キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

向日葵の午後2―どんぐり

2014-09-09 11:28:32 | 季節
              

                人の子に熊の子に降る木の実かな

                           岡本紗矢句集『向日葵の午後』より

             もう秋ですね。孫娘と公園に行くと、ドングリがたくさん落ちていました。

             ポケットいっぱい拾ってきて、しばらく遊びました。玄関の金魚の水槽

             にいるドジョウも飛び跳ねて。童謡「どんぐりころころ」の世界です。

             幼い子どもがいると、なかなか大変だけれど、日々の暮らしが活き活

             きとし、季節がとても豊かに感じられます。

             上の句は「人の子」に「熊の子」を合わせたところが、とても好きです。

             私も孫娘も大好きな童謡「あめふりくまのこ」や、大好きな童話「いや

             いやえん」の中のやまのこぐちゃん」が思い浮かびます。

             

             この句集には、他にもどんぐりや木の実が出てくるものがあります。

             どの句にも何かしらほのぼのとした味わいがあるのは、どんぐりが

             まあるい形だからでしょうか。

                 どんぐりを肩につむりに石仏

                 団栗や土偶の目の穴臍の穴

                 理科教師栃の実ひとつてのひらに

                             以上 岡本紗矢句集『向日葵の午後』より

                 

              
コメント
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