キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

堺街歩き

2016-04-24 16:59:34 | 旅行
            

            古くは5世紀古墳時代に、戦国時代には日本唯一の自由都市として栄え、

            近世には与謝野晶子を輩出した町として知られる堺市は、大阪市の南、

            地域の古名和泉国に由来する泉北地方にあります。残念ながら二次大

            戦で消失し、昔のまま残っている建物などはほとんどありません。上の写

            真は市の中心部にある開口神社(あぐちじんじゃ)。神功皇后の三韓征伐

            の時(西暦200年)なんていうとんでもなく古い時代の創建とされています。

            戦災で焼けて建物は新しいけれど、市民に親しまれている立派な神社です。

            

            その直ぐ側に、長い商店街があります。以前は賑わっていたのでしょうが、

            今は日本中どこの地方の商店街の例にももれず、半分以上のお店のシャッ

            ターが下りています。涙が出てくるような寂しい光景です。食料雑貨は近く

            のスーパーに、服やなんかは、今をときめく阿倍野ハルカスなんかに行って

            しまうのでしょうね。電車でほんの数十分の距離ですから。

                 

           与謝野晶子のいろいろなステキな短歌が掲げられ、興を添えてはいるのですが。

           

           その与謝野晶子の生家は駿河屋さんという老舗のお菓子屋さんで、今

           では広い道路になっている一帯に、大きなお店を構えていたそうです。

           

           堺市といえば、古墳群を除けば、戦国の自由都市時代の、特に千利休関係

           の遺産と与謝野晶子に尽きるでしょう。その二人の業績や遺品は、新しくで

           きたこの利晶の杜で見ることができます。与謝野晶子や鉄幹の写真がたくさ

           あっておもしろいですよ。

           

           

           

           利晶の杜の横に利休の屋敷跡があり、お茶に使う水を汲んだ井戸も復元

           されています。往時を偲ぶには真新しずぎて多少興ざめですが、歴史を

           変えることはできません。何を言っても詮無いことですね。

           

           

           日本に現存する最古の洋式灯台や、多分百舌鳥古墳群のモズをデザインし

           たと思われるマンホールの蓋がなかなしゃれていました。 
                        
コメント
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