            ていたのでしょうか?

            

            奈良の名産である大きな柿もたわわに実っています。

            

            長岳寺の塀に沿って夏の名残りの松葉ボタンが。この花は江戸末期

            に日本に渡来したそうです。

            

            秋海棠も古びた寺の門前に興を添えていました。でもね、松葉ボタ

            ンもそうですが、この和風の可憐な花も江戸時代に中国から渡来し

            たんですって。だから万葉人は見ていないわけです。

               秋海棠西瓜の色に咲きにけり            芭蕉

            西瓜は平安時代に日本に入ってきたようですが、渡来したばかりの

            秋海棠を詠むとは、さすが芭蕉さん、ハイカラだったんですね。
コメント
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